パワー・ハラスメントという言葉。
私には無縁だとずっと思ってきました。
社会に出て30年以上経過してから、私がパワハラを経験するなんて、夢にも思いませんでした。
本記事では
- パワハラを受けて悩んでる方
- 職場の人間関係で悩んでいる方
- 辛い仕事を無理に続けている方
に向けて私の経験をお伝えします。
何かの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- パワハラへの対処方法がわかる
- 思い詰めるまで我慢しなくていいことがわかる
- 冷静に考えることができる
ようになります。
しばらくの時間お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- パワハラが横行している会社に無理してまでとどまる必要はない
- パワハラで心身が壊れる前に、休むなどして職場から離れる
- 責任感を強く持たない方がいい
ということになります。
詳細は後述します。
パワハラ防止法が施行された
2020年6月1日(大企業2020年6月1日・中小企業2022年4月1日)から、労働施策総合推進法いわゆるパワハラ防止法が施行されました。
これは、パワハラを防止するための措置を義務づける法律です。
この法律により、企業側は、パワハラが起こらないように、注意喚起はするようになるでしょう。
しかし、法律が施行されたからといって、すべての職場が働きやすくなるということはないでしょう。
因みに、私の勤めている会社では、もともと上層部がハラスメント体質なので、パワハラがなくなるということに期待はできません。
その他、パワハラの事実を示すことをしなければ、事実確認の段階で、ポシャるのではないかと考えられます。
なので、普段からスマホなどに録音できるように、アプリを使いこなせるように準備が必要です。
私が受けたパワハラ
典型的なパワハラのタイプは次の6つです
- 身体的な攻撃……殴る蹴る、物で頭を叩く、物を投げつけるなど
- 精神的な攻撃……人格を否定する暴言を吐く、他の従業員の前で罵倒する、長時間にわたって執拗に非難するなど
- 人間関係からの切り離し……別室に隔離する、集団で無視する、他の従業員との接触や協力を禁止するなど
- 過大な要求……新卒者に対して教育のないまま過大なノルマを課す、私的な雑用を強要する、終業間際に大量の業務を押し付けるなど
- 過小な要求……役職名に見合わない程度の低い業務をさせる、嫌がらせで仕事を与えないなど
- 個への侵害……個人用の携帯電話をのぞき見る、センシティブな個人情報を他の労働者へ暴露する、家族や恋人のことを根掘り葉掘り聞くなど
引用元:労働問題弁護士ナビ
私が上司から受けたのは、②精神的な攻撃にあたります。
ホント辛かった…
とにかく否定される
私の性格は、自分で言うのもアレですが、真面目です。
なので、上司からの仕事の依頼には、上司が喜ぶくらい頑張ってきました。
ある時期の人事異動で上司が変わりました。
私は、通常通り、一生懸命仕事に取り組んでいました。
上司が着任後、早々と私の欠点を探し始めたのです。
生え抜き職員は、使えない奴ばかりだと考えていたようです。
その上司は外部から来た方で、昔から働いている職員に対して、非常に敵意のような想いがあるようで、とても厳しく、パワハラ上司で有名でした。
その新しい上司は、「俺は昔、○○といった功績を残したんだ」と自分のことを部下に自慢するタイプで、自分に甘く、部下に厳しいタイプ。
まぁ、分かる人はどういった人物なのか理解できると思います。
その上司は、あっという間に私の仕事や意見を全否定。
私の仕事の出来が悪いと私に言い続けました。
真面目で素直な私は、何度も否定されると、自分でもそうなのかと思うようになり、
自分が自分を精神的に追い込む状態になっていきました。
そして私は、真面目に聞き入れ、何とか頑張ろうと、休日や熱があっても職場に出て、ありもしない期待に応えようと努力したのでした。
すぐに呼び出し
その上司は、何かあるとすぐ私の内線電話を鳴らし、上の階にある部屋に私を呼び出します。
部屋に入ると、終始罵倒され続けます。
私は、ひたすら謝り続けました(謝る必要あったのか?)。
今考えると、そんな私もおかしな行動をしていたなと思います。
また別な時には、「たまには家族にうまいものでも食べさせたいだろ!」と仕事を続けられなくなる様な物言いをすることもありました。
全く意味がわかりませんし、どのように対処してよいのかわかりません。
もう、なされるがまま「すみません」と言い続けるしか無い。
私の心拍数は、通常、50〜70拍/分ですが、職場にいると、常時100拍/分以上です。
常にストレスフルで、非常にヤバイ状況でした。
ひとつ上の上司の裏切り
面白い話がひとつあります。
パワハラ上司が着任する前、ひとつ上の上司と他の同僚と、「みんな協力して頑張ろう」と結束を深めました。
実際に上司のパワハラが私に始まると驚くことが起こりました。
中の良かったひとつ上の上司が、パワハラ上司と一緒になって、私を否定し始めました。
非常にびっくりしたし、残念で悲しかったです。
上司1から罵倒され、上司2からダメ出しをされまくる。
ダブルパワハラです。
幸い、他の部署の人からは、評価されていましたし、同情もされていました。
上司2のパワハラが目に余った時、他部署のあるリーダーの方は、上司2に「対応がひどすぎる!」と言ってくれたこともありました。
その御方に感謝でございます。
パワハラに対し、自分ができること
理不尽な上司からの執拗なパワハラに対し、黙って受けていないで、自分ができることをするべきです。
そうしないと、精神的に病んでしまうからです。
- パワハラをやめるように訴える
- 一生懸命やりすぎない
- 不安や恐怖を受け止める
- ストレス解消に努める
- 自分の人生を見つめ直す
パワハラをやめるように訴える
パワハラをしている側は、自分の行為がパワハラだと思っていないケースは多々あります。
なので、勇気を振り絞って、本人に「パワハラを受けて、辛いです」と言ってみてはいかがでしょうか?
難しいのであれば、無理にはおすすめしません。
何も証拠がなければ、難しいので、音声の証拠だけは、残しておきましょう。
一生懸命やりすぎない
責任感が強すぎて、一生懸命に仕事をしすぎるのも良くありません。
決して、手を抜いて仕事をすることではありませんが、気を張り詰めてばかりいても、いい仕事になるとは限りません。
少し、心に余裕を持った方が、いい仕事にもなりますし、心の疲労が少なくてすみますよ。
パワハラ上司の言うことがすべて正しいとは限りませし、
一度、冷静になってみましょう!
真面目な性格ですと、一生懸命やろうとしすぎて、それがさらに上司からの否定につながります。
そうして、負のスパイラルに陥ってしまうことになります。
不安や恐怖を受け止める
パワハラに対する不安や恐怖を消し去ろうとしても、なくなりません。
避けようとしたら、余計にメンタルがヤバイ方向に進んでしまいます。
パワハラによる不安や恐怖心は非常に不快ですが、受け止めた方が結果的に良いです。
私がとても役に立った本を紹介します。
私が救われた本です。
「幸福になりたいのなら幸福になろうとしてはいけない」
参考記事:【不安をどうにかしたい】不安を自分の味方に変える方法
ストレス解消に努める
積極的にストレスを解消することをオススメします。
- 運動
- 自分の好きなこと
- 良質な睡眠
- バランスの良い食事
要するに健康的な生活ですね。
私は、ジョギングをします。
ある休日の朝、ストレスで気分が落ち込んでいました。
落ち込む気持ちと一緒に、ジョギングに出かけました。
後半、朝日が私を照らしました。
そうしたら、少しずつ気分が晴れていきました。
陽の光を浴びないと、鬱になりやすくなります。
あと、自分が夢中になれることをするのは良いことです。
なにかに没頭できるようなことをしましょう。
睡眠不足になると、メンタルが落ち込みやすくなります。
同じく、アルコールもメンタルにはよろしくありません。
それと、バランスの良い食事で、体と心に必要な栄養を摂りましょう。
参考記事:自然の中での運動は、ストレス解消の他、幸せレベルも向上する(ダイエットにも)
自分の人生を見つめ直す
職場でのパワハラが続いて、耐えられるのであればいいのですが、
耐えられないと感じた場合は、無理して仕事をしない方がいいです。
休暇を取得して、リフレッシュに努めるのもいいでしょう。
どうしても、無理であれば、人生レベルで、考えるべきだと思います。
その苦しい状態から抜け出せる方法を。
例えば転職です。
いままで、キャリアを積み上げてきて、給料も高くなってくると、なかなか今の仕事から抜け出す考えにはならないでしょう。
しかし、そのままでいても、幸せな人生になるのでしょうか?
なると考えるのであればそれでいいと思います。
ある程度、収入で幸福度は高くなりはしますが、あるレベル以上に達すると、幸福感は殆ど高くならないのです。
私は、たとえ収入が減ったとしても、無駄な浪費をなくすなどの工夫で、やりくりできるのであれば、貧乏でも幸せに暮らす方法はあるのではないかと思っています。
最近は、終身雇用神話が崩壊しつつあり、給料から源泉徴収される税金や保険料も軒並み高くなり、収入があっても、支出が増える状態で、とても裕福だとは思えません。
日本という国が、世界第3位の経済大国にも関わらず、幸福度ランキングは62位なのです。
裕福なのに、未成年から大人の自殺の件数も多いといった、ちょっと異常な状態の国になっています。
いままでの常識も常識ではなくなっているものも多くあります。
私は、定年まで働き、その後は再雇用制度を利用して65歳まで働くのが、当たり前だと思っていました。
最近では、アクティブシニアを言って、まだまだ働かなければならない状況です。
私は、働くだけのために生まれてきたのではないと強く考えるようになりました。
なにか抜け出す方法を考えなければならないのだと思っています。
参考記事:仕事で受けたパワハラはトラウマになった【どん底メンタル改善】
まとめ:上司のパワハラで心身が限界になる前に
パワハラの典型的なタイプは6つです。
- 身体的な攻撃……殴る蹴る、物で頭を叩く、物を投げつけるなど
- 精神的な攻撃……人格を否定する暴言を吐く、他の従業員の前で罵倒する、長時間にわたって執拗に非難するなど
- 人間関係からの切り離し……別室に隔離する、集団で無視する、他の従業員との接触や協力を禁止するなど
- 過大な要求……新卒者に対して教育のないまま過大なノルマを課す、私的な雑用を強要する、終業間際に大量の業務を押し付けるなど
- 過小な要求……役職名に見合わない程度の低い業務をさせる、嫌がらせで仕事を与えないなど
- 個への侵害……個人用の携帯電話をのぞき見る、センシティブな個人情報を他の労働者へ暴露する、家族や恋人のことを根掘り葉掘り聞くなど
私が受けたパワハラは②に精神的な攻撃でした。
私はそのパワハラで、ひどく悩み、苦しみました。
自分で自分を精神的に追い詰めていたのです。
今は、転勤でパワハラ上司1、2と違う職場で働いています。
しかし、ここでも陰湿なパワハラで悩みました。
だけど、上に記したことを取り組みました。
そうしたことで、今では、ストレスを受け止め、貯めないことに成功しました。
昔のパワハラは、今になっても、恐怖を感じます。
ですが、しかりと受け止めることで、普通に仕事をすることができています。
心拍数も100拍/分になんかなることはありません。
パワハラする上司って、本当に仕事のできる方なのでしょうか?
すごい人かと当時は流れで思っていました。
よく自分の自慢話をしてましたねぇ。
いま考えてみると・・・
あとは、ストレスを溜めないように
- 運動
- 好きなことをする
- 良質な睡眠をとる
- 野菜や魚など、バランスの良い食事を心がける
です。
あと、読書もいいですね。
本を読んでいる間、本に集中できるので、ストレスを忘れることができます。
しかし、何をやっても、ダメであれば、心身の健康を崩す前に、転職を考えた方が良いと思います。
転職サイトよりも転職エージェントを利用するのが良いと聞きます。
パワハラ上司に大切な自分の人生を壊されないように、とにかく冷静な判断ができる状態を保つようにしましょう。
いざとなったら、環境を変えることも必要です。
自分の人生を幸せなものにするために、よく考えてみることは大切です。
参考記事:家族の為に頑張ってきたけど、自分の気持を尊重した方がいい【一度きりの人生】