私たち人間は、感情(落ち込み、イライラ、怒り、焦り、嫉妬、悔しさ、緊張感、不安、怖れ、恐怖など)をもって生きています。
しかし、この感情を自由奔放にさせてしまうと、人間社会でのコミュニケーションが難しくなり、争い事ばかり起きてしまいます。
例えば、車移動のときの渋滞に巻き込まれると、イライラして、割り込まれたりすると、怒りを爆発させてしまう人も多いと思います。
もちろん、かつての私も、渋滞に出くわすと、イライラして精神がヘロヘロになっていました!
今の私たちの社会は、狩猟採集をしていた時代から大きく変化しました。
しかし、社会は劇的に変化しましたが、私たち人間は、ほとんど変化しない本能のままなので、うまく立ち回らなければ、うつ病などの現代病になったりする弊害が出ています。
感情むき出しの対応、パワハラ、不安、絶望、怒り、嫉妬、恐怖感など。
その弊害についても、科学によって解明されていて、対処法を習得することで、本能である感情の暴走を阻止し、制御することが可能なのです。
本記事では
- 感情的になりやすい方
- 感情のせいで失敗が多い方
- 感情をコントロールしたい方
に向けて、私が失敗した経験から学んだことをお伝えします。
何かの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 感情的になる原因がわかる
- 感情をコントロールする方法がわかる
- 年齢を重ねても、感情的にならないようにする方法がわかる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 相手の気持ちを考える
- 運動を習慣化する
- 学び続ける
ということになります。
詳細は後述していきます。
感情のメカニズム
感情とは、ざっくりいうと、感情そのものを扁桃体が発して、それを社会に適合するように制御しているのが、前頭前皮質です。
扁桃体
もともと人間に備わっている感情は、脳内の扁桃体といって、アーモンドの形をした、部分から起こります。
扁桃体の主な機能は、危険を察知し、警報を鳴らすことです。
闘争逃走反応を呼び起こし、戦うもしくは、逃げる能力を最大限に発揮できるように、準備します。(心臓がドキドキするのはこれが原因)
狩猟採集の時代は、常に危険と隣り合わせでした。
いち早く危険を察知することで、自分たちの命を守るために必要な機能だったのです。
過去に危険が及んだ時の記憶をする役割もあることから、今の時代でも、過去に嫌なことが鮮明に記憶しているのも、このためです。
現代社会は、狩猟採集時代とは違い、命に関わる危険がほぼなくなっています。
そんな社会の変化に適応していないので、扁桃体が暴走すると、継続的にストレスを感じてしまい、うつ病へ向かってしまうなどの弊害が起きてしまいます。
扁桃体(へんとうたい、英: Amygdala)は、ヒトを含む高等脊椎動物の側頭葉内側の奥に存在する、アーモンド形の神経細胞の集まり。情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つことが示されており、大脳辺縁系の一部であると考えられている。 扁桃核(へんとうかく)とも言う。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
前頭前皮質
人間社会で、感情をそのまま丸出しにしてしまうと、社会生活を送れないので、前頭前皮質という、おでこの内側の部分が制御して、感情コントロールをしています。
前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ、英: prefrontal cortex、PFC)は、脳にある前頭葉の前側の領域で、一次運動野と前運動野の前に存在する。前頭連合野、前頭前野、前頭顆粒皮質とも呼ばれる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
つまり、前頭前皮質というのは、考えたり(思考)、創造したり(創造性)、人を思いやったり(道徳)、する高次元的な部位なのです。
人間が人間らしく生きるため、思考や創造性を担う脳の最高中枢なのです。
最も遅く成長し、最も速く老化が始まる部位です。
前頭前皮質は、運動によってBDNF(脳由来神経栄養因子)というタンパク質が脳から分泌され、前頭前皮質の神経を新生させます。
これに学びという刺激を加えることによって、前頭前皮質は成長します。
運動をしない(脳を使わない)状態になると、脳は退化(萎縮)してしまいます。
前頭前皮質の機能が低下すると、感情の制御ができにくくなります。
その他、認知機能低下に繋がり、次第に、生活の面で支障を来すようになるのです。
人間らしく生きるのに、最も重要な部位といえます。
私が過去に失敗してきたこと
過去の私は、ちょっと残念な考えをしたり、感情的になりやすかったりしていました。
いわゆる、前頭前皮質があまり機能していない状態だったのだと思います。
- 短気
- 自己中でわがまま
- ビビリ
- 余計な気を使う
- 勉強しない
など、自己コントロールができていなかったのです。
短気
車の渋滞や、人の多い場所に行くと、イライラしていました。
ハンドルを持つと性格が変わるというのは、私のことかもしれません(笑)
ただ、扁桃体の信号を前頭前皮質があまり制御できていない状態です。
今では、渋滞のときでも、「あぁ、渋滞になっちゃった、ゆっくりのんびり行こう!」と切り替えることができます。
こうすることで、無駄に疲れることがなくなりました。
自己中でわがまま
家庭での私は、自己中心的なわがままな人間でした。
仕事で気を使っている反動なのかもしれません。
やはり、前頭前皮質の機能が低いとしかいえません。
私は、お酒が好きなので、毎日のように晩酌をしていました。
アルコールで酔いがまわると、前頭前皮質の機能が麻痺してきます。
こうなると、感情の抑制ができにくくなります。
家族には、酔っ払ったときに、よく怒ると言われていました。
私は、前頭前皮質の機能を麻痺させて、家族に迷惑をかけていたのです(反省…)。
関連記事:夫婦が仲良くする方法は、少しの気遣いだけー家族にも他人と同じく優しく接しよう!
ビビリ
過去の私は、不安を抱きやすく、大丈夫だとわかっていることに対してにも、不安になっていました。
色々と考えすぎて、見えない何かを恐れていたのです。
あれこれ考えても、何も変わらないのにです。
やはり、このことも、前頭前皮質の機能が十分に発揮できていなかったのでしょう。
関連記事:考えすぎは余計な不安で疲弊するー考えることをやめる方法を思考してみる
余計な気を使う
今も気を使ってしまう方ですが、以前は今にもまして、周りに気を使っていました。
そして、疲れ果ててしまう。
周りを気にしないで、自分のことに集中すればいいのに、周りのことが気になっていました。
だめですねぇ…
勉強しない
私は、高卒で今の職場に入りました。
社会に出たら、自由だと思い、週末に遊ぶことだけを考えて生活してきました。
今は、自己投資がとても大切に感じ、読書などで、学ぶことがとても楽しくなりました。
そして、色々と考えるようになり、ストレスで消耗しないように色々と試したわけです。
学ぶことは、前頭前皮質を活性化させるので、絶対に必要なことです。
考えることを直感だけに頼ることで、楽をしてしまうことは、前頭前皮質の退化につながってしまいます。
パワハラなど仕事のストレスをなんとかしたい
私は、数年前から、仕事のストレスを抱え続けています。
特に、以前の上司からパワハラを受けたことは、衝撃的でした。
仕事のストレス状態が継続し、うつ病まっしぐらの状態でした。
仕事中、ストレスホルモン(コルチゾール)が分泌し続け、心拍が高いまま。
脳機能が低下し、冷静な判断ができなくなるのです。
踏んだり蹴ったりです…
転勤で上司のパワハラから逃れても、別の人間関係で、ストレスを受けることになりましたた。
長期のストレスは、メンタルに影響を及ぼします。
前頭前皮質の機能を低下させたり、細胞を傷つけたりするので、職場環境の整備や、ストレスケアは重要になります。
関連記事:上司のパワハラで心身が限界になる前にー自分ができることをして幸せに暮らすために
そんな職場の状況から受けるストレスを、なんとかしたいと考え、ネットや読書などで学びを始めたのです。
そして、私の生活習慣が激変したのです。
- 瞑想
- 運動
- 食事
- 睡眠
- 読書
- 学ぶ
- 自然に触れる
- 感謝する
- 思いやりをもつ
- 色々と考える
- 考えすぎをやめる
常にストレス解消することを考えています。
関連記事:中年おじさんの生活習慣改善(退職後も健康であるために、今から良い食事、運動習慣を心がける)
人生レベルでの変化
生活習慣を変えた私は、今では変化できたと思っていますし、これからも変化すると思っています。
瞑想を始めた当初は、何も実感はありませんでした。
「なんだよう!」と思ったりもしていました。
瞑想の効果に期待しながら、毎朝続けました。
その甲斐あって、時間が立つに連れ、私の考え方や、心のあり方の変化に気がつくようになっていきました。
- 考えるようになった
- 学ぶことが楽しい 脳の成長
- 不安が減る 考えすぎてもしょうがない
- 感情のコントロールができるようになる
- 人生を見つめ直す これからの生き方
- 運動を定期的に
- 食事を見つめ直す
- 睡眠を大切にする
今までの私は、感情的になりやすかったり、不安に陥りやすかったのですが、最近になって、そういったことが少なくなりました。
色々と考えるようになり、考えても仕方のないことは、きっぱり考えないようにできるようにコントロール出来るようになりました。
まず、大前提にあるのが健康に気をつけることです。
- 食事
- 運動
- 睡眠
- ストレス解消
を基本にしています。
そうすることによって、前頭前皮質の機能が向上し、あらゆる面で生きてきます。
- ストレスの軽減
- 様々な角度から検証する
- 感情制御
- 無駄な支出を抑える
- 集中力アップ
- 誠実性
など
この人間だけが持つ前頭前皮質の能力を低下させないことが、今後の課題になります。
前頭前皮質を運動と学びによって成長させ続けると、年齢を重ねても、認知能力、思考能力、感情コントロール能力の低下を防ぐことが出来るのです。
運動をすることにとって、脳機能がアップすることが研究で明らかになっています。
関連記事:運動をしないというのはありえない!ー運動はメリットだらけ!【少しずつ運動習慣を】
感情について
感情というのは、
- 落ち込み
- イライラ
- 怒り
- 焦り
- 嫉妬
- 悔しさ
- 緊張感
- 不安
- 怖れ
- 恐怖
などです。
感情をコントロールの大前提は、前頭前皮質の機能を運動と学びによって鍛えることが大切です。
私は、職場で感情コントロールできない人と一緒にいると、私の感情が揺さぶられ、自分の感情コントロールに労力が必要になるので、疲れます。
冷静に相手のことを考えることで、ストレスを軽減してはいますが…
そういった感情をコントロールし、上手に付き合えるようになると、
- 対人関係を良好にする
- 自己肯定感が高める
- 自分と上手に付き合えるようになる
- 行動の熱量が高まる
ようになります。
そして、感情は自分次第で、プラスにも、マイナスにも影響します。
感情的にならないようにするポイントは、
自分の感情に気づき、認め、整理することです。
- 自分の感情に気づき、明確にする(もうひとりの自分法)
- 感情を認める(受け入れる)
- 出来事や原因を明確にして、整理する
- 意味付けを変える
老化が進むと、感情コントロールが難しくなります。
- 脳の老化
- 使わないと脳が退化する 常に頭を使うようにする
ということで、運動と頭を使うことを何歳になっても続けることが重要になります。
最後に
身体を動かすと、考えも動き出し、考えを動かすと人生も動き出す
ということです。
まとめ:感情をコントロールできないのは、脳(前頭前皮質)が機能していないから!
「落ち込み、イライラ、怒り、焦り、嫉妬、悔しさ、緊張感、不安、怖れ、恐怖」などの感情は、脳が支配していています。
なので、どんなノウハウを使ったとしても、脳の状態がダメであれば、難しいです。
感情は、扁桃体から起き、その環状を前頭前皮質が制御しています。
前頭前皮質というのは、考えたり(思考)、創造したり(創造性)、人を思いやったり(道徳)、する高次元的な部位です
前頭前皮質は、一番最後に成長し、一番最初に老化していきます。
前頭前皮質の機能を引き出すには、運動と学びです。
運動で、脳神経を成長させ、学びで脳細胞を刺激します。
そして、感情をコントロールするには
自分の感情に気づき、認め、整理することです。
- 自分の感情に気づき、明確にする
- 感情を認める(受け入れる)
- 出来事や原因を明確にして、整理する
- 意味付けを変える
そうすることで
- 対人関係を良好にする
- 自己肯定感が高める
- 自分と上手に付き合えるようになる
- 行動の熱量が高まる
ようになるのです。
運動と頭を使うことは何歳になっても続けるべきです。
そして
身体を動かすと、考えも動き出し、考えを動かすと人生も動き出す
ということです。
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