自己犠牲はやめよう!
人や組織のために自分が犠牲になることは美しいことも思えます。
しかし、自己犠牲には、残酷な現実がしばしば散見されます。
アダム・グラント著:「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」に次のようなことが述べられています。
成功するギバーは、「自己犠牲」ではなく「他者指向性」をもっている。他者指向性とは、たとえばチームで仕事をするときに、自分の取り分を心配するのではなく、みんなの幸せのために高い成果を出す、そこに目的を設定することだ。
引用:GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代
要するに、自己犠牲をしていたら成功できないと言っているのです。
仕事をしていると、自己犠牲を迫られる瞬間があります。
それに応じたあとから苦しくなることがあります。
今回は自己犠牲についてのお話です。
自己犠牲というと素敵に聞こえますが、断ることはきちんと断りましょうということになりますね。
仕事で上司からこき使われて疲弊している方向けです。
なにかの参考になれば嬉しいです。
仕事で自己犠牲してしまう人の特徴
職場でなにか問題が発生したとき、自分の時間をなげうってくれる人と、知らんぷりをして自分を守るひとがいます。
自己犠牲をしてくれる人がいると、簡単にことを解決することができるので、組織としては助かります。
そういう自己犠牲をする人の特徴は次の通りです。
- 性格が真面目
- 責任感が強い
- 断ることをしない
です。
性格が真面目
真面目な性格の人は、正義感があってズルをしない人が多いです。
困難を解決する方法を一生懸命になって考えます。
そして、自分が犠牲になることで組織の問題が解決するという決断を下すのです。
責任感が強い
責任感が強い人は、何が何でも問題解決に取り組みます。
期待を裏切ることをしないので、問題解決のためなら、自己犠牲もいとわないのです。
断ることをしない
自己犠牲してしまう人の多くは、あまり断ることをしない傾向があります。
困っている人や状況を見過ごすことができないのです。
その結果、自分が犠牲になると解決するならと受けてしまいます。
仕事での自己犠牲による残酷な現実
仕事での自己犠牲にダメ上司が加わると、次のような残酷な現実が待ち受けています。
- 評価の材料にはならない
- 標準化してしまう
- 安く見られるようになる
です。
評価の材料にはならない
自己犠牲は、単純に組織に起きた問題を解決するためにという単純な理由です。
別に評価のためになっているわけではありませんが、上司がダメな場合、部下の自己犠牲に何も感じないのです。
それは、問題が解決する方法が見つかったので一安心と、部下のことなんて気にもとめていません。
自分に責任が及ぶ障害さえ消えてしまえばダメ上司は安心できるからです。
ダメ上司は部下のことを使い捨てのコマとしか見ていないのです。
標準化してしまう
一度部下に犠牲になってもらうと、そのことが当たり前になって、何かあれば頼ろうとしてきます。
「いやー、困った困った…」と言いながら、心の中では、「今回もなんとか頼む!」と思っているのです。
結局、自己犠牲を繰り返すことによって、それが当たり前のようになってしまいます。
安く見られるようになる
組織の問題解決のために、自己犠牲もいとわなかったり、色々なところで活躍していると、ダメ上司には、「何でもやってくれる人」に映ります。
何かあればあの部下に頼めば大丈夫と、本人がどれだけの苦労をしてやっているかなんて考えもしません。
「どうせやってくれるでしょ!」と高をくくっているのです。
要は、安く見られるようになるということなのです。
仕事で自己犠牲にならないための方法
仕事で自己犠牲を払っても、何も報われないどころか、反対に残酷な現実が待ち構えています。
上司がその時は「ありがたい」と思ったとしても、すぐに頭の中からなくなってしまうのです。
そういった自己犠牲にならない方法は次の通りです。
- 断ることも大切
- 他の人に任せる
- みんなで解決する
です。
断ることも大切
自己犠牲になることを頼まれたとしても、断ることは大切です。
そうしなければ、上司にいつも計算に入れられて、プライベートな時間という、大きな犠牲を払っているのに、何もなかったように扱われてしまいます。
一度断っておけば、部下の自己犠牲は当たり前ではないと上司が理解でき、真剣になって考えるようになるのです。
それには、断る勇気を持つことです。
別に上司に気を使うことなんてありません。
「この日はダメです!」と言いましょう。
他の人に任せる
自分が犠牲になれば楽だからと、安易に自己犠牲を払ってはいけません。
他の人にも任せるようにしましょう。
みんなで解決する
組織の問題なのだから、みんなで解決することが大切です。
いつも同じ個人が犠牲になるのではなく、みんなで解決に向かいましょう。
まとめ:仕事で自己犠牲はやめよう!ダメ上司に当たると人生が搾取されてしまう
職場でなにか問題が発生したとき、自分の時間をなげうってくれる人と、知らんぷりをして自分を守るひとがいます。
自己犠牲をしてくれる人がいると、簡単にことを解決することができるので、組織としては助かります。
そういう自己犠牲をする人の特徴は次の通りです。
- 性格が真面目
- 責任感が強い
- 断ることをしない
です。
仕事での自己犠牲にダメ上司が加わると、次のような残酷な現実が待ち受けています。
- 評価の材料にはならない
- 標準化してしまう
- 安く見られるようになる
です。
仕事で自己犠牲を払っても、何も報われないどころか、反対に残酷な現実が待ち構えています。
上司がその時は「ありがたい」と思ったとしても、すぐに頭の中からなくなってしまうのです。
そういった自己犠牲にならない方法は次の通りです。
- 断ることも大切
- 他の人に任せる
- みんなで解決する
です。
自己犠牲をしてしまうことで、ダメ上司が楽をします。
ひどい場合、自己犠牲が当たり前だとダメ上司は考えるようになるのです。
自己犠牲とダメ上司がセットになると、悪い方向に向かいかねません。
自己犠牲はほどほどにしましょう。
自分と家族が過ごす予定だった楽しい時間は戻ってこないのです。
時間は永遠にあるわけではなく、有限で、あっという間です。
自分と家族の幸せな時間を大切にしましょう。
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