人生で大きな衝撃がなければ、感情について考えるようとはしない!
便利な時代に生きる私たちは、恐怖や不安、他人への嫉妬や妬みなどの感情にさいなまれることが多いです。
恐怖などの感情は、人類が生き延びるために必要な機能でした。
狩猟採集の時代、どう猛な獣からの攻撃を警戒したり、崖から転落する危険を回避するためのアラートを発する役割をしていたのが、恐怖という感情です。
現代社会では、生命の危険がほとんどありません。
命を脅かすことがないのであれば、恐怖という感情は必要なくなります。
しかし、人類の発展に対し、私たちの脳は狩猟採集の時代からほぼ進化しておらず、その中で恐怖の感情は生命の危険がない仕事など日々で過剰に反応しいます。
そのせいで、大きなストレスを抱えたり、心が壊れたり、最悪の場合は自ら人生を終わらせたり、感情の暴走による弊害が多く起きています。
ムダな感情はない方が快適に生活できます。
「言うは易く行うは難し」で、感情の取り扱いはなかなか思うように行かないのが現実です。
今回は感情に就いてのお話です。
恐怖の感情に悩んできた私の経験をお伝えします。
何かの参考になれば嬉しいです。
感情コントロールは前頭前野の役割
感情というのは、原始脳である「扁桃体(へんとうたい)」から発せられます。
その感情を「前頭前野(ぜんとうぜんや)」で制御され、感情の量が調整されます。
人間の前頭前野は、他の動物と比較すると、とても大きいのが特徴です。
この脳領域は複雑な認知行動の計画、人格の発現、適切な社会的行動の調節に関わっているとされています。
要するに、人間が人間らしく社会活動ができるのは、前頭前野が発達しているからです。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過去の私が家庭で感情的になることが多かったのですが、
それは、前頭前野の制御が悪かったことが考えられます。
仕事のストレスでイライラすることが多く、気分が優れないことがよくありました。
それから数年、私は色々なことをやってみました。
その結果、以前よりも格段に感情コントロールができるようになったと感じています(主観)。
感情コントロールにオススメの行動7選
私が実践して、オススメできる行動は以下のとおりです。
- 良質な睡眠
- 定期的な運動
- マインドフルネス瞑想
- 思考するクセ
- 自然に触れる
- 読書
- 感謝する
良質な睡眠
色々な著書で睡眠の重要性が謳われています。
睡眠不足の状態は、酔っ払っている状態と同じです。
睡眠不足だと判断力が著しく低下するので、大事な決断は避けるべきです。
私もイライラする日は、睡眠不足のことが多かったです。
睡眠は、私たちが考えているより、大きな恩恵をもたらせます。
定期的な運動
少し負荷を掛けた運動をすると、様々な脳内伝達物質が分泌します。
BDNF(脳由来神経栄養因子)などの分泌で、脳が成長するので、より感情をコントロールできるようになります。
運動は、会話が少し困難になるくらいの速歩きでもOKです。
自分にあった負荷の運動はストレス解消になりますし、爽快感が得られるのでオススメです。
マインドフルネス瞑想
瞑想と聞くと、尻込みしたくなるかもしれません。
しかし、瞑想のことを調べてみると、科学的にも有効性が証明されています。
米国の大企業であるGoogleでも瞑想を取り入れています。
メンタルにも効果があり、メンタルがヤバめだった私が復活できたのも、瞑想が大きかったと実感しています。
瞑想は一見地味ですが、瞑想習慣は人生で大きな影響をもたらせるはずです。
思考するクセ
私たちは、普段から考えることをあまりしません。
いや、考えてると言いたいのはわかります。
私たちは、直感的に考えることが多いです。
コレを考えると思っています。
この直感的に考えることは容易で楽ちんです。
思考とは、深く考えることをいいます。
深く考えようとすると、苦痛が生じます。
この苦痛の中で考えていくと、論理的に答えを導くことができるのです。
冷静に深く考えることで、起きた感情を見つめることができます。
「相手が悪いと思ったけど、自分も何も考えずに決めつけていた」など、
他人と争った原因を他視点で見られるようになります。
自然に触れる
自然に触れてストレスを解消しましょう。
近所の公園の緑でもいいですし、
観葉植物でもストレス解消効果はあります。
自然の写真でもOKです。
普段から自然に触れることを意識するといいですよ。
読書
読書はストレス解消にいいと言われます。
確かに、本を読むことに没頭できると、ストレス解消になります。
読書は私たちに、多くの情報をもたらせてくれます。
考えてもいなかった事を教えてくれます。
私たちが人生で困難に差し掛かったとき、
それを乗り越えるヒントを授けてくれます。
千円から二千円の著書が多いので、コスパ最強です!
感謝する
感謝することで幸福になれるという人がいます。
なので、試しにやってみると、悪くはありません。
私たちが何不自由なく生活できているのは、
電気があってありがたい。
水が蛇口から出てありがたい。
食べ物を手軽に手に入れられてありがたい。
親が元気で介護しなくていいのでありがたい。
妻が家事をやり、やさしくてありがたい。
自分の周りを見渡せば、ありがたいことがたくさんあります。
なんでもかんでもありがたいのです。
そう考えると、心が落ち着き幸せな気分になります。
心穏やかに生きていきたい
私は他人と自分の感情に振り回されてきました。
それが原因で疲弊しました。
仕事の人間関係のストレスで、恐怖に怯えていました。
上司からのパワハラ、同僚からの攻撃で私の扁桃体は過剰反応し、
もう辞めたい!
と思う毎日でした。
仕事自体は好きでしたが、
面倒な仕事の大部分を私がやらされていたので、
やってられないという気持ちにもなりました。
このように、意義を見いだせないやらされ仕事を我慢してやっていました。
have toの仕事(やりたくないやらされ仕事)は、
セルフエスティーム(自己尊重)を深く傷つけてしまいます。
have to ではなく、want to の自分がやりたいことを探し、やるべきなのです。
私は、仕事の人間関係がきっかけで、感情について考えるようになりました。
上司のパワハラと同僚からの攻撃で
どうしてこんなに苦しいのか?
なんとかして這い上がりたいと考えるようになり、上記7つのことを実践したわけです。
平和な暮らしであったのなら、感情に流される生活をいていたでしょう。
- 他人に腹を立てる
- 渋滞にイライラ
- ネガティブなことに反応する
それはそれで幸せに暮らしていたと思います。
しかし、その辛い経験をして、自分を見つめてみると、
自分自身が一番自分のことを理解していないことがわかります。
今までは自分は悪くないと考えていたけど、
自分に原因があるかも?と考えるようになりました。
考えてみるだけでも、冷静になれ、違う発見があるかもしれないからです。
まとめ
恐怖などの感情は、狩猟採集の時代に必要とされた生命を存続させるための危険を察知する機能です。
生命の危険のない現代では、この機能が過剰反応して、私たちの心身に不都合が生じています。
感情をコントロールすることができれば、ムダに消耗しないで生きていくことが可能になります。
感情は原始脳の扁桃体で発し、前頭前野が感情を調整しています。
この制御ができないで、悩んでいる人は多いのです。
では、扁桃体の反応で発した感情をより制御できるようになるのは、普段の行動が重要になります。
- 良質な睡眠
- 定期的な運動
- マインドフルネス瞑想
- 思考するクセ
- 自然に触れる
- 読書
- 感謝する
私が上記の行動をするきっかけとなったのは、仕事の人間関係のストレスからです。
それがあって、どうしてこんなに苦しいのか?と悩み、どうにかしたいと考えるようになりました。
そして、心穏やかに生きていきたいと思うようになりました。
やらされ仕事をするのではなく、自分がやりたいことを探す。
恐怖は、本能に刻み込まれた、生存するための警戒アラートです。
現代社会では、ほぼ生命の危険はありません。
だから、恐怖を感じても行動してもいいし、恐怖に過剰反応しているだけなのです。
人生は一度きりです。
自分で考え、自分の足で歩んで行きましょう!
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