その仕事に固執して、人生を棒に振ってはならない!
私たちは生きていくために仕事をしています。
楽しいこともありますが、仕事が辛いと感じることもあります。
いや、辛いことがほとんどかもしれません。
仕事を選ぶときの基準で気をつけるべきことは
- 報酬が良い
- おもしろそう
- 大企業なので世間体がいい
です。
これらはとても魅力的な仕事に見えます。
なので、目を奪われやすいです。
ステイタス性の高い仕事だったとしても、本当に重要視すべきは、
労働者の健康と幸福です。
このことをないがしろに考える企業と労働者があまりにも多く存在し、自分自身を痛みつけている現実に目を向けることが重要です。
今回は、仕事の人間関係に悩み続けた結果、仕事を辞めた私が、どういうときに仕事を辞める選択を持つべきかについてお伝えします。
何かの参考になればうれしいです。
仕事で心身の健康が損なわれる前に辞める
私は30年以上もの間、同じ企業で働いてきました。
これまで数多くの辛いことがあっても、なんとか乗り越えてきました。
しかし4年前から、私のサラリーマン人生に異変が起きました。
上司からパワハラを受けるようになり、心の元気がなくなりました。
それでも家族を養うために、仕事にしがみ続けたのです。
私の状態を心配した妻は
「辛かったら仕事を辞めてもいいよ」
と優しく言ってくれていました。
しかし私は、家族のために仕事を続けることを選択しました。
その結果、心がボロボロ(治療なし)になりました。
私は、ようやく仕事との向き合い方を考え始めたのです。
定年まで仕事を続けるとずっと考えていたので、仕事を辞める選択をすることは、私にとって大きな悩みになりました。
1年以上考え続けました。
そうしていくうちに、価値観が少しずつ変化しました。
結局、私は2年間という時間を要して、退職したのです。
ブラック職場があなたを殺す
自分の心身の健康を害さないために辞めた私ですが、ある本を手にしました。
ジェフリー・フェファー スタンフォード大学ビジネススクール教授の著書
「ブラック職場があなたを殺す」です。
この著書によると、職場環境が原因で心身を害するリスクがあるということです。
私が経験したり、考えていたよりもかなり危険な職場が多いのです。
- 循環器疾患発症
- うつ病発症
- アルコール接種量増加
- 暴力行為
長時間労働などの劣悪な職場環境によって、労働者の健康、会社の利益、社会経済への負担が増え、何もメリットがないのです。
長時間労働を提供される企業にとっても、生産効率が低下によって得るものがないということです。
私も仕事のストレスで、うつ病の手前までいっていたし(本人と妻の主観)、アルコールは毎晩接種していました。
職場で受けたストレスは、大切な家族に八つ当たりという形で大きな声を張り上げたりしました(反省…)。
大規模な調査で明らかになったように、仕事のストレスの影響は、当たり前に身の回りで起きているのです。
ストレスの原因
職場のストレスの原因は以下の通りです。
- 制限が多い
- 矛盾した命令
- 人間関係
- 作業負荷が高い
- 曖昧な役割分担
- 裁量権がない
- 長時間労働
制限が多い
制限が多いとやろうとしていることがなかなか進みません。
疲労感が増し、消化器系に影響が出やすくなります。
私が会社のために行動しようとすると、よく上司からストップがかかりました。
最初は戸惑い、イライラしましたが、最後の方は、「またか!」と受け止め、流せるようになりました。
矛盾した命令
複数の上司から違うことを頼まれることってあると思います。
私の上司と更に上位の方と折り合いわ悪かったので、更に上位の方は上司を飛び越して、直接私に指示をしました。
上司と上位の方の指示が矛盾しているので、私は困惑していました。
結局は、上位の方の指示に従ったので、上司からは嫌われました。
人間関係
悪い人間関係の中で仕事をすると、とてもストレスになります。
パワハラなど、上司の圧力が大きい職場は、かなり危険です。
人間関係の悪い職場でストレスを受ける人は、不眠になりやすいです。
良い印象の企業でも、部下の方が萎縮している場合は、危険信号です。
感じの良い営業担当者でも、同行した部下が過剰なほど上司に気を使っている場合は注意した方がいいでしょう。
その企業の人間関係はネガティブかもしれません。
作業負荷が高い
作業負荷が高く、常に時間がない感覚が強いとストレスを感じやすくなります。
こういう職場では、疲労感を感じやすくなります。
私も、前職では、面倒な仕事のほとんどをやらされていたので、とてもストレスを感じていました。
やらない人は暇していて、仕事量の不公平さをずっと感じながら仕事をしていました。
曖昧な役割分担
上司からの明確なタスクの指示がなければストレスになります。
「これは私の仕事ではない」と言い出す人が出ます。
そうなると、いつもやってくれる人が割りを食います。
明確な役割分担がないために、仕事量に差ができ、不公平が生じ、大きなストレスを受けるようになるのです。
疲労感が増えます。
裁量権がない
仕事をする上で、ある程度の裁量権は必要です。
裁量権がないと、やらされている感が強く、モチベーションが上がりません。
幸い、私はある程度の裁量権を持たさせてもらっていたので、ラッキーでした。
逆に、指示もなかったので、色々と悩みながら仕事をしてきました。
工場のライン勤務の人がメンタルをやられやすいのは、裁量権が無いからかもしれませんね。
長時間労働
長時間労働は重要な問題です。
なぜ長時間労働が常態化しやすいのでしょうか?
それは、やる気の指標として見られるからです。
効率よく仕事をこなして、仕事を終らせても、それを評価することが困難なのです。
夜遅くまで、長時間職場で仕事をしてる人の方が評価されやすく、出世しやすいことが原因です。
なんとも…
それに、他人が残っているからという、同調圧力も長時間労働の原因です。
勤勉を悪いと言うひとはいませんからね…
なかなか辞められない
ストレスフルな職場は心身を蝕むから、転職した方が良いということは理解できると思います。
しかし、実際問題、仕事を辞めることは大きなリスクを抱えることになると感じる人は多いと思います。
かつても私もそうでしたから…
- 生きていけなくなる
- 出来の悪い人と思われる
- 同調圧力
- 転職が怖い
- 判断力の低下
私は、仕事は辞めたいけど、辞める決断ができない理由として、最も大きな理由は
仕事を辞めると生きていけなくなる
と思っていたからです。
しかし、見方を変えてみると、その不安から脱することができました。
支出を見直すことが重要!
資本主義社会の中で生きていると、他人にコントロールされていたりします。
テレビCMの影響や他人の目を気にしたりで、本当に自分が欲しいと思っていないモノでも、たくさん買っていたのです。
これはいわゆる浪費です。
自分の経済活動を見直すことで、かなりの支出を抑えることができます。
なので、転職で収入が下がったとしても、支出をコントロールすることで、解決できるのです。
ストレスを抱えると判断力が低下します。
冷静に物事を判断できなくなり、判断できないから転職の事を考えません。
心身の状態を悪くしないように、仕事を選ぶべきであっても、そのような判断ができないのです。
周りの人の目を気にしたり、転職に恐怖感を抱いたりして、今の仕事を続けてしまうのです。
私もこの状態に陥りました。
仕事は辛いし、辞める勇気をもつこともできない。
八方塞がり状態です。
なんとかしようと、睡眠、運動や瞑想、自然に触れたり、読書をしたり、ストレス解消に取り組み続けました。
それでなんとか、平静を保つことができましたし、色々と考えることもできました。
人生レベルで考えると、目の前の事って、小さな事なのですよね。
挑戦してみなければ見えないこともありますし、行動しないことには、ドツボにハマってしまいます。
とても大きな恐怖を感じますが、このままではジリ貧になることは確かなので、思い切って退職をしました。
不毛な争いに巻き込まれず、今までのストレスはなくなりました。
得たこの時間を使って、色々と学んでいます。
人生は一歩踏み出してみなければわからないことだらけです。
アクセントを付けながら人生を歩んでいきたいと思います。
まとめ
今回は、仕事で受けるストレスって思っているほどやばいよーっていうお話でした。
私が実際にストレスを抱えているときは、人生オワタと思うくらいでした。
仕事で受けるストレスの影響は
- 循環器疾患発症
- うつ病発症
- アルコール接種量増加
- 暴力行為
です。
仕事でのストレス原因は
- 制限が多い
- 矛盾した命令
- 人間関係
- 作業負荷が高い
- 曖昧な役割分担
- 裁量権がない
- 長時間労働
です。
我慢できるくらいのストレスであれば問題ありませんが、
ストレスは往々にして、心身を蝕んでしまいます。
そうなる前に、転職を選択肢に入れるべきです。
しかし、今の仕事はなかなか辞めることは困難だと思います。
私もそうでしたから。
辞めるおtのできない理由は、
- 生きていけなくなる
- 出来の悪い人と思われる
- 同調圧力
- 転職が怖い
- 判断力の低下
です。
転職で収入が下がったとしても、支出をコントロールすれば、なんとかなると思います。
家計を見直してみると、かなりムダな支出が多いことに気づくはずです。
仕事のストレスの影響で心身にダメージがあると、なかなか元通りにはなりません。
なので普段からのストレスケアも大切になります。
睡眠、運動など…
仕事のストレスを侮るなかれです!
一度切りの人生です。
自分の人生を自分の足で歩んでいきましょう!
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