「腸は第二の脳」というくらい、とても大事な臓器です。
しかし、腸って、食べた物を消化し、栄養を吸収して、便として排出するだけの役割しかないと思ってしまいがちです。
腸は、上記のほか、食べ物と共に入ってくる異物(病原菌や毒素など)を排除する免疫機能が備わっています。
人体に大切な腸の免疫機能は、健康管理をしっかりとしなければ、免疫システムが崩壊し、全身に様々な不調が現れます。
そんな大切な腸ですが、様々な原因により、バリア機能が破られ、毒素などが腸から血管に侵入して、悪さをする”リーキーガット”という状態になることもあるのです。
本記事では
- 慢性疲労で悩んでいる方
- お腹の調子がよろしくない方
- 健康やアンチエージングを気にかけている方
に向けて、参考になる情報をお伝えします。
何かの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- リーキーガットのことがわかる
- 食習慣で気をつけることがわかる
- 疲れの原因の可能性がわかる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 腸内環境を整える
- 食生活に気を使う
- 小麦を頻回に食べない
ようにすることです。
詳細は後述していきます。
腸内細菌
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
一人のヒトの腸内には100種から3000種類の細菌が100兆個から1000兆個の腸内細菌が長さ約10mの腸内に生息しており、重量にすると約1.5-2kgに相当します。
腸内細菌の種類
- 善玉菌
- 日和見菌(ひよりみきん)
- 悪玉菌
善玉菌
代表的な菌名:ビフィズス菌、乳酸菌など
特徴:ビタミンの合成、消化吸収の補助、感染防御、免疫刺激
日和見菌(ひよりみきん)
代表的な菌名:バクテロイデス、大腸菌(無毒株)、連鎖球菌
特徴:健康なときはおとなしくしているが、からだが弱ったりすると、腸内で悪い働きをする
悪玉菌
代表的な菌名:ブドウ菌、ウェルシュ菌、大腸菌(有毒株)
特徴:腸内腐敗、細菌毒素の産生、発ガン物質の産生、ガス発生
善玉菌を増やす努力と工夫が大切になります。
リーキーガット(腸管壁浸漏)とは
リーキーガット(腸管壁浸漏)を簡単にいうと、腸の内側に傷がついた状態のこと。
通常、ヒトの腸は、血管に送り込む物質をバリア機能により、コントロールしています。
しかし、様々な原因によって腸の壁が崩壊し、バリアが機能しなくなり、異物や毒素も血管に送りこまれ、身体に炎症が起きます。
炎症が起きるということは、老化が進むということです。
そうなると脳細胞にもダメージがあります。
炎症は、なんとか避けたいものです。
考えられる原因
リーキーガットの考えられる原因は
- ストレス
- 砂糖の摂りすぎ
- ジャンクフートの食べすぎ
- 過食による消化不良
- ステロイド剤
- アルコール
- 栄養不足
- ゾヌリンの摂取
- 腸内毒素症
などです。
・ゾヌリンとは、小麦粉のグルテンが分解されてできる、グリアジンから分泌されるタンパク質の一種です。
・腸内毒素症とは、腸内細菌のバランスが崩れたときに起こる症状です。
ストレスによって、砂糖の多く入ったお菓子類を多量に食べたり、何もやる気が起きず、食事をジャンクフードにしたりして、リーキーガットの原因になり得る事が、日々の生活の中には、多く潜んでいるのです。
全身の不調
リーキーガットが原因だと考えられる症状
=免疫系の病気=
- 炎症性腸疾患(IBD)
- クローン病
- セリアック病
- 多発性硬化症
- ぜん息
- フードアレルギー
- 花粉症やハウスダストアレルギー
=その他=
- 慢性疲労
- お腹の不具合
- ダイエットの停滞
さらにその他
原因不明の熱、筋肉痛・関節痛、胸やけ、息切れ、吐き気、腹痛、抜け毛・もろい爪、お腹の張り・消化不良、不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、下痢・便秘、口臭、神経過敏、食欲低下、ニキビ、じんましん、アトピー性皮膚炎、過敏性腸症候群
など様々です。
しかし、現在において、解明されていない事があるため、認知度が高いわけではありません。
慢性疲労症候群については、ある研究で、腸内細菌の種類が少ないと発表されています。
掃除や選択などの少しの家事でも疲れ切ってしまうといいます。
過去の私は、下痢の症状が当たり前のように毎日ありました。
もしかしたら、リーキーガットだったかもしれません。
それには、考えられる原因がいくつかあって
- ストレス
- 砂糖(お菓子など)
- アルコール
- ゾヌリン(小麦粉製品を多く食べた)
などです。
現在では、野菜を中心とした食生活にして、砂糖が多く含んだ菓子類、アルコールをやめました。
パンや麺類も大好きでしたが、ほとんど食べなくなりました。
パンは、たまに、嗜好品として、食べることがありますが。
おかげさまで、現在は、リーキーガットの症状がなくなっています。
考えられる原因もほとんど解消され、ストレスは残っているものの、自分なりに対処しながら、やっています。
私が毎日のように食べている、ブロッコリーは、リーキーガットに効果的だとも言われています。
関連記事:ブロッコリーの魅力は抗酸化作用だ!美容とアンチエイジング(老化防止)が抜群
考えられるリーキーガット対策
リーキーガット対策として
- グルテンフリー
- 野菜を増やす
- 発酵食品
- ジャンクフードは厳禁
です。
リーキーガットの原因を排除して、腸内環境を整えることですね。
リーキーガットの予防や、解消には、小麦はできるだけ、食べないほうがいいです。
私は、今まで、小麦は体に悪い影響のないものだとずっと思っていただけに、驚きです。
その小麦は、パンや麺類、ケーキなどの菓子類にも使われています。
身の回りの多くのものに、小麦は使われています。
小麦を意識することが大切です。
その他では、野菜や発酵食品から、善玉の腸内細菌を多く取り入れることです。
できるだけ、同じ種類の腸内細菌ではなく、アラカルトにして取っていきましょう。
腸壁を善玉菌でいっぱいにして、腸壁のバリアー機能を強化するのです。
ジャンクフードは、高脂肪低栄養なので、お話になりません。
リーキーガットをもたらすおおきな要素になるので、できるだけ避けるべきです。
ジャンクフードは、リーキーガットだけではなく、あらゆる病気の原因になります。
高脂肪でとても美味しく感じますが、快楽ばかりを追い求めていると、必ずしっぺ返しがきます。
関連記事:腸活を意識して、快適生活を目指す(心身共に充実させる)
まとめ:あなたの慢性疲労はリーキーガットが原因かも?
私は、リーキーガット(腸管壁浸漏)の存在は、最近まで知りませんでした。
偶然目にすることがあったので、調べてみました。
異物や毒素が血液の中に侵入すると、全身に回ってしまうので、あらゆる弊害が出てもおかしくありません。
特に抵抗力の弱い方は、リスクが高くなります。
考えられる原因は
- ストレス
- 砂糖の摂りすぎ
- ジャンクフートの食べすぎ
- 過食による消化不良
- ステロイド剤
- アルコール
- 栄養不足
- ゾヌリンの摂取
- 腸内毒素症
で、筆者も当てはまる項目がかなりありました。
リーキーガット症候群が原因で起こることが考えられる症状は
=免疫系の病気=
- 炎症性腸疾患(IBD)
- クローン病
- セリアック病
- 多発性硬化症
- ぜん息
- フードアレルギー
- 花粉症やハウスダストアレルギー
=その他=
- 慢性疲労
- お腹の不具合
- ダイエットの停滞
などです。
私は、花粉症とお腹の不具合です。
お腹は良くなりましたが、花粉症は症状が軽減しました。
リーキーガット対策は
- グルテンフリー
- 野菜を増やす
- 発酵食品
- ジャンクフードは厳禁
などです。
要するに、お腹に良いことをするということです。
ダイエットや、美容のために、栄養を考えた食生活をしても、栄養を吸収する腸の機能を十分に発揮させなければ、無駄になってしまいます。
さらに、リーキーガットで体内に炎症が起こってしまったら、せっかくのダイエットや美容に関して言えば、大きなマイナスになります。
その他、老化が進んだり、脳へのダメージにもなります。
しっかりケアしていかなければならないのです。
食を中心に健康的な生活を送ることで、リーキーガットを予防することが重要です。