サラリーマンが考える当たり前はおかしい!
日本の労働者の多くは、仕事が辛いと感じています。
まれに、いい職場や人たちに出会い、楽しく働くことができていることも事実です。
その恵まれた労働環境の方は、その会社や他の社員さんたちを大切に思うことで幸福度は高くなります。
仕事が辛いと感じている多くの労働者は、罠に陥っている可能性があります。
- 長時間労働、サービス残業、過度な精神的負荷は当たり前ではありません
ワークライフバランスを見つめてみよう - 長時間労働することが素晴らしいと映る仕事はおかしい
当たり前がおかしくなって、苦しんでいる - 生きていくことは苦しいが、度合いを確認すべき
基本的に多くの自己犠牲は必要ない - 自分と家族が幸せになるために考えることが重要
日本のサラリーマンは、長時間労働、過度なプレッシャーやストレスなどで、判断力の低下や、感情に流されやすくなっています。
私も、30年以上サラリーマンをやってきて、まんまと罠にハマりました。
メンタルがおかしくなり、家族との関係も崩壊しかけました。
それでも、なんとか這い上がって、幸せに生きております。
今回は、日本のサラリーマンの当たり前がおかしいよというお話です。
ストレスや不安に苦しんでいる人向けです。
何かの参考になれば嬉しいです。
サラリーマンの陥る罠
私はサラリーマンを長年やってきましたが、おかしな価値観を持っていました。
それは、高度成長期にあった昭和時代の価値観です。
高度成長期にあった昭和時代の価値観とは
- 同じ会社で勤め上げる
- 辛いことがあっても頑張り続ける
昭和の成功法則
- 良い会社で長く務める
- 家族を持ち、マイホーム、マイカーを所有する
- 定年後退職金と年金で余生を楽しむ
昭和時代の価値観を軸に考えていると、サラリーマンが陥る罠にハマります。
サラリーマンが陥る罠①:会社の業績のために自分を犠牲にしすぎる
サラリーマンが陥る罠の1つ目は、会社の業績のために自分を犠牲にしすぎることです。
これは、ワークライフバランスが悪化します。
サービス残業が当たり前になります。
人件費が高すぎるからと上司が訴えるのです。
上司は、早く帰れと言うが、業務が減ることはなく、逆に増えるくらいです。
職場の中には、時間外を申請するなという無言の圧力がかかり、時間外業務を申請する人は、おかしいという空気になります。
実際、私も時間外業務を申請している人を非国民だと思っていたくらいです。
おかしな私でした。
まったくもって、業績の悪化を社員に責任を押し付けているのです。
そうして知らないうちに会社に労働搾取されてしまいます。
そうやって、ワークライフバランスが悪化してくのです。
サラリーマンが陥る罠②:家族との確執
昭和の成功法則が価値観としてあるので、それを家族にも押し付けようとします。
家族全員の幸せを考えてのことなのですが、これでは家族との確執が生まれてしまうのです。
現代では多様な価値観があるにも関わらす、頭の中が高度成長時代のままのことが多く、時代の変化に対応していません。
終身雇用制度、年功序列制度が永遠に続くと勘違いしており、周りと同じであれば安心と思ってしまう。
よって、個人の考えを押しつぶし、従わせようとします。
価値観を強制された家族は、納得がいかず、距離を置くようになり、会話がなくなるのです。
サラリーマンが陥る罠③:他人との比較
私たちは、他人より裕福になることで幸せに感じます。
幸せの基準が外にあるのです。
他人の喜ばしいことを素直に祝福できなくなっていて、嫉妬や妬みを多く抱えて生きているのです。
私たちには他人と比べてしまう性質があります。
他人と比べることばかりをやっていると、本当の幸せを感じることはできません。
本当の幸せは、自分の内側から湧き出るものなのです。
他人を意識したところで、なにも良いことなんてありませんよ!
サラリーマンが陥る罠④:ストレスと不安に苛まれる
サラリーマンは、長時間労働や仕事のプレッシャー、人間関係で常にストレスを抱えた状態です。
さらに将来の不安をなんとなく抱えて生きています。
過剰なストレスは、心身を蝕みます。
常にストレスを解消する行動が大切です。
サラリーマンが陥る罠⑤:お金に取り憑かれる
サラリーマンは、毎月決まった日に給料が振り込まれます。
この安定というのは、サラリーマンの唯一のメリットです。
しかし、もっと稼ぎたいと考えてしまうのはどうしてでしょう?
収入が多くなるほど幸せになれると思うからです。
いろいろな書物を読んでみると、収入が増えるとある程度は幸福度は高まりますが、それ以上になると幸福度は変わりません。
なので、考えたとおりには幸せにならないのです。
それよりも、浪費に気づいていない人は多いのです。
仕事でストレスを抱えるから週末は大量消費します。
浪費でお金がなくなるので、働いて稼がなければならないのです。
実は、いらないモノを多く買っています。
インフルエンザー、SNS、メディアの情報で買わなきゃ、食べに行かなくちゃと思うのです。
実際は、必要がなかったりします。
▼参考記事
冷静に見つめてみよう!
仕事で抱えた過剰なストレスで、おろそかにしていることはないでしょうか?
冷静に自分が置かれた環境を見つめてみましょう。
見つめてみる①:時間
お金は大切にしているのに、時間を大切にしない人は多いです。
時間について考えてみましょう。
同調圧力で無駄に職場で残ってはいないか?
休日はしっかり得られているか?
家でだらだらと浪費している時間はないだろうか?
暇だと感じる時間があれば、それを行動で埋めましょう。
運動や読書することもいいでしょう。
暇な時間を過ごすほど疲れることはないのです。
脳は暇を嫌います。
没頭できる充実した時間を過ごしましょう。
見つめてみる②:健康
過度なストレスを抱えていないでしょうか?
メンタルがおかしくなりそうであれば、ケアすることがとても重要です。
少しでもおかしなところがあれば、メンタルクリニックで診てもいましょう。
ストレスは心身に与えるダメージが大きいので、恥ずかしがらずに。
過剰なストレスは、判断力も低下させるので、危険です。
心身を健康に保つことを心がけましょう!
見つめてみる③:家族
家族全員笑えていますか?
お互いに尊重し合うことが大切です。
まずは自分からやってみましょう!
家族に素直に感謝を伝えるのです。
当たり前のことでも「やってくれてありがとう」と。
恥ずかしがらずに、感謝を伝えられて気を悪くする人はいません。
はじめのうちは、違和感があるかもしれませんが、頑張るのです。
いつもは受け流していた興味のない話でも傾聴することも大切です。
「仕事で疲れている」と言って、あしらってはいけません。
そもそも家族に冷たい態度になるのは、会社か仕事に問題があるのかもしれません。
私が会社に搾取されすぎて家族も犠牲になる
昭和時代の価値観
まずはじめに、私が30年以上もの間、会社にフルコミットし続けてきたのは、会社が私の人生を素晴らしいものにすると信じていたからです。
確かに仕事をしていたから、生活してこられたのは事実です。
仕事が私たち家族を守ってくれていると考えていました。
しかし、その私たち家族を守ってくれるというのは、高度成長期にあった昭和時代の価値観からくるものです。
高度成長期にあった昭和時代の価値観とは
- 同じ会社で勤め上げる
- 辛いことがあっても頑張り続ける
昭和の成功法則
- 良い会社で長く務める
- 家族を持ち、マイホーム、マイカーを所有する
- 定年後退職金と年金で余生を楽しむ
仕事が最優先
私は、昭和時代の価値観を大切にしました。
サラリーマンを生業(なりわい)として、尊重していました。
そこで生まれたおかしな当たり前があります。
おかしな当たり前①:サービス残業は当たり前
一生懸命やればやるほど仕事は増えていきます。
それを頼りにされていると心地よく感じ、仕事を頑張りました。
次から次へと横入りしてくる仕事があるので、圧倒的に時間が足りなくなっていきます。
そして私は安易な方法で解決しようとするのです。
サラリーマンあるあるではないでしょうか。
夜まで長時間仕事をしていると、思考力、集中力ともになくなってきます。
そうした判断力が低下した状態になると、「休みを潰せばなんとななる」といった安易な発想になりがちです。
自分の時間を犠牲にして、家族よりも仕事を優先させてしまうのです。
これはいけません…
それでも自分の休みを削ってまで仕事をしていると、やるせない気持ちになる時があります。
と自分に言い聞かせて心が折れないようにします。
おかしな当たり前②:上司からの無理難題を受けることが当たり前
上司からの高い評価は働くものとして励みになります。
頼りにされると、もっと頑張ろうと思うものです。
私は、自分のことを評価してくれる上司に尽くした結果、悪い方向へ流れてしまった経験があります。
これは、上司の人間性に問題があったからですが、気をるけるポイントだと考えています。
上司から私が頼られ、仕えるヤツだと思われました。
評価されるようになりましたが、収入に変化はなしです。
私は頑張り続け、重宝されました。
そして上司に体よく使われるようになりました。
次第に雑な扱いになるのでした(あれっ?)。
そのまま続けていると、奴隷のような存在になっていきました。
結局、上司のコマに成り下がり、安いユーティリティープレイヤーであることが当たり前になってしまったのです。
当初、上司は私の仕事ぶりに感謝していましたが、上層部からのプレッシャーが強くなった上司は、何かあれば私の責任にしたり、私を悪者にするようになり、私を軽く見るようになっていきました。
その時点で私は態度を改めるべきでしたが、私はメンタルが脆弱だったため、行動に出ることができずに、いいように使われてしまいました。
結局仕事を辞めた
30年以上もの長きに渡り、私は会社に尽くしてきました。
守ってくれると信じていた会社は、上司が変わるとあっさりと裏切ります。
期待していた自分が悪いのですが…
私の仕事環境に、パワハラ上司が登場し、私のメンタルを破壊しました。
さらに、同僚の攻撃にもあい、私の我慢は限界を超えたのです。
そして、生活のことを考慮した計画を立て、退職しました。
まとめ
今回は、仕事にコミットしすぎて、見失っていることについてお話しました。
仕事が辛いと感じている多くの労働者は、罠に陥っている可能性があります。
- 長時間労働、サービス残業、過度な精神的負荷は当たり前ではありません
ワークライフバランスを見つめてみよう - 長時間労働することが素晴らしいと映る仕事はおかしい
当たり前がおかしくなって、苦しんでいる - 生きていくことは苦しいが、度合いを確認すべき
基本的に多くの自己犠牲は必要ない - 自分と家族が幸せになるために考えることが重要
仕事をしていると、今の時代に馴染まない価値観を盲信していることで、弊害が起きています。
高度成長期にあった昭和時代の価値観
高度成長期にあった昭和時代の価値観とは
- 同じ会社で勤め上げる
- 辛いことがあっても頑張り続ける
昭和の成功法則
- 良い会社で長く務める
- 家族を持ち、マイホーム、マイカーを所有する
- 定年後退職金と年金で余生を楽しむ
これらの価値観で陥る罠は次の5つです。
- 会社の業績のために自分を犠牲にしすぎる
- 家族との確執
- 他人との比較
- ストレスと不安に苛まれる
- お金に取り憑かれる
自分を犠牲にしてまで仕事をしても、得られるものは少ないでしょう。
それよりも、弊害が多いので、働きすぎには注意です。
自分を冷静に見つめてみることは大切です。
- 時間
- 健康
- 家族
に悪い影響がないでしょうか?
私は大いにありました。
今では心を入れ替えています。
私の場合、長年勤めてきたサラリーマンという仕事では、幸せを得ることができませんでした。
逆に、不幸に向かったのでした。
それらの経験から、冷静に見つめなおしてみました。
お金も大切ですが、それよりも
- 時間
- 健康
- 家族
を大切にしてみると、今までよりも幸せを感じることができるようになりました。
ワークライフバランスを大切にして、サラリーマン教という間違った価値観を盲信することなく、自分の頭で冷静に考えてみましょう。
人生は一度きりです。
その人生を自分の足で歩んでいきましょう。
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