童心に帰ってみる!
幼いときの記憶って覚えていないことが多いと思います。
約半世紀ぶりに突如、幼い頃の感覚を味わうことができました。
通常、目覚めるときは、既に思考が働いていて、
うれしくない現実に戻ってきたと認識します。
これは物心ついたときからすっと同じで、
仕事のストレスを抱えているときなんかは、最悪の朝になるのです。
しかし、こどもの頃ってそうだったでしょうか?
子供の頃は、目覚めるとまだ思考が始まっておらず、
「あっ、朝だ!」とだけ感じて、嫌悪感のない素の状態だったはずです。
それが、遠足や遊園地などに遊びに行く予定があれば、ハイテンションになっていました。
それが、年齢を重ねていくうちに、社会で生きていくための常識などを課せられて、
童心を忘れて生きるようになったのです。
私が「あっ、朝だ!」と半世紀ぶりの気持ちの良い目覚めを再体験したとき、
とても幸福感に包まれていました。
「これって、子供の時の感覚だ!」と思い出したのです。
今回は、童心の頃の大切なことについてのお話です。
今、苦しむことが当たり前になっている方向けです。
なにかの参考になれば嬉しいです。
童心に返って考えてみる
私達は、成長に伴って、色々なことを学んできました。
社会で生きていくために必要な教育を受けてきました。
日本では、労働者の9割がサラリーマンなので、
教育制度もそれに伴ったものになっています。
いわゆるサラリーマンを育成する場と化しているのです。
仕方のないことですが、個性よりも団体行動ができる人材を育てることが重視され、
嫌なことでも我慢できることを美徳としています。
仕事って大変なんだ!と教えられるのです。
社会に対応するために、童心の上に無理と我慢を何層にも塗っていきます。
嫌なことでも、仕事だからという理由で我慢しながらでもやらなければならない。
理不尽なことがあっても、我慢をしてひたすら耐える。
長時間労働になっても、無理をしてやりとげる。
無理と我慢を幾重にも塗リ続けると、童心の姿は全く見えなくなってしまいます。
生きるために必死に頑張ってきたため、童心を失う結果になったのです。
私も童心は見えなくなっていましたが、
職場の人間関係の悪さに耐えきれず、5ヶ月前に脱落しました。
それから、色々と考える機会があり、
今まで塗ってきた無理と我慢を少しずつ剥がしてみました。
そうすると、これまで抑え込んできた色々な感情が飛び出してきます。
中には腹黒いものもありましたが、これまでのように押さえつけようとはしないで、
素直に「自分ってこういう感情を抱いていたんだ…」と受け入れるようにしました。
そうすると、きれいに溶けていき、自分の中に残らなくなったのです。
人の話や、ネットの発言を聞いて、「そんなこと無いだろ!」という否定をせずに、
「そういった考えもあるんだなぁ…」という具合にすると、
視野が広がるというか、様々な可能性に気づくことが多くなります。
これまでは、社会に適合するために、決めつけたり、否定をしがちになっていましたが、
これらをやめることで、心が透明になっていくような気がします。
楽しいことは楽しいと心から思えるようになるのだと思います。
童心に帰って無理や我慢をしない
仕事に真剣になるあまり、仕事と自分の時間の区切りがなくなることがあります。
こうなると、公が私を侵略し、気が張り詰めたままで休まりません。
真面目な人が公私の切り替えが下手な人が多いので、気をつけなければならないのです。
仕事をするときは頑張ってこなし、自分の時間は大いに楽しむことが大切です。
日本には、無理したり我慢をすることをいとわない仕事人間が多く存在するため、
最近ではメンタル疾患に罹患する人が増え続けています。
生活の為の仕事と考えるのは普通ですが、仕方ないと無理や我慢を繰り返していくうちに、
当たり前に手に負えない仕事量になり、
長時間労働や休日勤務を強いられることにならないようにしなければなりません。
そのためには、きつくなったときは、素直に無理と言えることが重要です。
なかなか言いづらい環境かもしれませんが、自分の主張ははっきり言いましょう。
生きていくための仕事ですが、自分が犠牲になりすぎると、
取り返しのつかないことになりかねませんし、
ワークライフバランスが最も大切なのです。
頑張って仕事をして、自分の時間は、大いに楽しむことです。
無理や我慢のし過ぎにはくれぐれも気をつけましょう。
まとめ:童心に帰ってみる
私達は幼い頃、朝起きたときは何も思考していませんでした。
成長していくと、「今日は〇〇しなければならない」とネガティブな朝が当たり前になってしまったのです。
そして、社会に適応するために、多くの無理と我慢を強いられ、
真面目な人は自分から率先しました。
やがてそれらのために、やりたいことなど、童心を我慢で覆い隠し、
それが地層のように積み重なっていきました。
このままではいけないと、冷静に自分を見つめ直し、
堆積したが無理や我慢の地層を一層ずつ剥がしていくと、
いろいろな思いや感情がこみ上げてきます。
中には、腹黒い感情もでてきますが、それを再び覆い隠すことなく、
「自分ってそんなふうに思っていたのか…」と観察することです。
そうすれば、自分の中でその感情が溶け、消えていきます。
そして、透明感を取り戻します。
大切なのは、生活のための仕事と自分の自由な時間のバランスです。
いわゆるワークライフバランスを意識することです。
仕事だからといって無理や我慢をしすぎることなく、
童心を持って楽しく生きることが大切です。
人生は一度きりです。
悔いのないように楽しんでいきましょう。
関連記事です。