不安は人類が生き抜くための安全装置だけど、調整が難しい!
一見、人生うまく行っているように見える人でも、実は不安を抱えていたりするものです。
多くの人が、何かしらの不安を抱いています。
不安を抱くて心地いいと言う人はいないでしょう。
不安を抱くということは、未来に対するストレス反応なので、不快になるのです。
実を言うと、この「不安」というのは、私たち人類が生き延び、種を継承するのに不可欠な本能だったのです。
この不安という本能の役割は、「危険を察知するセンサー」です。
不安があることによって、生命に危険が及ぶ事を察知し、行動の変更を促します。
例えば、「この先は高い崖になっているかもしれませんよ!」とか、「獰猛な獣がいるかもね?」と恐怖を感じさせて、これ以上進まなくさせてくれるのです。
「危険を察知するセンサー」の不安は、設定が難しいのが、悩みのタネです。
設定が低ければ致命的な行動をしてしまうし、
逆に高ければ臆病になりすぎて動けなくなり、餓死してしまうのです。
不安は生物としての本能なので排除することはできません。
だから、うまく付き合っていくしかありません。
人類が100万年生き続けられたのは不安を感じていたからです。
今回は、不安とうまく付き合っていく方法をお伝えします。
何かのお役に立てることができれば、嬉しく思います。
不安解消方法
不安は私たちに必要な本能ですが、自分に合うレベルにコントロールが必要です。
どうしても、過剰になりすぎる傾向です。
過剰な不安を調節する方法は次の通りです。
- 不安を書き出す
- 没頭する
- 楽観的に考える
不安を書き出す
不安を紙に書き出す方法です。
私たちの脳は心配事を忘れないように、何度も思い出させます。
不安を書き出すことによって、脳が気にしていることを認識します。
そして、記録したから覚え続けなくていいと解釈し、
考えなくてもよくなるのです。
没頭する
何でも良いので、没頭できることがあれば、不安はなくなります。
脳が不安にさくリソースがなくなるからです。
ゲーム、映画、運動、読書、仕事など、打ち込めることを見つけましょう。
楽観的に考える
不安を抱えやすい人は、どうも真面目に考えすぎる傾向があります(私もそうでした)。
考えなくても良いことまで、思いついてしまい、さらに考えてしまいます。
心配事の96%は実際には起きないとい研究報告でも示されているとおり、ムダにおわることがほとんどなのです。
少しずつ、楽観的に考える練習をしてみることをオススメします。
「なんとかなるさ」と考えてみたり、
「失敗してもいいや」と覚悟を決めたり、
「思うようにならなくても、それがきっかけでより良い道が拓ける」というような考えをしてみるのです。
かなり気持ちが楽になりますよ。
不安は未来に対するストレス
不安を抱くと不快感が生じます。
不安は未来に対するストレスだからです。
ストレス解消法は色々ありますが、今回は2つお伝えします。
捉え方を整理する
ある出来事が起きると、全てごちゃまぜに受け止めてしまい、パニックになる人がいます。
この起きた出来事の受け止め方を整理すると、余計な不安に苛まれなくても良くなります。
「自分ができること」と「自分ができないこと」に分別することです。
区分けしたら、あとは自分ができることに注力するのみです。
自分ではどうしようもない事に力を注いでも、何もなりません。
ニーバーの祈り
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。ラインホールド・ニーバー
- アートに触れる
- 他人を見ない
アートに触れる
他人の評価が高いアートではなく、自分の好きなアート作品にふれることが良いという研究報告があります。
アート作品に触れることで、
ストレスが3分の1になり、傷が治りやすくなります。
メンタルや肉体にいい影響があるのです。
他人を見ない
自分と他人を比べることは精神的によろしくありません。
その他、他人がストレスを抱える姿を見てしまうと、そのストレスが伝染します。
テレビなどのメディアだったり、週刊誌などでは、芸能人のスキャンダルなど、ネガティブな記事が多いので、精神的に良くありません。
見ないに越したことはないのです。
現代社会では生命の危険がない
私たちが生活している現代社会では、狩猟採集民のような生命の危険がありません。
なので、危険を察知するセンサーの必要性は、ほぼなくなりました。
食料がなく、餓死する心配もなければ、天敵に襲われる心配もないのです。
それなのに、私たちは、不安を抱えています。
恒常的な不安はストレスに繋がり、
それは寿命に影響します。
慢性的な不安は、
- 判断力の低下
- 病気
を引き起こすのです。
私の過去は不安だらけ
以前の私は不安だらけでした。
朝、起床すると、わけも分からず不安に陥ります。
頭が働きだしてようやく、不安の原因を整理することができ、少し軽減します。
仕事でも、常に不安がつきまといました。
怒られたらどうしようと、上層部に怯えていました。
自分に自信がなかったからです。
その他、あることに執着することから、「もし、うまくいかなかったらどうしよう」と不安になっていました。
現在は、これらの不安はほぼなくなりました。
不安を抱くとすぐに、自分は何を感じて不安になっているかを内観し、「自分ができること」と「考えても仕方のないこと」に分け、できることだけに注力するようにしています。
仕事に関する不安は、「一生懸命やった仕事で怒られたら仕方ない」と考え方を変えました。
私が恐れていた上層部への見方も変えました。
役職が上の人だからといって、正しいとは言えないと。
冷静に見れば見るほど、上層部の中で愚かな人がいることにも気づきました。
一言で言えば、老害ですかね。
それと、物事に執着しないようにしました。
執着してしまうと、視野が狭まります。
そうすると、そのことにしか考えが及ばなくなり、広い視点で考えることができなくなります。
広く考えると、違う道を発見できたり、思いもよらなかった結果になることもあります。
楽観的に考える練習をしたり、できること、できないことを分けたり、他人のことを気にしないことで、不安という危険察知アラームを低く調整することができたのです。
まとめ
不安とは、私たち人類が生き延びる上で必要な本能のひとつです。
著しく危険が少なくなった現代社会において、少し低くする調整が必要です。
それには
- 不安を書き出す
- 没頭する
- 楽観的に考える
- アートに触れる
- 他人を見ない
ことがよろしいかと思います。
慢性的に不安を抱えていると
- 寿命に影響が出る
- 判断力が低下する
- 病気になる
ようになります。
ストレス解消方法を多く持つことで、不安を軽減できるようになります。
人生を楽に生きるために、不安とうまく付き合っていく必要があります。
よりよい人生にするために、参考になれば幸いです。
関連記事です。