現在の社会では、協調性が重視される傾向にあります。
その理由は、集団の中に、はみ出しものがいると、物事がうまく流れなくなるからです。
そもそも協調性とは
利害や立場の異なる人と譲り合って、協力することができる能力
です。
職場など自分のコミュニティ内で起きている物事の流れを滞らせないように、周りに気を配り、うまく立ち振る舞うことができる人が協調性が高いのではないでしょうか?
時には、自分の気持ちや意見を抑えて、他人に合わせることも協調性の高い人ができることです。
本記事では
- 就職活動のために協調性を気にしている方
- 協調性は大切だと思っている方
- 社会人で、組織のためと思ってかなり気を使いながらやっているのに、上司や周りに理解されないで疲弊してしている方
に向けて、私が長年経験してきた、協調性があった故に良かったこと、悪かったことをお伝えします。
何かの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 協調性にこだわりすぎることによるデメリットがわかる
- 協調性よりも重要なことがわかる
- 協調性をうまく活かすことができるようになる
ということになります。
少しの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに、結論から申し上げますと
- 協調性だけにこだわるのは個性がなくなってしまう
- 協調性をコントロールすることが大切
- 協調性が高い人は気をつけたほうがいい
といったことです。
詳細はこのあと解説していきます。
協調性が高い人はお金に苦労するリスクがある
協調性が高い人は、お金に苦労するという数多くの恐ろしい研究結果が出ています。
「ちょっとまって!」
と言いたくなります。
「協調性って、社会で必要なんでしょ?!」
とても、理解できませんよね!
お金に苦労するという理由はこうです。
- お金に重きを置かないため、浪費しがち
- 周りの人に合わせてしまい、自分だけが稼がなくてもいいと思う
わかるような、わからないような…
確かに、浪費する人はいるけれども…
周りの人に合わせすぎて、自分が損ばかりしていることもあるけど…
さらに、最近は特に顕著バイアスといって
日本人はお金を儲けることにネガティブなバイアスを持っているのです。
金儲け、悪い???
別に悪くことではないと思うけど…
お金儲け = 悪
という、考え方にエラーを起こしてしまうのです。
周りから一歩抜け出して、みんなより多くのお金を稼ぐという、僻みや妬みなのかな?
私達は、お金儲けしている人って、詐欺師など、悪いことをしているイメージが強いのでしょう!
テレビというメディアの影響かもしれませんね!
協調性が高い人の全員がお金に苦労していたわけではなく、
お金に苦労していた割合が他の人に比べて1.5倍高かったということなのです。
なので、協調性の高い人は、そういった傾向がありますよっていうことを、理解しておくことが大切です。
私は協調性を活かしてきた
私は、サラリーマン生活30年以上(ど根性ガエルの町田先生よりも長い)で、協調性を多用して生きてきました。
それが正解だったは思っていません。
色々と自分を押し殺してきたし、損もしてしましたし…
理不尽とイエスマン
私は、昭和に生まれ、社会に出るまでは、ほぼ昭和の時代を過ごしてきました。
学生時代は、上下関係を重んじた部活動に所属していました。
そこで、上下関係はもとより、正当性が全くない、理不尽についても学ぶことができました。
先輩の言うことには、必ず「はい」と返事!です。
このおかげで、私はイエスマンになることができました(はぁーっ???)。
この理不尽とイエスマンは、仕事にて、たいへん役に立つことになるのでした。
協調性の大活躍
イエスマンになった私は、仕事において、非常に重宝されました。
私は、組織が目標に向かって動いている流れを妨げないようにしてきました。
その中で、自分が率先して行動した方が良いと思えることは、積極的に取り組みました。
その甲斐もあって、色々なトラブルを回避することができたのです。
(考えられるトラブルを予測して、先回りして処理していました)
特に、人が関わることに関しては、
相手のかゆいところがわかるので
そこに手を差し伸べ、相手の悩みを解決する。
それを繰り返すうちに、信頼を得ることができ、頼りにされるようになりました。
私が、期待に答えることで、相手が笑顔になり、そのことがとても好きだったので、
たとえ、自分の仕事が忙しくても、割り込ませ優先してやっていました。
協調性は諸刃の剣
私は、自分自身で、協調性が高い人間だと思っています。
今までに色々な人と対峙してきました。
私は人の痛みを想像することができます(これは、共感性ですね!)。
一見、良さように見えますが、デメリットもあるのです。
協調性が高いことによるメリットは2つあります。
- 優しくなれる
- 信用されやすい
です。
相手の痛みがわかれば、優しくなるのは当然ですね。
相手のために一生懸命やってあげていれば、信用されるもの当然だと思います。
協調性が高いことによるデメリットも2つです。
- おせっかいになりがちになる
- 人から良いように利用される
ついつい、人が困るであろうと想像できてしまうと、やってあげたくなるのが人情です。
しかし、つい良かれと思って、手を出しすぎてしまうことがあるんです。
やはり、自分と他者の課題を区別することって、とても大切なことです(著:嫌われる勇気)。
私は、これまで、いいように利用されてきましたね!
特に、上司からです。
捨て駒のように…
悪い上司にあたると、何でもホイホイいうことを聞くので、利用するだけ利用して、ありがたみなんて、感じちゃ−いませんでした。
そして、何かあれば私のせいにされるといった感じ。
それでも、私のスタイルだから仕方ないと思い、いままでやってきました。
協調性は賢く活用すれば、うまくいくはず
協調性を活用するときは、以下のことに注意しましょう。
注意するところ
協調性を活用するにあたり、注意する点は4つです。
- 他者へ踏み込みすぎない
- ”ノー”と言えるようになりましょう!
- 気を使いすぎない
- 色々な誘いがある
他者へ踏み込みすぎない
先程も話したとおり、相手のためだと思い、前のめりになりすぎてしまいます。
何でもかんでも、手を差し伸べるのは、かえって相手のためになりません。
遠すぎず、近すぎず、丁度いい距離感で接するのが良いのです。
“ノー”と言えるようになる
私は、イエスマンです。
決して”ノー”となんて言いませんでした。
頼まれると、断れない性格だったのです。
色々と経験しているうちに、”ノー”と言わないがために、
生じる面倒なことが数多くあることに気付きました。
余計なストレスを受けることにもなります。
なので、事によっては、はっきり”ノー”と言わなければ、自分が疲弊してしまうことになります。
関連記事:弱気でノー(No)と言えない自分の性格を直したい【日本人だから仕方ないのか?】
気を使いすぎない
他の人との関係性をうまくいくようにするには、かなり気を使います。
気を使って、相手を不快にさせないようにするのです。
自分の言いたいことが言えないくらいの気遣いはやりすぎです。
気を使いすぎて、自分の個性を失わないようにしましょう!
関連記事:気を使う部下と、うまく付き合う方法【面倒くさい人には、はっきりと伝えることが大切】
飲みに誘われる
協調性が高いと、多くの人と交流することになります。
「〇〇日の夜、空いているかい?」
「ちょっと話したいことがあるんだけど…」
と飲み会の誘いがあります。
協調性を発揮すると、相手が気分良くなったり、自分の事を気に入ってくれるからです。
飲み会に誘ってくれることは嬉しいです。
しかし、それは、個人の時間を費やすことなので、
個人的に一緒に飲みたければ行くと良いでしょう。
たまに、関係が微妙な人からの誘いがあって、行ってみると、やはり微妙だったことがあります。
微妙だったり、好きではない人の場合はきっぱり断って、自分の時間を守りましょう!
大事な話があるのであれば、お酒なんて飲まず、
お茶でも飲みながら、日中のシラフの時に話をするべきです。
日本の社会は、何かあれば、酒の席でという風潮があります。
アルコールを摂取すると、考える力が低下してしまいます。
ただ、威勢が良くなるだけです。
なので、お酒が必要かどうなのかは疑問です。
八方美人に見られる
色々な人と仲良く会話しているのをよく思わない人もいます。
会社の為に、一生懸命、対峙しているのにです。
まぁ、ひがみというやつかもしれません。
こういった輩は、気にしないことです。
10人いたら、2人には嫌われるといいますから…
得意とするところ
協調性の高い私が得意とするところは、次の3つです。
もしかしたら、外向性の部分が出てきているのかもしれません。
- 社交的で周囲の人間関係を良好にできる
- いつも笑顔
- 人の感情に敏感
社交的で周囲の人間関係を良好にできる
私は、相手に合わせることができるので、会話が弾みます。
実を言うと、私は人見知りの気質があります。
それでも、仕事だと思うと、積極的に話すことができるのです。
相手に合わせ、気を使いながら、意見交換していき、関係性を良くします。
いつも笑顔
私は、相手と会話するときは、基本笑顔です。
ヘラヘラしているという指摘もありますが、笑顔だと印象が良く、相手は嫌な気はしません。
笑顔は、接遇の基本中の基本なので、絶対必要です。
人の感情に敏感
私は、人の喜怒哀楽に敏感です。
それに合わせて、対応するようにしています。
もちろん、相手が機嫌がいい時に会話したいものです。
しかし、あまり他人の感情を気にしすぎると、疲弊するので、
必要以上に気にかけないことにしています。
まとめ:協調性は諸刃の剣
社会では、協調性が重要視されることがあります。
確かに、物事をスムーズに進めるには大切なところはあります。
しかし、協調性が高すぎると、デメリットもあります。
多くの研究で、協調性が高い人は、お金に苦労する傾向があるといいます。
これは、すべての人に当てはまるわけではないので、
そういったことがあるんだと認識しておくことです。
協調性は上手に活用する必要があります。
- 協調性だけにこだわるのは個性がなくなる恐れがある
- 協調性をコントロールするしていこう
- 協調性が高い人は気をつけたほうが良いことがある
協調性をうまく活用するには次のことに注意が必要です。
- 他者へ踏み込みすぎない
- ”ノー”と言えるようになりましょう!
- 気を使いすぎない
- 色々な誘いがある
協調性はときにして諸刃の剣です。
うまく活かして、職場で頼られる人材になりましょう!
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