「幸福になりたいですか？」と聞かれ「なりたくない」と答える人はいないでしょう。
「幸福は何ですか？」と聞かれ、明確に答えられる人は少ないと思います。
幸福で、よくありがちなのが
- お金持ちになること
- ビジネスで成功させること
- 遊んで暮らすこと
などです。
確かにそのとおりではありますが、これらが本当の幸せかといえば少し違ってきます。
今回は幸福についてのお話です。
本記事では
- 幸福について知りたい方
- 幸福になりたい方
- 仕事ストレスをどうにかしたい方
に向けて、私が経験した仕事のストレスと幸福の感じ方についてお伝えします。
何かの参考になれば幸いです。
本記事を読みすすめることで
- 幸福についてわかる
- 幸福を感じられるようになる
- 仕事のストレスを解消できる
ようになります。
しばらくの時間お付き合いくださいませ。
はじめに結論を申し上げますと
- 幸福感は脳内物質が関係している
- 幸福に関する脳内物質は主に３種類
- 健康が基本になる
ということです。
詳細は後述していきます。
幸福に関わる３種類の脳内伝達物質
私は以前、幸福に関しての記事を書きました。
生命・貧困の心配もなく物質的に恵まれている日本人は幸せなことに気づいていない！
感謝をすると幸せになれますよ！
日本人の私たちは恵まれていて、幸せなのですよ！
という内容の記事です。
自分が感じるままに書いたものですが、今回、詳しい内容の本を読みました。
精神科医 樺沢紫苑著「精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法」
この中では、幸福に関わっている代表的な脳内物質は
- セロトニン
- オキシトシン
- ドーパミン
が大きく関係していると述べられています。
これらは「幸せホルモン」と呼ばれています。
セロトニン
セロトニンは、感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっています。
朝、陽の光を浴びることで、分泌を促すことができます。
セロトニンが不足すると、気分が落ち込んだりします。
セロトニンは、安心感をもたらし、まったりとした幸せを与えてくれます。
ストレスが少ない状態になります。
セロトニンを分泌させるには、健康に気を使い、特に食事に気をつけ、外へ出ましょう！
外に出ると、陽の光があるので、光の量も多いので、メンタルにもいい影響があります。
オキシトシン
オキシトシンは、愛情ホルモンと言われ、人などとの繋がりで癒やしを与えてくれます。
人との繋がりを感じたり、守られている安心感で幸せを感じます。
信頼でき、親しい友人や家族と仲良く過ごしましょう。
心が暖かくなり、幸福感を得ることができます。
ドーパミン
ドーパミンは、何かの成功などで、”やったー！”というような興奮状態にしてくれたり、快感や多幸感を与えてくれる脳内伝達物質です。
運動をすることでも分泌しますが、何かの成果を成し遂げたとき、多く分泌します。
なので、たくさんの成功の種を蒔くことで、ドーパミンの分泌を狙うことができます。
その他、アルコールや買い物でもドーパミンは分泌されます。
ただし、ドーパミンは非常に危険です。
先程説明した、セロトニンやオキシトシンと違い、ドーパミンには耐性ができてしまいます。
前回と同様の刺激では、ドーパミンが分泌しなくなります。
どんどん大きな刺激が必要になり、際限なく続いてしまうのです。
ギャンブル依存やアルコール中毒、薬物中毒がそれにあたります。
ドーパミン的幸福は、注意が必要になります。
成功の種を巻き続け、努力し、成果に結びつけて、ドーパミン的幸福を得るのです。
安易にドーパミンを求めないことが肝要です。
セロトニン＞オキシトシン＞ドーパミン
セロトニン、オキシトシン、ドーパミンには特徴があります。
簡単に言うと
セロトニンは健康
オキシトシンは愛情
ドーパミンは成功
です。
さらに、セロトニンとオキシトシンは劣化しないので、いつでも同様な幸福をもたらせてくれるのに対し、ドーパミンは逓減していくので、「もっともっと」と依存しやすいのが特徴です。
なので、セロトニンとオキシトシンをベースに幸福を考え、１番刺激の強いドーパミンは、あまり意識しないようにすることと、求めないようにすることが肝心です。
仕事でメンタルが最悪
私は転勤を数回繰り返し、３０年以上サラリーマンをやってきました。
部署のリーダーも努めてきました。
ところが、数年前のある時、上司が人事異動で交代になってから、私の悲劇が始まりました。
パワハラを受けるようになりました。
参考記事：上司のパワハラで心身が限界になる前にー自分ができることをして幸せに暮らすために
仕事で初めての大きな挫折です。
クリニックのお世話にはなりませんでしたが、仕事中の心拍が常時１００を超える異常事態に陥ったのです。
その時の私は、うつ病への道を歩んでいたのだと思います。
楽しいことを楽しいと思えない状態でした。
今、この記事を書いている状態とはまるで別人のようです。
ストレス解消を試みるうちに
メンタルがどん底に落ちた私は、何とか這い上がろうと、ストレス解消に努めました。
何も調べなくても、「まずは運動でしょ！」ということで、ジョギングはやるように心かげました。
他のことも試そうと思い、ネットで調べることにしました。
- 陽の光を浴びて、幸せホルモンの「セロトニン」を分泌させる
- 自然に触れる
- 瞑想する
- 良質な睡眠を心がける
参考記事：パワハラのストレス解消に森へ行こう
参考記事：仕事のストレス解消法は瞑想がオススメ！【1日20分で生き方が変わる】
これらの方法は、効果覿面です。
中には数ヶ月時間を要するものもありますが、ストレスを抱えて悩んでいる方には特にオススメです。
ストレスって全くなくなるものではなく、自分の中に受け入れることができ、うまく付き合っていくことができるようになるという表現が正しいと思います。
なので、ストレスはあるけれども、そのストレスを小さくして、うまく受け流したり、付き合っていくのです。
幸福は身近なところにある
相変わらず、ストレスはなくなりませんが、自分の意識が変わり、自分を疲弊させないくらいにできるようになりました。
職場にいる時は、ストレスがかかります。
それに対し、休日は、仕事のストレスはありません。
以前は反芻思考に陥り、仕事のことが頭から離れなくなりましたが…
参考記事：【ストレス解消】私が行った反芻思考（反すう思考）から今すぐ抜け出す７つの方法
そのストレスがない休日に幸せを感じるようになりました。
そうです、何気ない日常が幸せなのです。
いままでそれに気づかなかったのです。
苦痛がないことが幸せなのです。
- 青空がきれいで、気持ちがいい
- 仕事が休みだと、気持ちが落ち着いて、心地いい
- 自分がやりたいと思ったことができる自由はいいなぁ
- 家族が元気でありがたい
- 読書が楽しい
- 映画を楽しめる
- おいしい食事をいただける
これらは、セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福です。
私たちの周りには小さな幸せが転がっているのです。
それを拾い集めると、幸福になれます。
私たちは、この平和な世の中で、インフラが整備され、食べ物に恵まれていることが当たり前に感じています。
一度、災害が起こって、電気、水道が使えなくなると、とても不便な思いをするのです。
電気、水道などのインフラは本当にありがたいものです。
その他、身の回りにある物も便利で、助かっています。
「足るを知る」を見つめ直してみるべきだと思います。
私たちの身の回りにある幸せを感じ取ってみましょう！
まとめ
幸福というのは、脳内物質が関係しています。
その中でも、幸せホルモンと言われる脳内物質は次の３種類です。
- セロトニン
- オキシトシン
- ドーパミン
簡単にいうと、
セロトニン：健康
オキシトシン：愛情、つながり
ドーパミン：成功、達成
です。
セロトニンとオキシトシンをベースに考えていくことが大切です。
ドーパミンは「もっともっと」の物質なので、依存性が強いので注意が必要です。
私たちの身近なところに幸せは転がっています。
- 青空がきれいで、気持ちがいい
- 仕事が休みだと、気持ちが落ち着いて、心地いい
- 自分がやりたいと思ったことができる自由はいいなぁ
- 家族が元気でありがたい
- 読書が楽しい
- 映画を楽しめる
- おいしい食事をいただける
など、セロトニン、オキシトシンが関係する幸福です。
私たちは恵まれすぎているので、すでに幸せだということに気がついていません。
幸せのアンテナを張って、幸せを感じてみましょう！
