我が子の幸せを願っているのなら、自由にさせよう!
親子関係の世間一般的な価値観は、「親は子供の幸せを願っている」ことです。
私もずっとこの価値観で子育てをしてきました。
これは自分が正常な判断ができるときはそうですが、
自分(親)が窮地に追い込まれた状態(ストレス過多)の場合、
子供の幸せというのは表向きであって、
本心は、「なんで自分だけこんなに苦労しなきゃいけないんだ!」と本人も気づかない心の奥底にあるのです。
今回は、子供の幸せを邪魔する親についてのお話です。
ありえないことに思えますが、意外にそんなことないのです。
我が子に自分の価値観を押し付けていて、子どもが苦しんでいることだって実際にあります。
親子が幸せに生きていくために、何か参考になれば嬉しいです。
子供の幸せを邪魔する親の心理
子供の幸せを邪魔する親というのは、自分が幸せだと感じていない人です。
自分が不幸だと感じていたら、たとえ家族であっても、
自分以外の幸せを願う余裕なんてありません。
これまでの自分の人生がハードモードであったとしても、
今の自分が幸せを感じることができているのなら、
当たり前のように、「我が子の幸せを願う親」になれるでしょう。
子供の幸せを邪魔する親の自覚がない
自分はこの子の親なのだから、「子供の幸せを願っている」と思い込んでいるだけのことがあります。
「子供の幸せを願っている」のであれば、どうして過度にしかりつけたり、
怒鳴ったりするのでしょうか?
「子供の幸せを願っている」という看板を掲げて、
自分が不幸と感じているから、「しつけ」という名目で、八つ当たりをしているだけなのでは?
子供の幸せを願っている体で、厳しい親を演じているだけかもしれません。
「子供の幸せを願っている」と謳えば何でもありだったりして…
子供は自分の思い通りになるべきものという勘違い
我が子が産まれ、泣く、寝る、母乳を飲む、排泄することしかできないころから
一緒に生活していると、いつまでも子供は未熟だと思い込んでしまいます。
食べること、排泄、移動、入浴など、生きていく世話を親であればやります。
成長しても子供は知らないことが多いので親が間違い正すのです。
そうして、親色に染まっていきます。
親は、子供の自我が芽生えてからも、親色に染め続けようとします。
いつまでも我が子は自分の思い通りになると勘違いしてしまうのです。
「〇〇するのが当たり前」という自分の価値観を押し付け、
親が理想とする体裁の良い子供にしようとします。
それは、成人し社会人になっても、「こうあるべき」という価値観を強制してしまうのです。
自分(親)が不幸ならば、子供の幸せを喜べない
本来であれば、我が子の幸せそうな姿を親は喜びます。
しかし、親自身が幸福を感じていない場合、子供の幸せを素直に喜ぶことができないという、おかしなことが起こります。
親である自分が不幸なのだから、我が子も不幸でなければならないという感覚に陥るのです。
子供が自分で手に入れた幸せを親が幸せではないという理由で、認めようとしないのは非常に残念なことです。
自分が不幸な状態だと、人の幸せを望めなくなり、
口では、「あなたのためを思って」と言いながら、本心は「同じように不幸になってほしい」と望むのです。
自分にも嘘をつくようになって、言っていることと本心が食い違ってきます。
子供の幸せを邪魔する親(毒親)のもとで育つと罪悪感を持つようになる
子供の幸せを邪魔する親(いわゆる毒親)のもとで生きていかなくてなならない子供は、
親の期限を損ねないように、自分が幸せになることに罪悪感を抱くようになります。
不幸な親の前で自分が幸せそうな姿を見せると、親子の関係性が悪化し、親から否定されてしまうからです。
親は、自分がこんなに苦労しているのに、能天気にしているんじゃない!と感じるのでしょう。
子供の幸せを邪魔する親に従わなくていい
子供の幸せを邪魔する親(毒親)のもとで育った人は、幸せになることを後ろめたく感じてしまいます。
それを払拭するには、自分が育った環境は異常だったと認識することです。
親は大切な存在だけど、親の人生を生きているのではないのですから。
親は親、自分は自分と割り切ることが重要になります。
自立できているのなら、いい環境で生活するべきなのです。
親が幸せに生きる邪魔をするのなら、一時的にでも疎遠になることも選択肢の一つです。
「あなたのため」と言っていても、それは親の価値観であって、あなたの価値観ではないのです。
自分のやりたいように生きるべきです。
もう、親に食べさせてもらっているわけでもないのですから。
親に感謝しつつ、自分が幸せになることを大切に生きていきましょう。
子供の幸せを邪魔する親に(毒親)になってはいけない
親からすると、子供に幸せになってもらいたいのは事実でしょう。
よっぽど自分が不幸でない限り、それはそうです。
しかし、親と子供が考える幸せって違うことを知らなければ、あなたは毒親です。
以前の私は、毒親へまっしぐらの道を進んでいました。
子供に近道をさせたかったのです。
昭和時代の世間一般で言われている立派な大人になってもらいたかったのです。
だから、「こうあるべき」だったり、「やらなければならない」を強制しました。
それは私自身にも課していて、その結果、完璧主義に陥り、常に心に余裕がないという悲惨な状況になったのです。
その完璧主義に陥るという失敗は、だいぶ後になって理解しましたが…
私は色々と経験し、考えを改めました。
子供に自分の価値観を強制しても、子供のためにはならないのです。
それは自分のエゴであって、ただの価値観の押し売りにしかなりません。
親子の関係性も悪くなります。
子供に無理強いしたところで、よくなりません。
そうであるのなら、子供の考えを尊重し、経験を積んだほうが良いでしょう。
お互い嫌な思いをしないで良くなりますし、雰囲気が明るくなります。
親が予想した失敗をするかもしれませんが、見守りましょう。
逆に、親が考えもしなかったことを得ることだってあるのですから。
世間体を子供に押し付けてはいけないのです。
子供はすでに親ではなく、自分の人生を歩み始めているのですから。
まとめ:子供の幸せを邪魔する親に従わなくていいし、自分が毒親になってはいけない
親は、子供の幸せを願っていると考えつつも、自分が不幸だと感じていると、
子供の幸せを願うことができないのです。
やはり親も人間なので、心がネガティブだと、行動もネガティブになってしまうのですね。
子供の幸せを邪魔する親の心理は
- 子供の幸せを邪魔する親の自覚がない
- 子供は自分の思い通りになるべきものという勘違い
- 自分(親)が不幸ならば、子供の幸せを喜べない
です。
子供の幸せを邪魔する親(毒親)のもとで育つと罪悪感を持つようになります。
それは、不幸な親は幸せそうな子供を否定するからです。
子供の幸せを邪魔する親に従わなくていいのです。
自分で生活できるようになれば、あとは自分の人生を歩んでいいのです。
子供の幸せを邪魔する親に(毒親)になってはいけません。
親は幸せになる道を知ったかぶりをします。
その親の価値観を子供に強制的に押し付けるのはやめましょう。
だって、子供が嫌がっているからです。
そんなことをしてもだれも幸せにはならないのです。
それはただの親のエゴでしかないのですから。
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