何かを考える時、どんな視点を持っているでしょうか?
まずはじめに自分視点になるのだと思います。
視点と聞くと、ゲーム画面の見え方に多く使われています。
三人称(TPS)と呼ばれる主人公の後ろをカメラが付いてくる視点と一人称(FPS)と呼ばれる主人公本人の視点などがあり、状況に応じ、視点切り替えをしてゲームを楽しみむことができます。
今回のお話はゲームでの話ではありません。
私たちの生活での、考え方や物事の捉え方の前提になる視点についてです。
本記事では
- 自分視点が多い方
- 他人と意見がぶつかることが多い方
- 自己中心的な方
に向けて、私の経験と考えをお伝えします。
何かの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 自分以外の視点を持てる
- 他人とのコミュニケーションがよくなる
- 思いやりを持てる
ようになります。
しばらくの時間お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 自分視点をベースに他人・多角視点を取り入れる
- 他人視点を考えてコミュニケーションをとる
- 思いやりを持って接する
ということです。
詳細は後述していきます。
自分視点しかなかった過去
過去の私は、家庭内では自己中心的な考えでした。
なので、自分視点で物事を考えることが多かったです。
そんな薄っぺらな考えの私でしたので、自分しか理解していないことを家族にも強いるようにしていたのです。
私たちが生活する環境には、合理的・非合理的な物や情報が多く存在しています。
その中で、私が新たに有益な情報を入手した際は、その合理的なことを家族にも従うように命令します。
例えば、砂糖が私たちが考えているよりも体に悪いことがわかったら、砂糖を多く使用しているお菓子類を食べない方が良いと強く言います。
普段から食べることが多い大好きなお菓子を食べることは悪のような空気にしてしまうので、家庭内の空気が重くなりました。
その他、野菜や魚はできるだけ食べた方が良いことがわかると、肉類が食卓に並ぶ頻度が減りました。
そのときから、子どもたちの態度がおかしくなりました。
私は、家族の為を思ってやったことでした。
そのことは、たしかに合理的なことではありましたが、家族の理解度は低いこともありましたが、子どもにしてみれば、美味しいごはんが食べたいのです。
あまりにも子どもの態度が悪い時があったので、本音で話すことにしました。
子どもの言い分は、「健康のことを気にかけているのはわかっているけど、少しくらい体に害があっても、おいしいごはんが食べたい」とのこと。
「毎日でなくてもいいので、今までのように肉が食べたい」と正直に話してくれました。
それからは、野菜の登場回数は多いままですが、肉類の回数を増やしました。
私の反省としては、合理的だから絶対やるのではなく、家族の気持ちを踏まえるべきでした。
その他のことでは、妻のダイエットがあります。
ダイエットするのに、間食をしないことや運動は大切です。
ダイエットをしたいと言う妻が非合理的な行動をしたり、運動をサボったりするのを見て、「どうして運動しないの?」などとチクチク言うことが多々ありました。
それに反応した妻は余計にダイエットから遠ざかるのでした。
妻の気持ちを考えると、やりたいと考えているけど、意思が弱く、行動が伴っていなかったのです。
行動したいけど、行動できない自分にがっかりしていたかもしれないときに、私はチクチク言っていたのかもしれません。
妻が自分自身と戦っているときに、私が余計な”ヤジ”を入れてしまったということです。
当時の私は、ダイエットしたいという妻がお菓子を食べたり、運動をしないでテレビを見ている姿に「どうして?」とただ単純にそう思っていました。
「私だったら逆の行動なのに…」と思ったのです。
今では、家族が非合理的なことをしていても、黙って見守るようにしています。
子どもは、甘いお菓子を食べすぎていますが、スルーしています。
妻は、ダイエットに励んでいます。
私は以前とは逆に、頑張っている姿を見て、応援しています。
サボっているのを見ても何も言いません。
妻は、自分自身と戦っており、善戦しているようですから…
仕事場での自分視点
職場では、様々な人と接する機会が多くあります。
職場における自分視点しか持たない人は、何かと面倒な人が多いです。
「自分ができたのだから他人も同じようにできるはず」といって、しっかり教えてくれない先輩。
人によって、得意不得意はあるし、能力も違うのだから、しっかり教えてほしいものです。
「自分が苦労してきたのだから、他人も同じ苦労をしなければならない」と考える人。
こういう意地悪な人ってコミュニケーションが取りにくいです。
自分が苦労したのなら、他の人が苦労しないように、経験を活かしてほしいものです。
会議などで、自分たちの要望や部署の批判をする人
会議は、色々な意見を出し合って、職場をいい方向にするためのものなのに、自分たちの要望や苦情を言う人がいると、場の空気が悪くなるし、柔軟な意見がでなくなります。
要望にしても苦情にしても正論をかざしてくるので、とても面倒です。
正論ってどうにでも言えるので、正論を盾にするのはやめてほしい。
問題解決に具体的なアイディアを提案してほしいものです…
他者視点を持つ
過去の私のように、たとえ合理的なことであっても、他人が絡むことである場合、自分視点のままでは、うまく行かないことがあります。
自分も相手も自分視点同士の場合、争い事が多くなり、職場の雰囲気も悪くなります。
自分視点で正論を振りかざして、攻撃してくる人もいます。
正論を言っても、タイミングだったり、優先度が関わってくるので、全ての正論がその時にマッチするわけではありません。
このように、正論を振りかざして、攻撃してくることを「ロジハラ」といいます。
ロジハラとは、「ロジック・ハラスメント」の略で、共感が必要な場面でも正論を振りかざして、相手を追い詰めることを指します。
このように自分視点では、うまくいくこともうまくいきません。
さらに、自分視点のままでは、賢い判断をすることができません。
他者視点を持つことで、これらは解消されていきます。
他者視点で考えると、思いやりを持ったコミュニケーションが取れるようになります。
非合理的になっている原因がわかったり、問題点を発見できたりします。
私は、他者視点を意識するようになってから、ストレスが減りました。
自分視点で物事を考えると、どうしても行き詰まるし、感情的になりやすいかったのです。
他者視点や多角視点を持つということは、俯瞰的に物事を見ることができるということです。
このように物事を捉えることができると、良い判断ができるようになります。
変えることができること、できないこと、優先すること、しないこと。
気にしなくても良いこと、受け流したほうが良いことなど。
ストレスになっていたことを無視したり、受け流すことができるようになります。
ムダに消耗していたことから抜け出すことができるようになるのです。
まとめ:自分視点以外の他者・多角視点を取り入れて幅広く物事を見る
私は、過去に家族に良かれと思い、自分視点だけで家族に無理強いしてきました。
他者視点を持っていなかったので、家族間の空気が悪くなった時期があったのです。
家族の気持ちを直接聞いたり、想像したりして、思いやりをもつことで、関係性は良いものへと変わります。
仕事における自分視点は、周りにも迷惑になります。
他者視点を持つことが良いコミュニケーションのためには必要です。
他者・多角視点を持つことで、ストレス解消にも繋がります。
自分視点だけだと、視野が狭くなり、物事をネガティブに考えやすくなります。
他者・多角視点を持ち、的確な判断をし、疲弊しないようにするべきです。
要するに、思いやりを持ち、幅広い視野で物事を見るようにすることが重要になります。
やはり、思いやりを持って人間関係を良いものにして、感謝をするようにすることで、幸福感を得ることができるのでしょうね。
関連記事です。