パワハラでやむを得なく退職した場合は会社都合になる!
私は、30年以上努めた会社を先日退職いたしました。
まぁ、定年まで勤めようとしていたのに、10年以上も前に辞めるなんて考えもしませんでした。
上司のパワハラがなかったら、多少嫌なことがあっても、お酒でごまかしたり、週末に好きなことをやっていれば、やり過ごすことはできたでしょう!
パワハラで精神的に追い詰められ、次第に退職という選択肢が思考の中で存在感を大きくしていったのです。
退職のことを考えると、経済的な問題が浮上します。
これには、思考を変えていくことでクリアしました。
大まかに言えば、大量消費が当たり前だという考えを、必要なモノを厳選し、ストレスなく極力支出を抑える戦略です。
大学生(国公立)の子供がいても妻の収入と退職金でどうにかなるかな?と少し安易かもしれませんが、ざっくりと生きていく算段です。
そうと決まれば、退職日を1年半後に設定(ボーナスほしいから)し、心をなんとかつなぎとめ、仕事を続けました。
退職して、職場から離職届をもらい、ハローワークに失業給付を受ける手続きをしました。
申立書もいるんかい!
私は退職する2年前(退職を考え始めた頃)に、パワハラでの退職は会社都合になることをハローワークで確認していました。
退職の直前に具体的な方法も確認したました。
2名分の証言書があればいいということでしたので、準備しました。
関連記事:パワハラが原因で退職したときは自己都合ではなく会社都合で失業給付を受け取る
退職して、前の職場から離職票の準備ができた連絡が来たので、すぐにもらい、その足でハローワークに行きました。
会社都合と自己都合の離職に関する今後の取り扱いの説明を一通り受け、最後に証言書の他に「申立書」が必要とのこと。
「え゛〜っ、聞いてないよう!」
と思いつつ、こんなこともあろうかと、パワハラの内容を整理していたのです。
関連記事:私が上司から受けたパワハラを回想してみる【会社都合退職処理のため】
一度帰宅し、申立書を速攻で作成し、ハローワークに提出しました。
その内容はこんな感じです。
申立書
私が職場で受けてきたパワーハラスメントは、以下の通りです。
1.業務に必要な情報を伝えない
上司○は、業務に必要な情報を私に伝えないことが多く、そのせいで、業務上のトラブルがあったときには、私の責任にされ、叱責されることがありました。
「どうしてやらなかったんだ?」と上司に言われ、「情報がなかったので、できなかった」と答えると、上司は逆上し、「俺がやるからいい!」と高圧的になり、あたかも私が知っていながらやらなかった体にされた。
2.誹謗中傷
上司○は私がいない時、部下に対し、私を蔑ます事を言い、私の職場での立場を脅かした。
上司が言った内容
「あいつはクビにしてもいいんだ!」
「でも、いなかったらいなかったで使いっぱしりがいなくなるので、困るなぁ…」
「あんでアイツはこの業務(やることを知らされていない指示のない)をやらないんだ!」
上記は部下が私に教えてくれました。
そのことについて、上司に確認しました。
上司は、言ったことを認め、私がパワハラだと言うと、「そうだよ!」と開き直っていました。
3.差別
私は課長職をしていました。
私のすぐ下に、係長がひとりいました。
上司○は係長に目を掛けている様子で、私に業務に必要な事を伝えなくても、係長にだけ伝えていることが多くありました。
業務についても、係長には甘くしていました。(私の主観)
その他、私が過去に支給されなかった出張手当も係長には支給指示がでるといった具合です。
これらは、課長職の私を無視し、職制を乱す行為及び、侮辱するものでした。
上記の事が主な原因で、私は傷つき、悩み続けることになりました。
本来、定年及び再雇用制度を活用し、できる限り勤務する予定でしたが、心身の健康を考慮して、不本意ではありますが、退職した次第です。
令和4年1月○日
〇〇公共職業安定所富良野出張所長 様
電 話:090−****−****
氏 名:〇〇 〇〇 (〇〇 〇〇) 印
生年月日:昭和**年**月**日
手続きから2週間後に認定の連絡が来ました。
1週間かと思っていたのですが…
なにやら、すんなり認定されたのですが、登録が終わってから連絡したとのことです。
少し心配だった
もし、認定されなかったらと考えると、少し心配でした。
認定されれば、国民保険料の算出方法が変わり、安くなるので、それを見込んでいたからです。
収入を30%で計算するようです。
認定されなければ、協会けんぽの任意継続(退職の翌日から20日以内)か、妻の保険の扶養になろうと考えていました。
連絡が来てホッとした
正直、ハローワークから特別受給資格者認定の連絡を頂き、ホットしました。
これで、330日の給付を受けることができるので、今までよりは低いものの、働いているのと同じような収入を確保できます。
約1年間、好きなことにチャレンジできるということです。
世の中には、私のようにパワハラで退職した人は多いと思います。
2名分の証言証を提出すれば(申立書も必要)、給付期間が長くなったり、国民保険料が安くなったりして、待遇がよくなります。
このことを知らずに自己都合離職にしてしまっては、もったいない。
事前に調べておくことは大切です。
このこと以外にも、情報を入れておくことで、私たちの手助けになる行政サービスを受けることができたりします。
情報って重要ですね!
まとめ
パワハラが原因で退職した場合、所定の手続きを踏むことで、会社都合と同じ扱いを受けることができます。
必要な書類は
- 申立書
- 証言書(2名分)
です。
事業主又は当該事業主に雇用される労働者から就業環境が著しく害されるような言動を受けたことによる離職
=パワハラ=
上司、同僚等の「故意」の排斥又は著しい冷遇若しくは嫌がらせを繰り返し受けたことにより離職した場合が該当します。例えば、特定個人を対象とした配置転換又は給与体系等の変更が行われた場合が該当する。
管理者が、部下の職務上の失態があった場合等に注意、叱責することは通常起こり得ることから、そのことだけをもってはこの基準に該当しない。
手続きにより、待遇のいい行政サービスを享受できます。
こういう情報を知っているのと知らないのとでは、大きな違いです。
情報は非常に重要なので、調べたり、確認することはとても大切です。
これからは、失業給付を受けなくてもいい仕事をしましょう!
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