私たちは食べていくために、仕事をしています。
ただ給料のためにだけ働いているのではなく、少なからずやりがいも感じているのだと思います。
たとえ、嫌な上司がいても、多少理不尽なことがあったとしても、生活のために大抵のことは我慢することをしています。
しかし、それが長期的に継続したり、自分では気持ちの処理ができなくなってしまうと、その職場で働くことが困難になってしまうのです。
仕事が辛くて辛くてたまらないけど、一人で悩みながら無理して頑張っている人は多いでしょう。
その頑張りすぎによって、メンタル疾患にかかったり、最悪の場合は自ら生命を断ってしまう人は、日本には思っているよりも多くいるのです。
そんな私は、パワハラでメンタル疾患の一歩手前まで心を蝕んだ経験があり、現在はサラリーマンとして30年以上仕事を続けています。
数年前から、仕事関係で悩むことが多くなり、この先どうするかかなりの時間、模索し続けました。
そして、先日、2021年をもって退職することにしたのです。
そこから分かったことは、仕事を辞める勇気を持ってから、気持ちが楽になったことです。
本記事では
- 仕事で辛い思いをしている方
- 今の仕事を辞めるか悩んでいる方
- 仕事を辞めたいと考えている方
に向けて、私が悩んだりしたことをお伝えします。
なにかの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 自分と違った考え方がわかる
- わけのわからない呪縛から開放される
- 難しく考えすぎていることがわかる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 今の仕事が辛すぎるのなら辞めることも考える
- 仕事を辞めてもなんとかなるかもしれない
- 自分を縛っていることに気がつく
ということです。
詳細は、後述していきます。
参考記事:アラフィフ男が退職願を提出した件(子育て終わってないのにいいのかよ!)
仕事を辞める勇気を持てない
安易に仕事を辞めようとするのは、キケンです。
しかし、様々な面から考えて、仕事を辞めるべきと判断したのなら、勇気をもって一歩を踏み出す必要はあるでしょう。
そうはいっても、続けてきた仕事を辞める勇気なんて、なかなか持つことが出来ないのが普通だと思います。
そこで、勇気を持てない理由を考えてみたいと思います。
- 今までと違う生活になる
- 収入が途絶える恐怖
- 学校で教育されたことと違う
今までと違う生活になる
今の仕事を辞めてしまうと、生活が一変します。
人は、変化を嫌います。
なので、一歩踏み出すことが困難なのです。
これは、過去の時代、生命を守るための私達にインプットされた本能です。
これを「ホメオスタシス」といいます。
恒常性(こうじょうせい)ないしはホメオスタシス(希: ὅμοιοστάσις、英: homeostasis)とは、生物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。
おそらく、仕事以外は問題ないことが多いと思うので、生活全てが変わってしまうことに、戸惑ってしまうのでしょう。
収入が途絶える恐怖
仕事を辞めると、当たり前ですが、収入が途絶えます。
これでは生活をすることができなくなります。
なので、これに備える必要があります。
手っ取り早いのが、転職でしょう。
たとえ転職をしたとしても、今の収入より減少する可能性はあります。
今の収入に縛られて、仕事を辞めることができない人もいるはずです。
実際、私も今の収入に縛られていましたから、なかなか「辞めてやる!」ということを決意することが出来ませんでしたから。
現在の収入、特にボーナスは、麻薬のように作用し、仕事を辞める決意を揺らがせます。
これは後述しますが、様々なことに縛られていることが原因となって、一歩踏み出せなくなっているのです。
学校で教育されたことと違う
日本国人は、『教育の義務』『勤労の義務』『納税の義務』の三大義務があります。
これは、「しっかり教育を受けて、社会にでて働いて、納税しなさいよ!」ということだと思っています。
私達は、そうやって教育を受けてきたのです。
一つの会社で定年まで働くことを想定している人は多いと思います。
私もそう思っていました。
そして多くの人が、サラリーマンとして生活を始めるのです。
その続けてきた仕事を辞めるということを普通は考えません。
なので、辞めるということはハードルが高く感じるのです。
参考記事:今の仕事を辞めたい。自分の気持ちを分析してよう!【退職の判断は冷静に!】
仕事を辞める勇気を持つには
今の仕事がとても辛く、一つの選択肢として、辞めることを考えることはあってもいいと思います。
その結果、辞めた方がいいと考えに至ることはあると思います。
仕事を辞めることを決断すると、気持ちが楽になり、余計に疲弊しないで仕事をすることができます。
辞める考えはあるのに、最後のひと押しがなくて、勇気を持つことができない人もいるかと思います。
なので、私が長い時間悩んだ末、退職を決めた理由をいくつか紹介したいと思います。
- 不安に思うことと向き合う
- 現実を客観的に見つめる
- 仕事を辞めないリスクを考えてみる
- 転職を考える
不安に思うことと向き合う
仕事を辞めるとなると、様々な障害があります。
まずなんと言っても、収入がなくなることでしょう。
最初に、現在と同レベルの収入を得ようと考えてしまいます。
これには、なかなか答えが見つかりませんでした。
収入がだめなら、支出を見直すことにしたのです。
今まで、当たり前だと考えていた、保険、新聞などをやめました。
ストレスがかからない程度に支出を抑え、蓄えと退職金である程度は生きて行けることがわかりました。
それと、妻のパート収入もあるので、なんとかなるだろうと考えたわけです。
我が家は、しばらくの間、予備エンジンで飛ぶことに決めました。
参考記事:浪費をなくし、消費を工夫してお金を産む
現実を客観的に見つめる
現在の仕事をやめてしまうと、経済的なリスクは痛手です。
しかし、このまま頑張って働き続けると、私の人生が悲惨な結末になるリスクが出てきます。
私に関わるということは、私達家族の人生にも影響があるということです。
金銭面でも、しばらくの間はやっていけそうです。
仕事を辞めるということがデメリットだけではなく、メリットがあるということを認識するべきです。
- 過度なストレスを抱えなくなる メンタル疾患のリスク軽減
- 自由な時間が増える 読書を中心に学びに費やす
今まで仕事で受けていた過剰なストレスは、私の心身を蝕む恐れがありました。
何をやっても楽しくなくなったり、笑顔がなくなったのは、過去の嫌な記憶です。
これらの苦しみから開放されるのです。
ストレスを解消したかったので、色々と調べていくうちに、嫌いだった読書が日課になっています。
そこで分かったのが、読書から得られる情報がものすごいということ。
とてもコスパに優れた読書に費やす時間がほしいこともあり、仕事を辞めることは、いい機会になりました。
これをこれからの人生に活かし、小さな幸せを集めながら、生活したいと思っています。
参考記事:【読書のメリット】読書嫌いだった私が中年になってから読書を始めた理由
仕事をやめないリスクを考えてみる
仕事をやめないことが一番良いことですが、自分が置かれている職場環境によって、辞めた方が良いことがあります。
我慢しながら働いて、心が疲弊し続け、メンタル疾患や、自分で生命を断ってしまう人が以外に多いのです。
本人が大丈夫と思っていても、いざメンタルクリニックで診てもらうと、薬を飲まなければならない状況に驚く人も少なくないのです。
自分ではどうにもならなくなるのです。
多少、心が傷ついていたとしても、生きてさえいれば、なんとかやっていけるでしょう。
無理に仕事を頑張ることのメリットは何も無いと考えています。
転職活動をする
今の仕事を辞めても、いい職場に転職できれば、充実した仕事ができ、収入も確保できます。
環境が変わるので、不安を抱くことはありますが、仕事自体を嫌いでなければ、楽しく仕事をすることができて、ハッピーになるのではないでしょうか?
現在の仕事をしながら、転職活動をすることで、収入を途切らさないで済みます。
人に転職を勧めておいて、私はしばらく隠居生活をしようとしているのですが…
私は元々、仕事をすることは嫌いではありません。
なので、いい仕事があれば働きたいとは思っています。
参考記事:仕事のストレスで「うつ」になるリスク【がんばり屋さんはメンタル疾患に気をつけて!】
退職について悩んだときに学んだこと
私が仕事のストレスについて悩んだとき、色々情報を集めているうちに、気がついたことや学んだことがいくつもあります。
それらについて、簡単にお知らせいたします。
詳細は↑上記をクリックして、各記事をご参照ください。
まとめ
仕事が辛くても、頑張り続けていると、メンタル疾患などのリスクがあります。
今の仕事で疲弊しているのであれば、こだわりを持たずに、よく考えてみることが大切です。
安易に仕事を辞めることはオススメしませんが、頑張りすぎて、何もできなくなることが無いようにしなければなりません。
よく考え、仕事を辞めた方が良いと思うのであれば、仕事を辞める勇気を持つことで、気持ちが楽になります。
仕事を辞める勇気を持つには
- 不安に思うことと向き合う
- 現実を客観的に見つめる
- 仕事を辞めないリスクを考えてみる
- 転職を考える
ということです。
やはり収入面が大きな問題になります。
これには、同時進行で転職活動を行うことがいいでしょう。
転職活動をしたからと言って、絶対に転職をしなければならないということではありませんから。
それよりなにより、自分自身がこれからも生きていくということにフォーカスするべきなのです。
より幸せに生きていくためにはどうするかを考えていく必要があります。
どうか、後悔のない人生を意識して、仕事に励んでいただければ幸いです。
参考記事:人生は変化の繰り返しで現状維持は退化と同じ【悔いのないよう、積極的に挑戦する】