新しい年を迎え、それほど時間が経過しないうちに、大学や高校受験が始まります。
少子高齢化の時代ではあるものの、生徒全員が志望校に合格できるわけではありません。
苦労なく合格できるくらいの実力を持った人もいれば、実力不足の人もいます。
間口の広い学校もあれば、難関な学校もある。
志望校に合格することが一番苦労しないのだけど、必ずしもそんなことはないのです。
私には、受験世代の子供がいます。
すでに受験や浪人を経験した子もいれば、再受験をした子もいれば、合否待ちの子もいます。
子ども本人もそうですが、親も同じくらい、いやそれ以上に心穏でなくなる受験について、お話していきます。
本記事では
- 受験を失敗した子がいる方
- 受験失敗で目の前が真っ暗な方
- 不安な方
に向けて、受験失敗経験のある子を持つ親が考えることをお伝えします。
何かの参考にしていただけたら幸いです。
本記事を読み進めることで
- 安心できる
- 前を向くことができる
- しっかり考える
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- まずは落ち着いて考えること
- 視野を広く持ち、選択肢をしっかり確認する
- 大切なのは、その後の人生であるということを理解する
ということです。
詳細は後述していきます。
不合格は親子でショック
私には、過去に大学受験をした子は2人おります。
上の子は、2年連続の挫折を味わいました。
流石に2回目の不合格は、ショックが大きかったですね!
その子本人は、気丈に振る舞っていましたが、やはりかなりショックだったと思います。
2年の浪人生活(1年目ー予備校、2年目ー自宅)を経て、3回目で大学に進むことができました。
大学に入るまでは苦労しましたが、気持ち悪いと感じるくらい就職活動が順調で、今年の春から社会人になります。
参考記事;浪人するのは辛いと思うが、二浪してもいい結果につながったんだよ!
下の子は、昨年に大学受験を失敗し、今回2度目のシーズンになります。
色々と方向性を見つけ出し、第2志望の大学の合格は決まりました。
今は、ほっとしていますが、その当時は、やはり辛いものがありました。
参考記事:大学進学は当たり前ではない【今は楽してはならない】
私は、約半世紀生きてきて、今まであまりうまく事が運んだ経験はありません。
今だからなんとなく感じていますが、何も種まきをしないのに、ラッキーなんてことは起こり得ないのです。
努力をしても、意中の通りいなるとは限りません。
少しでも可能性を高くするために、努力をするのです。
やはり、大人になっても、様々な努力をすることの方が幸せを感じます。
種まきをしまくってラッキーを手にするのです。
受験失敗の時の前提とすること
我が家では、受験を失敗したとしても、前提としていることがあります。
- 基本的には本人の自由
- 目的のない進路はダメ
- 目の前のことよりその後の未来のことを考える
受験に失敗した後、2年間は、本人の自由です。
その後は、家から追い出され、自活してもらいます。
- 浪人してもいい
- 就職してもいい
- フリーターでもいい
- 事業を起こしてもいい
と受験を失敗した親は考えています。
現役で受験を失敗すると、高校の進路指導の先生は、なんとか進学させたいと考えてくれます。
しかし、その紹介される学校は、何が目的で進むのかがわからない大学です。
私立なので、お金もかかります。
なので、丁重にお断りさせていただきましたが…
そのせいで、学校の進学率を下げてしまいました。
それは仕方がないことなので、気にはしていません。
できるなら、現役にこだわりたいところでしたが、目の前のことよりその後の未来のことを考えました。
入学しやすい大学に入ったところで、就職で苦労することは目に見えています。
未来に苦労する子の姿を親としては見たくあり混ません。
それであれば、今、苦労する方を選びます。
安易に進学すれば、出費もかさみます。
良いところがあまり見えないので、どっしり構えることを重視しました。
周りに流されないように頑張る
受験に失敗した時、いろいろな感情が湧いてきます。
周りの同級生は、現役での進路を決めています。
決まっていないのは、我が子だけのようでした。
本人も不安だっただろうし、心細かったと思います。
辛くても、耐えて頑張るしかない。
春になると、キャンパスライフが始まり(わが子以外)、夏休みなどでも、大学生の同級生と遊んだりします。
羨ましかったに違いありません。
しばらく何も決めていなかった我が子が、再受験を決めた時、娯楽目的で部屋においていたパソコンを撤去しました。
ストイックではない本人が見せた決意の現れでした。
スマホは手放さないで、長い息抜きに使用していたようですが…
受験失敗の親の心境
本人もそうですが、親のショックも大きなものです。
我が子が心を痛めていると考えると、いてもたっても居られないのが親です。
特に母親は、母性により、入り込みすぎる部分があります。
あまりにも、入り込みすぎて、冷静に周りを見れなくなったりすることがあるので、注意が必要です。
浪人生活をしていても、母親の心配事はなくなりません。
- スマホをいじっている姿を見ると心配になる
- 生活リズムが夜型なので、心配
- 自己管理できているのか心配
など。
何をするにおいても、本人次第なのですが、特に母親は、心配でつい口出ししがちになります。
私はそんな妻を、「努力も結果も本人の責任なのだから、あまり口出しをしないように」と注意します。
妻も冷静になろうとしていて、心配であっても口を出さないように我慢をするようになりました。
我が子が心配だからといって、親がしっかりしなければ、子供に悪影響を与えかねないのです。
口をださないように我慢して、見守ることに注力しましょう!
本人の気持ちを考えてみる
受験に失敗した本人の気持ちになって考えて見ましょう。
- 人生終わった
- 格好悪い
- なさけない
- 周りに合わせる顔がない
- 劣等感、喪失感
などではないでしょうか?
自信喪失した中、生活していくのです。
辛いことを経験するわけですから、今後に活かされることでしょう。
将来、社会にでると、私たちも経験した嫌なことはたくさんあります。
今から、免疫をつけておくことは、本人のためになるのです。
親としては、我が子がつらい思いをする姿を見たくはありませんが、本人のためと考えて、見守っていきましょう。
本人のために、必要以上に手や口を出さないことが重要ですね!
視野狭窄にならないように
我が子の受験失敗は、とてもショックです。
ショックでその時は視野狭窄に陥ることもあるでしょう。
しかし、このことをきっかけとし、視野を広げてみましょう。
今後のために、色々調べてみると、今まで知りえなかった情報が入ってきます。
そして、新たに目指す場所が見つかることもあるのです。
凹んでいないで、前を向くことで良い未来につながるのです。
浪人するのもよし、留学するのもよし、就職するのもよしです。
逆境の人、ヘレン・ケラーはこのように言っています。
「幸福の扉の1つが閉じる時は、別の1つが開きます。けれど私たちは閉じたほうばかりながめていて、こちらに向かって開かれているもう1つのほうに気付かないことが多いのです。」
受験失敗を受け入れ、前を向くことで、未来が見えてきます。
いくら子供の教育が大切だからといって、家が苦しくなるまで経費をかけることは、いかがなものかと思います。
できるだけ経費をかけないように考えてみると、選択肢は狭くなったりもしますが、本家の生活を困窮させなくて済みます。
中には、学費のために、母親のパートを増やしたりする家庭もあります。
各家庭のことなので、控えますが、なんでもかんでもというのはどうでしょう…
ちなみに受験失敗した我が子ですが、第2志望の学校の合格が決まりました。
そのおかげもあって、本人も開放された様子で、とても笑顔です。
周りに流されず、意志を貫いてよかったと思います。
まとめ
受験に失敗すると、家族みんながショックを受けます。
現役にこだわるあまり、余計に学費がかかったり、就職に苦労したりすることもあります。
冷静に進む道を考えることが重要です。
特に母親は、母性が強く、我が子に色々と口出ししがちになります。
本人にもしっかりとした考えがあると思うので、本人が望んでいないことまで手や口を出さないようにしましょう。
親もぐっとこらえる努力が必要なのです。
現役でなくたって、より良い未来を考えて、多くの選択肢を見つけ、そこから進む道を選択しましょう!