起こった事実は仕方ない、受け止め方次第でどうにでもなる!
仕事をしていると、上司や同僚からの攻撃で、嫌な思いをすることはよくあることです。
この影響で、自分が感情的になり、いつもと違う精神状態になると、生産性が低下したり、悪い態度をとったりして、他の人に迷惑がかかります。
会社という組織では、一緒に働く仲間を選ぶことができないので、自分と合わない人がいても仕方のないことなのです。
職場の人間関係で悩む人は多くいます。
私はこれまで職場の人間関係についてたくさん悩んできました。
上司や同僚から度重なる攻撃を受けましたし、たくさん凹んできました。
そんな状況でも、なんとか工夫し、耐え抜いて、自分が決めた日まで頑張り続けることができました。
今回は、私が実践した心の工夫をご紹介したいと思います。
職場の人間関係にお悩みの方に参考になれば幸いでございます。
感情発動のメカニズム
特にネガティブな感情は、脳の扁桃体(へんとうたい)という部位の反応によって起こります。
それを制御できるのは、前頭前野(ぜんとうぜんや)という部位です。
人間が理性を司ることを可能にしているのは、この前頭前野の働きによるおかげです。
扁桃体(へんとうたい、英: Amygdala)は、ヒトを含む高等脊椎動物の側頭葉内側の奥に存在する、アーモンド(扁桃)形の神経細胞の集まり。情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つことが示されており、大脳辺縁系の一部であると考えられている。 扁桃核(へんとうかく)とも言う。
前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ、英: prefrontal cortex、PFC)は、脳にある前頭葉の前側の領域で、一次運動野と前運動野の前に存在する。前頭連合野、前頭前野、前頭顆粒皮質とも呼ばれる。
細胞構築学的観点から、前頭前皮質は (前運動野の無顆粒 (agranular) 細胞層と違い) 内顆粒層 (internal granular layer) Ⅳ層の存在する領域として定義される。前頭前皮質は様々な分類方法でいくつかの下位領域に分けられるが、代表的な分け方として以下の3領域に分類するものがある。
それ以外の区別可能な領域として、前頭前皮質腹外側部 (vl-PFC)、前頭前皮質内側部 (m-PFC)、前頭前皮質前部 (a-PFC)がある。
この脳領域は複雑な認知行動の計画、人格の発現、適切な社会的行動の調節に関わっているとされている。この脳領域の基本的な活動は、自身の内的ゴールに従って、考えや行動を編成することにあると考えられる。
前頭前皮質による機能を表す最も典型的な用語として、実行機能 (executive function) がある。実行機能は対立する考えを区別する能力の他、現在の行動によってどのような未来の結果が生じるかを決定する能力、確定したゴールへの行動、成果の予測、行動に基づく期待、社会的な”コントロール” (もし行ってしまったら、社会的に容認できないような結果を引き起こすような衝動を抑制する能力)に関係している。前頭前野の異常は、ADHDなどの実行機能障害を示す。多くの研究者は、人々の個性と前頭前皮質の機能との間には欠かすことの出来ない繋がりがあると考えている。
要するに、扁桃体が反応し暴れだそうとする命令を、前頭前野が抑え込んでいるということです。
感情が湧き起こる流れは次の通りです。
感情が湧き起こるメカニズム
- 嫌な出来事が起こる
- 受け止める(認知する)
- 反応する
私たちは、嫌な事が起きただけでは、嫌な気持ちにはならないのです。
この嫌な事に対しての受け止め方によって、湧き起こる感情が決まります。
①の嫌なことが起きないようにするのは大切なのですが、外的要素の強い、自分ではどうしようもない事もあるので、完全には防ぎようがありません。
なので、②の受け止め方に注目することが重要になります。
まぁ、一番手っ取り早いのが、できるだけ気にしないようにすることにつきます。
そうすれば、嫌な感情が湧いてこないので、悩むことがありません。
それができたら苦労しませんよね…
大切なこと
大切なことは、
- 感情を抑えようとしない
- 嫌な出来事は必ず起きる
- 嫌な事を取り払おうとせずに、スルーする努力をする
となります。
感情を抑えようとすると、より感情が暴れだしてしまうので、抑えようとしてはダメです。
嫌な出来事は誰でもイヤです。
そうはいっても、必ず起きることなので、覚悟というか、そういうものなんだと受け止めましょう。
嫌な事を自分の中から排除したくなります。
しかし、ストレスもそうですが、うまく付き合い、やり過ごすことが一番の解決法になります。
以上の事を踏まえて、次へ行きましょう。
実践したこと
私が、職場の人間関係に悩み、それに立ち向かってきた方法は以下の通りです。
- 俯瞰(ふかん)する
- できること、できないことを区別する
- 理解できない人だから仕方ないと考える
- 感情を書き出す
- 考えすぎない(楽観的に考える)
俯瞰(ふかん)する
自分を高い視点で見てみることです。
例えば、自分が壁に止まったハエだと考えます。
一歩ひいた視点から自分を見てみます。
「俺って感情的になっているんだねぁ…」と冷静に考えることができるようになります。
感情的になると、どうしても視野が狭まってしまいます。
そんなときは一度落ち着いて、俯瞰してみるといいですよ!
できること、できないことを区別する
私たちは嫌な出来事が起こると、感情的になり、全てのことをまぜこぜにして、混乱してしまいます。
冷静に自分の感情の原因を紐解いて、分析することが重要になります。
今抱いている感情は何が原因なのか?
その原因は、自分の努力で解消できるものなのか、他人が原因なので無理なことなのか?
自分でどうにかなることにだけ注力し、他は諦める。
という流れです。
例えば、相手が怒っている原因が自分にあるのであれば、原因を改善すればいいことですし、相手に虫の居所が悪いのであれば、放っておくしか手立てはありません。
理解できない人だから仕方ないと考える
攻撃をしてくる人に、いくら説明しても理解してもらえないときは、その人の理解力が乏しいから仕方ないと諦めます。
他人を変えようとしても、それはムダに終わることがほとんどです。
他人は変わらないので、自分が変わるしかないと心得るべし!
感情を書き出す
ストレス解消法のひとつに、感情を買い出すという方法があります。
思い切り、自分の感情を書き出してしまいましょう!
自分の感情も分析でき、早期に冷静さを取り戻すことができるようになります。
その他、嫌なことリストを作成することも面白いと思います。
クレーム対応で嫌な事を言われたりしたら、リストに加えていくというものです。
これは、リストアップする作業に注力するので、嫌な気持ちが軽減します。
そして、他人事になり、自分の受け止め方が変わるのです。
特に、上司から受けたハラスメントを記録しておくのにもってこいです。
上司からのハラスメントを頭に記憶しただけでは、時間とともに薄れていってしまいます。
人は、嫌な記憶を消そうとしてしまうので、記録することはとてもいい方法だと思います。
考えすぎない(楽観的に考える)
仕事をしていると、上司から無理難題を突きつけられることがあります。
こういうことがあると、とてもプレッシャーになり、一歩踏み出すことができなかったりします。
日本人は特に失敗を恐れる傾向にあります。
それは、社会が寛容ではないからだと思います。
失敗したっていいのにと思うのですが、どうやらそうではなさそうです。
失敗を責める傾向が強いのです。
しかし、そんなこと気にしていたら、何もできません。
失敗が怖いという思考を停止させ、「エイッ、ヤー!」と一歩踏み出してみます。
失敗しても仕方ないと楽観的になることで、行動できるようになります。
これで、無理難題へのプレッシャーで嫌な感情に悩まされないようになりました。
まとめ
職場の人間関係は自分ではどうしようもありません。
人間関係のトラブルというのは、必ずと言っていいほど起こります。
それに対し、いちいち感情的になることは、とてもツライことです。
ある出来事があっても、それだけでは感情が沸き起こることはありません。
自分の受け止め方による反応が感情です。
感情が湧き起こるメカニズムは
- 嫌な出来事が起こる
- 受け止める(認知する)
- 反応する
大切なことは
- 感情を抑えようとしない
- 嫌な出来事は必ず起きる
- 嫌な事を取り払おうとせずに、スルーする努力をする
ということ。
私は過去に職場の人間関係に悩まされ続けてきました。
その中で少しずつ工夫することで、受け止め方が変わりました。
- 俯瞰(ふかん)する
- できること、できないことを区別する
- 理解できない人だから仕方ないと考える
- 感情を書き出す
- 考えすぎない(楽観的に考える)
です。
他人は変えることができないので、自分がどう工夫して変わっていくかがポイントです。
自分の受け止め方を変えることで、感情的になりにくくし、心が弱らないようにするのです。
一日で多くの時間を職場で過ごします。
少しでも、穏やかな気持で仕事をしていくために、前向きに捉えることが大切になります。
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