私の友人はトランスジェンダーだった。
ずっと男性として接してきた彼が、私にカミングアウトしたのはかなり前。
突然のカミングアウトに私は、特に驚くでもなく、「へー、そうなんだ」といった感じ。
以前女性だった彼も、苦労は多かったと思う。
それなのに、男同士の付き合いだった。
彼によると、女性時代は、豊満な胸は邪魔だったので、タイで切除したのだと。
それから、戸籍を男性にした。
彼と私は、特に気を使うこともなく、気さくに会話ができる。
彼は、私とは反対のところが多い。
几帳面だし、細かな気遣いができるやつだ。
彼は、私の趣味(運動、ガジェット)や情報に興味を示すことが多い。
今回も彼から連絡が入った。
彼女と旅行中で、少しの待ち時間があって、近況連絡をしてきたのだった。
その中で、「まだまだ人生を攻めていきます!」という発言が私の目にとまった。
人生を攻める
「人生を攻める」ってどういうことなのかを考えてみた。
周りに同調することなく、自分のやりたいことをチャレンジすることなのか?
そのであるのなら、今の仕事に執着せず、他にやりたい仕事があれば挑戦することなのだろう。
彼は、海外ボランティアがキッカケとなり、医療系国家資格を取得して、国内で今の仕事についている。
どうやら、彼は、今の仕事に不満があるようで、転職は海外を視野に入れているらしい。
他に人生を攻めている人を紹介する。
その彼は、国立大学卒業後、馬産地の厩舎で働いた後、リハビリ大学へ4年間通い直し、現在は、理学療法士として活躍している。
人も馬も診ることができる理学療法士なんだとか。
理学療法士にも専門分野があり、治療法も技師によって異なる。
専門性が高いため、常に学んでいるといった印象を受ける。
人も馬も診ることができる彼は、毎週のように日本中を飛び回っている。
やりたいことを見出し、情熱を注ぎ、時間とお金を注ぎ込んでいる。
これも攻める人生の一つなのだろう。
守りの人生
守りの人生とは、定年までサラリーマンを頑張る安全の王道のこと。
今の自分もそうだ。
一ヶ月もすると脱サラリーマンになるので、状況は変わるが…
サラリーマンは、将来が予測しやすいので、安心だ。
安心ではあるが、社畜と揶揄されたり、自由度が少ないことが難点。
最近では、時代の変化に注意が必要になっている。
- 少子高齢化問題
- 労働問題
少子高齢化によって、今後の年金と社会保障が問題になる。
王道を言われたサラリーマンも、昔と違って老後に不安が出てきている。
このままでは、定年、再雇用の終了後も更に労働が必要になるかもしれないのだ。
なんてこった、60歳でリタイヤできるはずが、65歳、いや70歳になり、さらにまだ上がりそうだっていうんだよ!
死ぬまで働けってか!?
労働問題について考えてみたいと思う。
- ハラスメント
- 労働搾取
- 年功序列制度、終身雇用制度の崩壊
現在、パワハラ、モラハラ、マタハラといったハラスメントに国も力を入れ始めている。
企業には、これらを遵守させる決まりがある。
しかし、実態は以前とさほど変わらない。
訴えてしまえばいいのだが、ハラスメントを受けると、ストレスで判断力が低下するので、冷静な行動を撮ることが困難になる。
私もパワハラを受けた過去があるが、メンタル病気味になり、判断力低下、自己嫌悪、不安だった。
関連記事:https://fifblo.com/2020032701
企業によっては、サービス残業が当たり前になっている。
企業の成績を良くするため、社員からの労働搾取が行われているのだ。
ただでさえ、賃金が上がらない状況で、さらにサービス残業となると、会社の奴隷なのかと思う。
サービス残業も大きな問題である。
昭和の高度経済成長の時代に多くの労働現場では、終身雇用、年功序列制度を人員確保のため用いた。
経済成長に乏しい今の時代では、崩壊し始めている。
そうなると、サラリーマンという人生の王道が崩壊しているということになる。
守りの人生のはずが、守られてない状況なのである。
守りの人生はリスク
昭和の終わりと同時期にバブル経済も終焉となり、そこから日本の経済は低調を続けている。
いい会社に就職する
家庭を持つ
マイホームとマイカーを持つ
定年まで終身雇用
退職金と年金でのんびり老後生活
上記の昭和の王道も今では崩壊しつつある。
預金金利はゼロに限りなく近い状況。
一生懸命働いても、税金や健康保険料の天引き額が多く、手残りが昔より少ない。
守りの人生のはずが、厳しい状況である。
今の時代は、守らない人生がいいのではないか。
人生は冒険した方が楽しいという人が言う通りかもしれない。
人生の後悔で多いのは、やった後悔はないのに対し、チャレンジしなかった後悔が多いという。
守らない人生で、時間を確保し、やりたい仕事を探す。
時間がかかっても、やって楽しいと感じる仕事を見つけるのだ。
関連記事:【辞めたい衝動】仕事のストレスが耐えられるものになったとしたら
まとめ
友人が言った「人生を攻める」という言葉について考えてみた。
守る人生は昔と違って、厳しい時代になっている。
やりたいと思ったことを実践する攻めの人生もいいが、守らない人生もいい。
同様にも感じるが、無理して行動しなくてもいい。
ただ、やりたくない仕事を頑張り続けるのだけは避けるべきだ。
メンタルが壊れてしまっては、元も子もないからだ。
人生の後悔はやらなかった後悔が多いのだから、チャレンジはする方向で考えた方がよさそうである。
関連記事です。