私たち日本人は資本主義の中で生きています。
資本主義は、経済成長、技術発展を成し遂げ、さらに成長しています。
そのおかげで、水、電気などのライフラインや、物流やインターネットの普及により、情報へのアクセスを容易にし、生活がより便利になり続けています。
そんな快適になった生活のなか、嫌な思いまでして仕事を頑張っているのだけど、幸福感は上がっているのでしょうか?
世の中は便利になっているのに、賃金は上がらないし、上司や同僚、クライアントなどの人間関係の悩みはつきない状況。
その悩みの度合いが軽いのであれば、気にすることはないのですが、休みの日にも悩まされる状態が続くのであれば、考えものです。
過去の私はこの反芻思考というモンスターに苦しめられていました。
そのせいで、色々と考え悩んだ結果が今回の記事になりました。
結論から言いますと、「つらい生き方をやめ、楽に生きる!」ことにしました。
関連記事:幸せなときにも襲ってくる嫌な記憶(トラウマ)への対処方法【反芻思考の忘却術】
仕事中心の生活から脱却したい
今の仕事を続けることが最善と考えがちです。
確かに、今の地位や収入を落とさないためにはそうでしょう。
それと引き換えに、仕事に自分の大切な時間(人生)を過剰に捧げてはいないでしょうか?
休日返上で仕事をしたり、サービス残業をしたりと。
その経験が身になるのならいいかもしれませんが、頭が働かない状態で長時間業務をこなしても、疲労感しかないでしょう。
日本社会では過酷な労働が当たり前にはびこっています。
いわゆるブラックな状態です。
このようなブラックが当たり前だという考えは、幸福感を低くさせてしまいます。
「仕事は辛いものだ!」とか「自分を犠牲にするのが当たり前!」という思考は、自分自身はもとより、部下や同僚を苦しめ、追い込んでいきます。
辛い状態で心身が疲弊すると、次は大切な家族への攻撃へと発展します。
この状態を誰が望んだのでしょうか?
これらを回避するには、ホワイト化が必要です。
定時に帰宅したり、有給休暇でリフレッシュしたり。
そうすることで、気持ちに余裕ができ、判断力も上がり、効率的に仕事をこなすことができるでしょう。
実際、ホワイト企業って少ないのが現状かもしれません。
私の職場では当たり前のようにパワハラがあります。
業績ばかりを追い求めているので、社員の痛みがわからない職場になっています。
自己犠牲当たり前…
私は人間関係に疲弊し、色々と悩み続け、退職することを決めました。
定年まで働く考えでいたけど、上司などから我慢の限界を超える扱いをされ、メンタルが壊れそうになったのです。
私から笑顔が消え、心から笑えなくなり、楽しいという感情が起きなくなった。
不安に陥ったり、イライラすることが増えました。
生きるための仕事に殺されるかもしれない…
仕事への執着をやめることにしました。
関連記事:アラフィフ男が退職願を提出した件(子育て終わってないのにいいのかよ!)
お金の問題
仕事を辞めるということは、収入が途絶えるということです。
一般的には辞めた後どうするんだろう?と考えます。
ここが一番悩ましい問題です。
お金について悩み続けた結果、
- 完璧を求めず、少し楽観的な思考を取り入れてみた
- 妻の収入でも生きていける生活にする
ということに行き着きました。
どうしても、現状に合わせて考えてしまいがちになります。
現在の収入を基準に考えてしまうおかげで、不安になり、イライラします。
真面目に考えすぎなのと、視野狭窄を起こしてしまいます。
広く考えてみると、私たち人間の本能は、生命の安全と子孫繁栄です。
現在では、仕事をすることで、これらの目的が容易く叶えられます。
なので、これにプラスアルファで現代社会を生き抜ければいいやと考えてみたのです。
そうしたら、今の仕事でなくても、収入は減るかもしれないけど、生きてはいけます。
それも、人間関係に悩むことなく(人間関係が悪ければ仕事を変える)。
今の仕事を続ける生活の幸福度と、お金の余裕はなくなるかもしれないけど、無理のない生活の幸福度。
自分が人生を終える時、どちらの生き方が後悔がないだろうかと考えてみると、後者だと思います。
なので、収入に見合った生活ができるように、組み立てていけば、なんとでもなると考えるようにしたのです。
消費を見直す
私たちが経済活動を行うことで、日本経済はうるおいます。
経済活動というのは、私たち消費者がたくさん消費することです。
消費するために、仕事をしています。
嫌な仕事を我慢してやり、給料をもらい、休日にはショッピングなどをします。
各方面に散財するので、裕福だと感じたことはありません。
多くの人が経済的に余裕がない状態です。
1960年の池田内閣に打ち出された「所得倍増計画」によって、目覚ましい高度経済成長を成し遂げました。
所得倍増計画(しょとくばいぞうけいかく)は、1960年に池田内閣の下で策定された長期経済計画。閣議決定された際の名称は国民所得倍増計画(こくみんしょとくばいぞうけいかく)という。この計画では、翌1961年からの10年間に実質国民総生産を26兆円にまで倍増させることを目標に掲げたが、その後日本経済は計画以上の成長に至った。立案は経済学者の下村治。
この頃から、マイホームを持つことが夢ではなくなり、マイホームや車を持つことは、社会人にとって当然のことと考えるようになったのです。
よって、35年もの長期に渡る住宅ローンを抱えている世帯が現在においても多くいるのは、経済を循環させるために、日本政府が後押ししているからでしょう。
さらに、私たちに消費を促すために、企業は様々な手をうってきます。
CMで人気タレントを起用し、商品のイメージを高め、価値を高め、購買意欲を煽ります。
テレビで見た商品に過度な期待を抱いて必要な物だと思い込み、買わされているものが多く存在します。
不思議なことですが、映像を見せられることで、自分では深く考えなくなり、買ってしまえばいいと思うのです。
その他、他人に目を気にするために、散財しているケースもあります。
他人によく見られたいから、服を何着も所有したり、高級ブランド品を身に着けたりと。
消費なのか浪費なのか、散財しまくっていたり…
小さなことでも、数が多くなれば、かなりの出費になります。
消費を見直せば、メンタルに負荷をかけて仕事をしなくても済みます。
いままで抱えていた欲を捨てると、かなり支出を抑えることができます。
承認欲求、物欲など。
他人のことは気にしてもムダです。
自分の本心に従って行動するべきなのです。
本当に欲しい物なのか?
他人に悪く見られたくないから買おうとしているのではないか?
なんとなく食べたいかもと思っているだけなのかも?
私たちはすでに物的には満たされているのです。
それを感じないで生きているから、次から次へと物を増やし、いらないものを溜め込んでいる状態です。
徹底的に消費を見直せば、今の収入がなくても、生きていくことは容易になります。
関連記事:収入が増えているはずなのにお金に余裕がない理由は?【浪費を削って資産形成】
時間を大切に使うー心穏やかに過ごすために
仕事を辞めると、収入はなくなりますが、切り売りしていた貴重な時間が自分に戻ってきます。
学業を終えてからずっと仕事をしてきましたので、時間のゆとりはありませんでしたので、できた時間をムダにすることなく、有効に使おうと思います。
いままで読書をしてきませんでしたが、最近になって本を読んでみると、実に面白いのです。
自分がいかに物事を知らないかがはっきりわかります。
なので、とても新鮮で、自分には伸びしろがたくさんあることを感じ取れます。
自由な時間を利用して、著書から多くを学ぼうと思っています。
いままでは、感情むき出しで生きてきましたが、心穏やかに生きていくことを心がけて生活したいと考えています。
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まとめ
今回は、仕事で疲弊するなら、消費を見直して、目一杯仕事をすることなく生きてみることを提案してみました。
日本が経済成長するためには、私達がたくさん消費し、経済を回していかなければなりません。
すでに物に満たされた現在で、消費するためには、売る側が巧みな方法を用いて、私達の購買意欲を高めようとしています。
本当は欲しくもないものを買わされているのです。
自分をしっかり持ち、消費を見直すことで、収入が少なくなったとしても、生きて行くことはできます。
生きるために仕事をしているのに、その仕事で死にそうになっているということは、本末転倒なのです。
現代はあらゆることが多様化しています。
会社も生き残るために必死なのです。
そのあおりを受けて、一個人が犠牲になっていることも少なくないでしょう。
辛く悩んでいる方は、今一度、人生について考えてみる時なのではないでしょうか?
人生は一度きり。
しっかりと、自分の人生を歩んでいきましょう!
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