ストレス社会の中で生きていると、いくつもの辛いことが起きます。
それでも対応の仕様があるものはいいのですが、どうにもならないことは、いくら考えても出口は見つかりません。
自助努力ではどうにもならないのに対し、悩み続けるという行為は、自ら心身を痛めつけているようなものです。
このような負のスパイラルに陥らないように、しっかりとした考え方ができるようにならなければ、辛くなりますよ!
さて、今回は、がんばり屋さんが多い日本で、メンタル疾患に悩んでいる人は考えているよりもかなり多く、その原因は仕事を頑張りすぎることにあるので、注意したほうがいいよというお話です。
私の身の回りで起こったこと
私は30年以上のベテランサラリーマンです(数カ月後に早期退職予定)。
その間に、仕事が原因だと思われる残念な事が起きています。
- ひとつ上の先輩が蒸発した
- がんばり屋の後輩が自ら人生を終わらせた
私の先輩と後輩がある日突然、いなくなったのです。
先輩は、転勤先で冷たくされていたみたいで(本人にも責任あり)、ある日、無断欠勤をしたので同僚が家を確認に行ったら、荷物がそのままになっていて、本人だけがいなくなっていた。
捜索しても手がかりなし。
一方、後輩の方は、転勤後2週間で自ら人生を終わらせてしまったという…
遠目には、上司からの評価も良さそうでしたし、本人も頑張っていたので、充実しているように感じていました。
その後輩から、亡くなる1ヶ月前に連絡がありました。
「今回の転勤は、上司から(評価が悪く)出されるんです…」
と残念そうに話していました。
転勤先での仕事に不安を抱えていたようなので
「何か不都合があったときは辞めればいいんだよ」と私は後輩にアドバイスしました。
まさか、これほど思いつめているとは考えもしませんでした。
自ら人生を終わらせてしまった理由は、仕事だけではないかもしれませんが、仕事で受けるストレスは決して小さくはないということは間違いありません。
非常に残念でなりません…
過度なストレスが原因でホームレスに
仕事を真面目に頑張る人が仕事に追い込まれた挙げ句、ホームレスになったということもあるといいます。
仕事で追い込まれてしまうことで、判断能力が低下し、やらなければならない事があっても、どうして良いのかがわからなくなり、無断欠勤をしてしまい、その結果、職を失いました。
そして、家に引きこもってゲームをする生活をしていきます。
収入も蓄えもなくなり、家賃を滞納するようになり、家を追い出されてしまうのです。
始めのうちはネットカフェで寝泊まりするのですが、所持金が底をつき、最終的に路上生活へ。
普通に考えると、生活保護を申請してしまえば贅沢はできないものの、不自由なく生活することができるようになるのですが、ホームレスになる人の多くは、生活保護への抵抗感があるといいます。
情報が少なかったり、判断力の低下も原因になっていることでしょう。
路上生活者を守るために、支援団体も活動していて、保護されて、生活保護を申請したり、仕事を始められる人もいらっしゃいます。
ホームレスになる原因は色々ありますが、普段サラリーマンとしてバリバリ働いている人もホームレスになるという事実には驚かされました。
仕事のストレスという魔物は、末恐ろしいです…
自分の状況を確認する
今の自分の状況を確認してみましょう!
仕事をする上で、多少のストレスは当たり前です。
そのストレスというものは、短期的なものであれば問題ありません。
しかし、長期に継続するストレスには注意が必要です。
いまの自分は仕事に追い込まれてはいないでしょうか?
帰宅してからも繰り返し、仕事の事で悩まされていませんか?
きちんと眠れていますか?
この状況が続くのであれば、一度メンタルクリニックで診てもらいましょう。
自分では気づいていなくても、病んでいる事はありえます。
異常なければ、ラッキーです。
手遅れになることが一番怖いのです。
因みに、過去の私は、繰り返し仕事の事を考えて悩んでしまう反芻(はんすう)思考に陥りました。
反芻思考は、うつの原因になります。
幸い、精神科のお世話になることはありませんでしたが、もしかしたら病んでいたかもしれません…
関連記事:【ストレス解消】私が行った反芻思考(反すう思考)から今すぐ抜け出す7つの方法
本当の自分の姿
今の自分は本来の自分なのでしょうか?
私はようやく本来の自分になれたのかなと思います。
社会の常識というものに縛られていたり、
仕事の奴隷となり、自分の時間を犠牲にし、上司の高級車の為に自分を押し殺して仕事をしたりすることが当たり前と考えていました。
2年前から仕事の人間関係で悩み、1年前に辞めようと決意し、今年の暮に退職します。
その過程で、自分の考えの偏りに気づいていきました。
会社員のルールに縛られて、自分というものを見失っていたのです。
- 常に仕事のことを考えることはしない
- 大きな不安やストレスを抱えていない
- 楽しいと感じることがいくつもある
- 生きていて幸せを感じることが多い
どうでしょうか?
本来の自分ではない人って多いのではないかと思います。
反芻思考に陥ることがなくても、仕事のことを考えることが多かったり、
将来に対する不安や仕事のストレスを抱えることが多かったり、
何をしていても楽しいと感じなくなったり、
生きていて、小さな幸せに気づくことのない生活なのではないでしょうか?
自分の人生の上に仕事があるのが普通です。
仕事の上に自分の人生が乗っかっているのでは、楽しい人生になるはずがありません。
仕事に人生をかけていても、定年になったらさよならですよ!
自分の人生について、客観的に考えてみるのもいいですよね!
関連記事:中年サラリーマンが仕事の人間関係によるストレスで幸せになれない
現状を変えるには
今の自分の状況が異常だと考える人は、今後について考える必要があります。
これから先も生きて行かなければならないので、収入は必要です。
なので、収入を得ながら、変化させるには、
- 職場に相談する
- 転職する
- 細々と生きてみる
などを考えてみましょう。
職場で受けるストレスについては、職場の担当者に相談してみるしかありません。
これで、状況が良くなればラッキーです。
それでも改善が見られないのなら、転職を考えることも必要になるでしょう。
転職エージェントを利用するのがオススメです。
それ以外には、細々と生きてみるという選択肢もあります。
要するに、自分に負荷がかからないような働き方をして、収入に合わせて生活をするというものです。
自由な時間は増えますが、収入は激減するでしょう。
だけど、自分に無理をさせてまで多くの収入を得るのではなく、心穏やかに働ける場所を見つけ、慎ましく生活するというものです。
私は、この生き方に興味があります。
資本主義社会の中で生きていると、気づかないうちに、大量消費の文化に引き込まれています。
テレビなどのメディアの影響で、消費を促され、コントロールされているのです。
本当に必要な物以外買わないようにすることで、支出を抑えることができます。
心穏やかに生きていけるのだと思うのです。
関連記事:貧乏になってもいいから幸せに暮らしたい!【働き続けて後悔のない人生になるのか?】
まとめ
日本人は真面目な人が多く、無理をしてまで仕事をしてしまう傾向にあります。
そのせいで、メンタル疾患になる人もかなり多いです。
私の周りでも、おそらく仕事が原因で蒸発した先輩、自ら人生を終わらせた後輩がいました。
非常に残念に思います。
仕事をする環境は、決していいところばかりではありません。
仕事のプレッシャーや人間関係で悩む人がいて、中には、ホームレスになる人もいます。
当たり前に働いていても、自分が知らないところで、心身が蝕んでいることだってあるのです。
自分が仕事で追い込まれてはいないか?
確認してみましょう!
本来の自分の姿は、常に仕事のことを考え込んでいる人ではないと思います。
きちんと楽しめているか?
眠れているか?
自分の変化に気がつくようにして、少しでも異常があるのであれば、メンタルクリニックで診てもらいましょう。
何も異常がなければラッキーだし、異常があれば早期に対処することで、ダメージを最小限に抑えることができます。
過酷な状況を変えるには
- 職場に相談する
- 転職する
- 細々と生きてみる
などです。
職場に相談してもダメなら、転職を考えましょう。
その他の選択肢として、楽な働き方をして、細々と生きていくというのもあります。
自分の人生の上に仕事があるのであって、仕事の上に自分の人生があるのではないのです。
自分の人生を楽しんで生きましょう!
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