日本人は真面目な人が多いと言われています。
電車の運行ダイヤが寸分の狂いもないことが、日本に住んでいるとごく普通のことなのも、日本特有の文化からきているのでしょう。
そんな真面目で勤勉な日本人は、仕事などで自分を律するあまり、自分に課していることが多く、さらに厳しくしすぎて、自分自身を追い込みすぎて苦しめている人は以外に多いと思います。
高度経済成長を遂げたかつての日本と異なり、経済大国の現代の日本社会は、世界幸福度ランキングでも56位と幸福を感じることが難しく、落ち着きのない生きにくくなっているのかもしれません。
本記事では
- 自分に厳しくし過ぎな方
- 生活していて幸福感を感じない方
- 仕事のストレスを多く抱えている方
に向けてより楽になる方法をお伝えします。
なにかの参考になれば幸いです。
本記事を読みすすめることで
- 自分の状態がわかる
- 楽になる方法がわかる
- ストレスを解消できる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 一生懸命をやめる
- 視野を広げる
- 楽観的に考える
ということです。
詳細は後述していきます。
完璧主義に陥っている
何事も真剣に取り組むことは、良いことですが、一歩間違えると完璧主義に陥ることがあります。
完璧主義(かんぺきしゅぎ、英: Perfectionism)とは心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと。定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。このような思想を持ったものや、そのような心理状態の者を完全主義者、もしくは完璧主義者(英: perfectionist)と呼ぶ。
そんな完璧主義にも、長所・短所があります。
長所は良いのですが、短所は少し気をつけなければならない事があります。
- 向上心が強い
- 仕事の精度が高い
- 責任感が強い
- 最後まで手を抜かない
- 信頼を裏切らない
- 高い目標を持っているが、達成のために無理をしない
- 他人からの評価を気にしすぎない
- 計画的に行動できる
- 積極性がある
- 自分に厳しく否定的
- 他人にも厳しい
- 批判的になりやすい
- 柔軟性がない
- 視野が狭い
- 完成が遅い
- 自分にとって高すぎる目標を目指している
- 常に人からの評価を気にし、失敗を過度に恐れている
他人の目を意識した完璧主義は非常に注意が必要で、生き過ぎると自殺に追い込まれる人もいるのです。
これらのように、完璧主義は、一生懸命頑張ることをプログラムされた人間マシーンのようになります。
それでいても、打たれる心はもっているので、落ち込みやすく、メンタル疾患に陥ることが多くあるのです。
一生懸命過ぎて、他のことを考える余裕がなくなり、柔軟性に乏しいので、コミュニケーションが難しいこともあります。
そうなると、仕事での連携が難しくなるのです。
完璧主義は、自分を苦しめ、他人にも辛く当たることがあり、コミュニケーションエラーを起こしやすいといってもいいでしょう。
参考記事:私が感情をコントロールできるようになった5つの理由【合理的に考える】
完璧主義だった自分に気づいて、自分をいわたる
私が高校を卒業して今の職場で働き始めて早いもので30年以上になります。
自分に自身がないので、真面目にやるしかないと自分に言い聞かせて仕事を続けてきました。
そのおかげもあってか、私の働きを評価してくれた上司がいて、意外と早く昇進しました。
右も左も分からないまま、上層部の会議に出席するようになり、各部署の責任者とやり取りをするようになったのです。
そうなってからは、さらに必至に仕事に取り組みました。
そのせいで、私は仕事にコミットするしかなく、完璧主義者になったのだと、今考えれば思うのです。
完璧主義者の私
真面目に取り組むことが良いこと。
会社に自分の時間を捧げるのは当たり前。
仕事を中心した生活スタイル。
家族は二の次。
上記の通り、私は仕事人間化したのです。
そうすることで、上司の期待にこたえてきました。
自分を律し、厳しくなり、家族や他人にも厳しくなりました。
全く関係のないことですが、休日に家族と出かける時、私が計画した時刻を過ぎると、計画が狂うので、厳しく家族に時間厳守させていました。
そんなの、家族としてみれば、ストレスがかかって、楽しくもなんでもなくりますよね!
関連記事:夫婦が仲良くする方法は、少しの気遣いだけー家族にも他人と同じく優しく接しよう!
上司のパワハラで会社に裏切られる
私は会社に自分の時間を捧げてきました。
今から約4年前のことです。
上司が代わってから、パワハラを受けることになりました。
それで、会社に尽くしてきたにも関わらず、こうもあっさり裏切られるものなんだと実感しました。
それからというもの、会社第一主義をやめました。
その状態で、完璧主義で上司に答えようとしていると、ストレスが大きくなり、押しつぶされそうになります。
完璧主義であることで、視野狭窄になっていたことがわかりました。
考え方に多様性がなく、偏った考え方をしていました。
多視点で物事を捉えることで、神経質にならなくてもよくなりました。
自分の時間は、有限であることを再確認できました。
今までのように会社に自分の時間を捧げるのをやめ、自分のために時間を使おうと決めました。
仕事は、自分の時間とスキルを提供し、給料をもらう場所です。
そう割り切ることができ、定時帰宅をするようになりました。
そのため、より一生懸命仕事をするようになり、集中するのですが、4時間くらいがすごい集中力を発揮することができるということがわかりました。
関連記事:上司のパワハラで心身が限界になる前にー自分ができることをして幸せに暮らすために
難しく考えても仕方ない、楽観的に行こう!
「〜すべき」、「〜やらなければならない」ということを自分に言いかせて、自分を脅迫して、やりたくもないことを課してきました。
このようなことをやっていると、他人にもやってしまうのです。
他人を脅迫的に義務を課してはダメです。
それを完璧主義だった私はやっていたのです。
現在はその考えをしなくなったので、義務感から開放された私は、幸福感が高まるようになりました。
関連記事:悲観的な考えを楽観的に変えて幸せに生きてみる【過度なストレスからの開放】
変えられること、変えられないこと
世の中には「変えられること、変えられること」があります。
なのに、変えられないことにとらわれて、そこに労力を注ぎ込んでいました。
例えば、他人はよっぽどのことがなければ変えられません。
しかし、なんとか言い聞かせて変えてやろうとするので、争いが起こり、マイナスの結果になります。
変えやすい自分が変わればすんなり解決することは多いです。
それを、正義感などで、無理やり他人を変えようとムダな行動をとってしまうのです。
何が大切なのかを考えなければならないのです。
関連記事:変えられないものに反応するより、自分の考えを変えるほうが賢い選択だ!
失敗を恐れない
多くの組織がそうなのだと思いますが、過度に失敗を恐れる傾向があります。
失敗を恐れるあまり、余計な業務をしたり、効率を犠牲にすることが多いです。
致命的な失敗は避けるべきですが、100点を取ろうとしないで、80点狙いの生産性を上げるべきだと思います。
たとえ失敗しても財産になるのです。
そこから生まれる経験は後に大きなものになります。
もっと、リスクを取るようにしても良いと思います。
関連記事:自分で決めたことで後悔はない!たとえ失敗でも学びになるのだから
全力でやってもうまくいかない
スポーツでもそうなのですが、目一杯力んでもうまくいきません。
なのに、完璧主義の真面目一辺倒だと、力んでしまい、うまく行かないことが多いのです。
スポーツも仕事も力加減が大事なのです。
ときには強めて、違うときは、緩めて。
自分をいたわろう!
完璧主義で多くの時間を過ごしてきて、自分をすり減らせてきましたので、自分をいたわることに注力するようにしました。
自分をいたわるということは、甘やかすとは違います。
自主的にやりたいことをやるのです。
- 自己投資(運動、読書)
- 休日は映画を観る時間を捻出する
自分をいたわることで、心に余裕が生まれ、自分にも他人にも寛容になれます。
小さなことまで気にしなくなります。
自分をいたわることで、幸福感が増します。
参考記事:仕事のストレスを抱えた男が幸せを感じるようになった訳【幸福は近くにあった】
まとめ
現代の日本社会は、仕事が多様化したせいで、完璧主義な人が多いです。
完璧主義の長所は
- 向上心が強い
- 仕事の精度が高い
- 責任感が強い
- 最後まで手を抜かない
- 信頼を裏切らない
- 高い目標を持っているが、達成のために無理をしない
- 他人からの評価を気にしすぎない
- 計画的に行動できる
- 積極性がある
完璧主義の短所は
- 自分に厳しく否定的
- 他人にも厳しい
- 批判的になりやすい
- 柔軟性がない
- 視野が狭い
- 完成が遅い
- 自分にとって高すぎる目標を目指している
- 常に人からの評価を気にし、失敗を過度に恐れている
です。
このことが原因で、自分にも他人にも厳しくなり、両者を苦しめていることが多くあります。
他人の目を意識した完璧主義は非常に注意が必要で、生き過ぎると自殺に追い込まれる人もいるのです。
完璧主義の悪いところから抜け出し、もっと自分をいたわることが大切です。
もっと楽観的になり、多視点で物事を捉えることが大切です。
素直に、自分がやりたいと思うことをやるべきです。
頑張った自分にご褒美を与えましょう!
関連記事:仕事を続けた先に見える未来は、自分が望むものではない場合に考えること【幸福になる努力】