仕事をしている人たちは、通勤時どんな顔をしているでしょうか?
多くの人は、これから始まる仕事に嫌悪し、しかめっ面していると思うのです。
それは、仕事というのは、辛いものだからという思いからなのでしょう。
たしかにそう。
2017年の米ギャラップ社によるEmployee Engagement(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合がわずか6%にとどまり、調査した139カ国中132位(下位5%)。米国は32%で、3人に1人は「熱意あふれる社員」であるのに対して、日本はその5分の1以下、16人に1人しか存在しないというのだから、納得できます。
一体、どうして今の仕事が楽しくなかったり、情熱を傾けられないのでしょうか?
それは、自分の仕事に対し、金銭的、精神的リターンが少ないからだと考えるのです。
いわゆる、労働搾取の状態です。
仕事にやる気がないのは労働の搾取
私達労働者の9割はサラリーマンです。
多くのサラリーマンは、働けども豊かに感じている人は少ない状況です。
それは、様々なところで搾取されているからです。
- 会社からの搾取
- やる気のない同僚からの搾取
会社からの搾取
一般の会社で言えば、自分の業績の3/4が会社で、1/4が自分に給料として入ると言われます。
簡単に言えば、雇い主が得をするシステムの中で働いているということです。
資本主義に生きているので、仕方ないことなのですが…
ブラックな会社になると、さらに労働者から搾取しようとします。
それは、サービス残業という術を使います。
サービス残業をするほどに労働者の時間単価は軽減されていき、会社側はそれだけ安く人を使うことができるようになります。
ブラックな会社ほど社員は辞めていくのですが、恐怖感を与えたりして辞めないように仕向けることもあります。
社員の数が減ったとしても、全体の業務量を減らさないので、さらにサービス残業が増え、労働者の時間単価は会社優位になるのです。
こういう状態が当たり前と刷り込まれていることも気づかないまま、働いている人も多くいるのではないかと思います。
今、この記事を読んでいるあなた、自分の状況を冷静に思い起こしてください。
長時間労働で気づかないうちに、心身を蝕んでいるかもしれません。
自分の身を案じてください!
会社だけではなく、威張り散らしているパワハラ上司からも搾取されています。
パワハラ上司は上層部にいい顔をし、自分では汗をかかずに、懐を膨らませています。
そして、外車を乗り回して、いい気分に浸っています。
そんなパワハラ上司のために、自分の人生の時間を無駄にできません。
気にしなければいいだけの話ですが…
やる気のない同僚からの搾取
周りの同僚も一生懸命仕事をする人であるのなら、問題ないのですが、選んだ仕事だけしかやらない人だったりすると、そのしわ寄せは他の人にいくわけです。
それが自分だった場合には、とても頑張る気にはなれません。
といっても、自分がやらなければ、トラブルに発展するので、やるしかない状況になります。
頑張って数多くの仕事をこなしているうちに、スキルアップします。
そうすると、やる気のない同僚との差が広がっていきます。
時間の経過と比例し、業務量の差がさらに広がり、結果的には、肝心な業務の大部分を担うようになります。
他部署からも信頼されるようになり、名指しで業務を依頼されます。
これはこれで喜ばしいことですが、業務分担で言えば、問題です。
できるのにやらないだけでれば、業務を引き渡すことも可能でしょうが、できないから努力しないので、いつまでたってもできるようにならない人は、難しいでしょう。
これらのように、やる気のない同僚がいることで労働搾取が起こります。
いい仲間と協働し、連帯感を持ち、皆で成長できる環境が望ましいのです。
そうすると、忙しくても、励まし合い、楽しい所も見出し、幸せに働くことができます。
そういう環境に身を置きたいものです…
丁度いいバランスで無理なく生きる
身を粉にして無理しながら働いたとしても、日本で採用されている徴税システムによって、手元に残る金額は、かなり少なくなっています。
所得税、住民税、健康保険料や厚生年金などの社会保険税が天引きされます。
収入の約1/3が手元に入ることなく、強制的に徴収されているのです。
このように、頑張れば頑張るほど天引きされる額が多くなることから、必要以上に働かない生き方の方がいいんじゃないかとすら考えてしまいます。
丁度いいバランスで無理なく生きることを考えてもいいのではないでしょうか?
キラキラした生き方はかなり難しい
一般的に成功と言えば、高収入を得ることです。
そして、一般人が買うことのできない高級な家や車を所有し、きれいな洋服や時計を身にまとい、キラキラした生活をイメージします。
資本主義社会での成功者のイメージです。
しかし、労働搾取されているサラリーマンにとって、こういうキラキラした生活は憧れはするものの、現実的ではありません。
稼ぐために多くの時間を残業に費やし、大切な人生の時間を必要以上に切り売りすることに対し、疑問を抱いてしまいます。
昭和の高度成長期には、労働者は自由を投げ打って、長時間労働をいとわず、本業専念のために副業はもってのほかという意識で「奉公」をきちんと果たせば、生活の安定に直結する終身雇用や年功賃金という「御恩」を受けることができたのです。
「御恩と奉公」からなる会社と労働者の関係は、会社が労働者に対して恩恵を提供することが保障できてはじめて成立します。
逆に言うと、その保障がないのに「奉公」する価値はないということです。
終身雇用という「御恩」がすべての労働者に保障できる会社はごくわずかにもかかわらず、長時間労働や副業禁止、転勤命令といった搾取をどの会社もやめようとはしません。
「御恩と奉公」の時代はとうの昔に終わっているにもかかわらず、いまだに会社側が「奉公」だけを労働者に対して求め続けているという矛盾が、まかり通ってしまっています。
そうした搾取を求める上層部や上司側は、労働搾取をしている自覚がないのです。
忙しい時は、休日返上で働き、貴重な自分の時間よりも、会社から求められることを優先してしまいます。
「会社に尽くせば報われる」という幻想を会社や上司はちらつかせ、労働者は期待を抱いて、人生の時間を食いつぶし、会社に奉仕しているのです。
なんて虚しいことか…
他人の目を気にしないで質素な暮らしもいい
資本主義社会の大量消費を強いられる生活に別れを告げ、周りの人たちと異彩の放った生活をおくるのもいいかもしれません。
無駄な浪費をしない生活
私達は、当たり前のように消費や浪費をしています。
そのことをミニマリストを参考に見直し、自分なりのスタイルう築くことを意識します。
- 外食は極力控える
- 本当に必要な物だけを買う
- マイホーム・車・身なりについて考える
他人の作った美味しいものを食べることは、家事をせずに楽ができるし、家では出ない味や見た目の料理を楽しむことができます。
これを頻回に行っていると、家計に与えるダメージは大きくなります。
外食は当たり前ではなく、スペシャルなイベントとして捉えるのです。
頻回にはない外食を思いっきり楽しみましょう!
仕事を頑張っていると、ストレスを溜め込みがちになります。
ストレスを抱えると、判断力が低下し、欲しくもないものをかってしまうことがよくあります。
- 特価値札に飛びつかない
- 使うかも?はまやかしである
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し
を心に刻んで、生活します。
今までのように、大して気をつけないでいると、つい必要以上に買い物してしまいます。
所有物を足りないくらいしておき、工夫しても不都合が生じる場合にのみ購入するスタイルでいきましょう!
衣服などを購入する際は、古いものと入れ替え、物を増やさないというもの、ミニマリストから学んだことです。
いままで、人生の中で、マイホームや車を購入するという大きなイベントは当たり前のように捉えていました。
昭和の所得倍増計画も多くの人がマイホームを購入したことが要因です。
日本経済を牽引してきたマイホーム購入ですが、個人にとっては大きな負債となり、家計を圧迫しています。
マイホーム購入で、トータルで幸せになるのであればいいのですが、負担に感じる人が多いでしょう。
マイホーム、車、腕時計、衣服は他人からの見る目を気にして買うものではないということです。
参考記事:収入が増えているはずなのにお金に余裕がない理由は?【浪費を削って資産形成】
自分のために仕事をする
今の仕事に苦しんでいるかもしれません。
しかし、その仕事を自分のために利用しちゃいましょう!
自分のスキルアップを目標に、仕事をこなすのです。
目標を自分の方向に向けてしまいましょう!
そして、自分の仕事で他人が喜ぶことがあれば、自分も幸せになれます。
他人のためになると分かれば、幸せホルモンが脳内から分泌されるのです。
今の仕事をいかに、自分のものとするかです。
どうせやるのであれば、いい方に向けましょう!
まとめ
仕事は滅私奉公ではないのですが、会社や上司は奉公と捉えている人は多そうです。
だから、一生懸命やれども、報われない状況が続くのです。
このような労働搾取を続けていると、今以上の会社の発展はないでしょう。
会社も労働者も、昔の高度経済成長期の幻想は早く捨て、各個人の貴重な時間を有意義に使えるように考える必要があります。
頑張って働いても、税金など強制徴収されてしまい、手残りはかなり減ります。
なので、無理なく、丁度いいバランスで働くことを考えてもいいかもしれません。
私達は、資本主義社会の中で生活していると、どうしても大量消費をしがちです。
自分に合った消費に切り替え、必要なものを必要な分だけを買うように心がけましょう。
人生は一度だけです。
人生の時間は貴重です。
サービス残業に費やすことなく、自分の人生を生きましょう!
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