最近では、人生100年時代と言われています。
仮に100歳まで生きることができるとして、今の生活のまま100歳を迎えるということは、難しいでしょう。
私たちは、時間とともに老いていきます。
子供の頃、自分が本当に大人になることを信じることができませんでしたが、世間で言われる通り、実際に大人になったし、少しずつではありますが、年老いている現実も認識できています。
現在は元気でいますが、私たちの先輩たちを見ると、老いて病気を抱えていたり、歩くことが困難になったり、何かしら身体に変調を来している現実があります。
今元気な私たちも、必ず、そのように老いていくのは確実なのです。
誰しも老いていくわけですが、そのことを快く受け入れることはできません。
中には、仕方ないと諦めている人はいるかもしれませんが。
若いままでいることがどんなにすばらしいことでしょう。
不老不死は避けられませんが、不老の努力は可能です。
そこで、重要なのが
- 食事
- 運動
- 睡眠
- ストレス解消
となります。
その中で、今回は、運動に焦点をあてたお話です。
本記事では
- 運動を習慣にしたいと思っている方
- 健康に気を配っている方
- アンチエイジングに興味のある方
に向けて、運動のメリットについてお伝えします。
本記事を読み進めることで
- 頭がよくなる
- 気持ちが前向きになる
- 感情コントロールをできる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 運動をやるしかない
- 運動をやらない理由はない
- 運動で人生が変わる
ということです。
詳細は後述していきます。
運動で頭が良くなる
私は、普段からランニングをする習慣があります。
その理由は、ストレス解消と、健康維持のためです。
これまで、運動効果の詳細を知らない中、世間で言われている運動のメリットを享受するために続けてきました。
今回、著書「脳を鍛えるには運動しかない!」を読みました。
そこで得ることのできた知識がものすごくて、運動をしないのはもったいないと思うようになりました。
有酸素運動をすると、頭が良くなります。
運動をすることで、脳内に新しい細胞が生まれたり、すでにある細胞が強くなります。
BDNF(脳由来神経栄養因子)というタンパク質が作られます。
BDNF(脳由来神経栄養因子)が肥料の役割をして、ニューロン(脳細胞)の成長や新生を促します。
要するに脳神経が増えて頭が良くなるということです。
しかし、新しく生まれたニューロン(脳細胞)は、そのまま使わないでいると、死んでしまいます。
せっかく生まれたのに死んでしまってはもったいないです。
新しいニューロンを活かすには、刺激が必要になります。
その刺激とは、学習です。
いわゆる、学ぶことが大切なのです。
運動をする
BDNF(脳由来神経栄養因子)が作られる
ニューロン(脳細胞)の成長や新生を促す
学ぶことでニューロンを刺激する
頭がよくなる
運動と学習をセットにすることが重要!
運動で集中力がアップする
私は、ストレス解消とメンタルを安定させるため、運動の他に瞑想もしています。
瞑想にも運動と似たような効果があります。
その一つとして、集中力がアップします。
今回は運動の部分を説明します。
運動を習慣化することで、活動意欲が湧きます。
- 長期的集中力
- 短期的集中力
長期的集中力
運動を習慣化すると、徐々に集中力が上がります。
それには、前頭葉が関係しています。
前頭葉は感情のコントロールをします。
いわゆる意志力(脳の体力)です。
意志力には、総量が決まっています。
出どころは、前頭葉だけになります。
運動で前頭葉を鍛えることができます。
運動をすることによって、意志力・集中力アップにつながるのです。
短期集中力
短期集中力も運動によって向上します。
運動をすると、脳に送られる血液量が多くなり、脳がベストな状態になります。
脳で糖と酸素が結びついて、エネルギーに変換されるのです。
運動をすると、幸せホルモンのドーパミンが分泌され、脳機能が向上します。
ドーパミンは、学習・意欲・注意力に関わるホルモンです。
快楽物質と言われているドーパミンです。
ドーパミンが分泌されると、嬉しくなり、テンションが上ります。
例えば、抽選で当選したときなどに、出ているのがドーパミンです。
ジョージア大学の研究によると、20分の軽い運動をした後の3〜4時間は集中力がアップするといわれています。
運動をしないと、脳は衰えていく
私たちの祖先の狩猟採集民の時代から、社会は大きく変わりましたが、身体の機能はほどんど進化していません、
私たちの身体は、現代社会に適応していない部分が多くあります。
狩猟採集民の時代は、食べるためには、獲物を捕らえなければなりませんでした。
そのためには、獲物を走って追いかけて、捕まえていたのです。
生きるためには運動することが当たり前になっていたのです。
しかし、現代ではどうでしょうか?
運動をしなくても、食べるものには困りません。
運動をしなくても生きていける社会になったのです。
そのように社会は変化しましたが、私たちの身体は昔のままなのです。
狩猟採集民の時代は、運動をしなくなったときは、死ぬ時でした。
死ぬのであれば、頭を使う必要がなくなります。
運動をしないと脳は衰えていくのです。
動かなくなることで、実際に人の脳は、縮んでいくことが証明されています。
関連記事:健康的な生活を習慣にするのは幸福になるというメリットがあるから
運動はうつを改善する
うつの人の特徴は、脳内の扁桃体と海馬という部位が影響しています。
扁桃体
扁桃体は感情に関与しています。
いわゆる脳の非常通報システムの役割をしています。
危険を察知するシステムです。
私たちが恐怖や不安になるのも、これらが原因で起こります。
過去の危険な記憶などから、自分の命を守るための機能です。
狩猟採集民の時代は、どう猛な獣から、身を守るために、草むらなどで、ここは危険だなと感じるようになっていました。
現代社会でも、このシステムは健在です。
危険を察知し、ストレスを感じるとシステムがONになり、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。
このコルチゾールというホルモンは、身体を興奮させ、逃走できる状態にします。
昔で言う、獣から逃げるために、身体能力を極限まで高めてくれるのです。
現代社会では、命の危険がないので、過度に必要ありません。
やがて、ストレスから開放されると、正常な状態の戻ります。
現代では、慢性的なストレスにさらさることがあります。
こうなってしまうと、扁桃体が常にONの状態となり、コルチゾールが分泌し続け、過剰になります。
慢性的にストレスで、うつになってしまうのです。
私が以前、上司からパワハラを受けて、慢性的なストレスにさらされた時が、その状態でした。
仕事中、心拍数が常に高い状態でした。
幸い、うつの手前で開放されたので、良かったですが、危うく、メンタルが崩壊するところでした。
関連記事:上司のパワハラで心身が限界になる前にー自分ができることをして幸せに暮らすために
海馬
海馬は、記憶を司る部位です。
ストレスで、コルチゾールが分泌している状態は、海馬が萎縮していきます。
海馬のニューロンが途切れ、脳細胞の成長が止まってしまいます。
新しい情報伝達回路を作れなくなるのです。
慢性的なストレスは、細胞レベルで学習が遮断されるのです。
記憶を司る海馬の機能が低下し、情報が同じ道しか通れなくなります。
新たな考えが出来ない状態になり、否定的な記憶の堂々巡りに陥ります。
考えないようにしても、嫌な仕事のことを考え続けてしまい、気分が最悪の状態になります。
いわゆる、反芻思考になるということです。
関連記事: 【ストレス解消】私が行った反芻思考(反すう思考)から今すぐ抜け出す7つの方法
運動することでうつ改善
慢性的なストレスによって、扁桃体が過剰反応し、海馬の機能が衰えて、思考できなくなり、うつになるのですが、運動によって、新しい思考回路を作ることが出来るのです。
新しい思考回路が作られると、否定的な考えをたどる堂々めぐりから脱出することができるようになります。
運動で分泌するBDNF(脳由来神経栄養因子)は、ストレスホルモンの攻撃から守ってくれるのです。
扁桃体・海馬などの気分をコントロールする部位を守ります。
運動は、マイナス感情によるダメージを減らし、新たな思考回路を作る効果もあるのです。
うつを脳が固まった状態とみなせば、固まってしまっている部分を刺激して、目覚めさせれば良いのです。
まとめると
- 運動は、負のスパイラルから自分を引っ張り出してくれる
- うつは、何に対しても動こうとしない脳の状態のこと
- 運動は凝り固まった思考を柔らかくし、脳内に動きを与えてくれる
- 身体を動かすと、考えも動き出し、考えを動かすと人生も動き出す
健康な人も時々メンタルが落ち込む
普段、健康な人でも時々メンタルが落ち込むことがあります。
その原因は、BDNF(脳由来神経栄養因子)の値が低いからです。
対策法として、運動で、BDNFを上昇させ、新たな思考回路を作り、自己効力感(自分で成し遂げられる感覚)を高めることです。
そうすることで、人生に対して、前向きになるのです。
運動は、健康な人のメンタルをよりアップグレードする効果があります。
心拍数がを上げる有酸素運動がいい
運動を習慣にして、毎日やることをオススメします。
始めは、ウォーキングからでも結構です。
とにかく、運動をすればするだけいいのですから。
理想は、ジョギングなどの有酸素運動です。
狩猟採集民の時代は、獲物を捕らえるのに、長い距離を走りました。
獲物が疲れて走れなくなったところを仕留めたのです。
有酸素運動で、途中、数回に分けて、全力疾走をして、心拍数を上げることがとてもいいです。
心拍数を上げることで、BDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌がさらに促されます。
時間のないときには、縄跳びなど、短時間で、心拍数を上げられる運動がオススメです。
まとめ:運動することはメリットしかなく、運動しないは損である!
運動をするのは、ダイエットのためという人が多いと思います。
ダイエットだけの目的では、もったいなさすぎるのです。
運動をすることで得られるメリットは、とても大きいのです。
運動をしないということは、損だとしか思えません。
運動で得られるメリットは
- 頭が良くなる
- 集中力アップ
- うつ改善
- メンタルが落ち込むのを防ぐ
など、脳には大切なのです。
学びもプラスしましょう。
運動をしないということは、脳が衰えているということです。
人生100年時代と言われる中、できるだけ、自分の意志で生活できるように努力することは、とても大切なことです。
充実した人生を送るために、運動は欠かせません。
運動はしないとならないのです。
その中で、楽しんで出来るように工夫も大切です。
私は、上司のパワハラで、メンタルが落ち込んだ経験があるので、毎日の運動はとても大切だと感じています。
運動のおかげで、メンタルは正常に保てているし、気持ちも前向きでいられます。
仕事で受けるストレスも解消できています。
運動をすることで、人生が変わるというのは、本当だと思っています。
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