みなさんは、健康について考えたことがあるでしょうか?
中には、健康に気遣っている人を嫌悪している人がいるかも知れませんが、それは、あなたが今現在、好きなように行動ができたり、食べたり飲んだり通常の生活を送ることができるからです。
人生の終盤には、年老いて自由が効かなくなり、家族や他人のお世話にならなければ生きていけない要介護の状態になるのです。
自分の体が少しでも長い時間、自由にできたらと考えるのは、当たり前のことです。
自分の未来を見据え、健康であり続けるように考えるのは、とても大切なことなのです。
健康について、調べたり考えたりするのが習慣になると、色々試したくなり、健康マニアっぽくなっていきます。
そんな健康マニア化した私が最近実践を始めた「冷水シャワー」を浴びる事によるメリットをお伝えします。
参考記事:【健康的な生活を送る】食事・運動・睡眠は、美容とダイエットに効果的
褐色脂肪細胞の代謝スイッチがオンになる
冷水シャワーを浴びることで、褐色脂肪細胞が活性化します。
褐色脂肪細胞に多くある、エネルギー生産工場のミトコンドリアが熱を生産し始めます。
これにより
- カロリーを燃やして体を温かく保つ
- エネルギー代謝を高め、血糖の調節を助ける 肥満と糖尿病のリスクが低下する
ようになります。
褐色脂肪組織(かっしょくしぼうそしき、英:Brown adipose tissue、BAT)または褐色脂肪は哺乳類で見つかった2つのタイプの脂肪または脂肪組織の1つである。もう1つのタイプは白色脂肪組織である。
褐色脂肪組織は、新生児や冬眠動物では特に豊富である。その主な機能は、動物や新生児が体を震わせないで体の熱を生成することである。単一の脂肪滴が含まれている白色脂肪細胞とは対照的に、褐色脂肪細胞は、鉄を含んでおり、それが茶色を呈し、多数の小さな液滴とはるかに多い数のミトコンドリアが含まれている。褐色脂肪組織はほとんどの組織よりも多くの酸素を必要とするため、褐色脂肪組織はまた、白色脂肪組織よりも多くの毛細血管が集まっている。
ノルアドレナリンが褐色脂肪細胞上のβ3受容体に結合すると、UCP1(脱共役タンパク質)が生成され、ミトコンドリアで脱共役が起こり熱が産生される。動物の冬眠時に良く見られる運動に伴わない熱産生の手段である。日本人を含めた黄色人種ではβ3受容体の遺伝子に遺伝変異が起こっていることが多く、熱を産生することが少ない反面、カロリーを節約し消費しにくいことから、この変異した遺伝子を節約遺伝子と呼ぶことがある。
健康的メリットが示される
「冷水シャワー」を浴びることで得られるメリットを検証した報告があります。
アムステルダム大学の研究で、3,018人の男女を対象にした報告によると
- 温水シャワー後、冷水シャワー30秒
- 温水シャワー後、冷水シャワー60秒
- 温水シャワー後、冷水シャワー90秒
- 温水シャワー後、冷水シャワーなし
に分けて、30日続けてもらいました。
その結果、冷水シャワーを浴びた人たちは、時間に関係なく病気で学校や会社を休む人が減ったということです。
- 冷水シャワーを浴びると、浴びない人に比べて29%も病欠が減る
- 冷水シャワーに運動習慣をプラスすると、さらに54%病欠が減る
- 上記の理由は定かではないが、褐色脂肪細胞の働きが関係しているのではないか
その他の効果
冷水シャワーを浴びることによっての効果は、まだ証明されていない部分が多いですが、以下の効果があるのではないかと言われています。
- ストレスの軽減
- 免疫システムの改善
- うつ病
- 美容
- 意志力
ストレスの軽減
冷水シャワーを浴びることによって、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少し、気分を良くするホルモンのエンドルフィンが増加する。
免疫システムの改善
冷水で免疫システムの改善が期待できます。
花粉症などのアレルギー疾患が改善されると、嬉しい限りです。
「冷水シャワー」を浴びた感想
以前から、「冷水シャワー」を浴びると良い効果があるということは聞いてはいたのですが、冷たい水に体を浸すことに抵抗を感じていたので、躊躇していました。
しかし、先日、ずっと考えていても埒が明かないと思い、意を決して冷たいシャワーに身を投じてみました。
その時から感じている事は以下の通りです。
- 体が温かくなる
- 脳内から何かが分泌
- スッキリする
- 集中力が増す
- やる気アップ
などです。
体が温かくなる
私は、朝晩に1日2度、シャワーを浴びます。
その最後に水温のコックを目一杯冷たい側にひねり、冷水シャワーを30秒浴びます。
適温の温水から一気に10度〜15度の水に変わります。
想像した通り、冷たい水になった瞬間、体が硬直し、多少の苦痛を感じます。
すぐにカウントを開始し、20秒で体が温かく感じるようになります。
これは毎度同じです。
浴室から出てからも、寒く感じることはなく、温かい状態のままなのです。
脳内から何かが分泌
私が初めて「冷水シャワー」を浴びた時、頭の中で何かの脳内物質が分泌された感じがしました。
それは、気持ちの良い何かの物質だと思いました。
調べてみると、どうやら「ノルアドレナリン」のようです。
ノルアドレナリンには、抗うつ作用があります。
ノルアドレナリンはモノアミンの一種、またカテコールアミンの一種である。生体内において、神経伝達物質またはホルモンとして働く。生体内ではチロシンから合成される。ノルアドレナリンの受容体はアドレナリン受容体ファミリーであり、三量体Gタンパク質共役型である。末梢神経系では交感神経における神経伝達物質として重要である。中枢神経系では、橋にある青斑核にノルアドレナリン作動性神経細胞が多く存在し、そこからほぼ脳全域に投射している。中枢神経系ノルアドレナリンは覚醒–睡眠やストレスに関する働きをし、注意、記憶や学習などにも影響すると考えられている。
出典:脳科学辞典
スッキリする・集中力が増す・やる気アップ
冷水シャワーを浴びた後、爽快な気分になります。
冷たい水の刺激が、血管が収縮させるので、気合が入り集中力が増します。
そして、やる気アップに繋がります。
冷水シャワーを浴び始めは、忍耐が必要ですが、途中から気持ちよくなり、浴び終わりには、爽快な気分です。
朝のシャワーは、その日一日の活力を与えてくれるのです。
まとめ
冷水シャワーを風呂上がりに30秒浴びることで、心身ともに良い効果が得られそうです。
褐色脂肪細胞が活性化し、代謝を良くするので、ダイエットやアンチエイジングにも効果的です。
これに、運動習慣が加わるとさらにいいですね。
始めは水の冷たさを想像して、躊躇するかもしれません。
それを乗り越えることで、得られるメリットは大きなものです。
いつもの健康習慣(食事、睡眠、運動)に冷水シャワーを加えて、さらに免疫力を高め、パワフルに行動していきましょう!
参考記事:運動を継続させる方法【一線を超えると気持ちよすぎてやめられない】