あえて効率を求めないでみる!
今の社会では、効率が重視されています。
仕事でも、効率が悪ければ改善しなさいと注意されますし、余裕を持って仕事をしていると、あまり良く見られないのです。
効率化のために、機械化が進んでいますが、製造工場でもない限り一人あたりの業務量はあまり減っていないのが現状です。
効率化ばかり気にしていると、心の余裕がなくなり、疲弊につながっています。
今回は、効率化は良いかもしれないけれど、苦しくなるよねというお話です。
一度、非効率の方向から眺めてみるのもいいと思います。
仕事で苦しい思いをしている方向けです。
何かの参考になれば嬉しいです。
あえて効率を求めないでみる
効率や成果を求めるせいで、心の余裕を失っていることもあるのではないかと思います。
そうであれば、単純に逆方向に進んでみると、どうなるか見ていきましょう。
時間感覚の罠
私たちは、無意識に時間がない感覚に襲われています。
それに気づかせてくれたのは、
鈴木祐著:「YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時」
という著作です。
時間効率を求めるのが原因で、時間がないという感覚に陥るのです。
時間というのは、主観的なものなので、タスクの詰めすぎは逆効果となります。
もっとゆったりとした姿勢で時間と向き合うことが大切なのです。
そうすれば、時間がないという感覚から開放されます。
虚無主義
時間もそうですが、私たちは何事もより良くしたいという感情を抱いてきました。
だから、思うようにことが進まなければ、そのことに囚われてしまい、苦しむことだってあったのです。
それを別方向から見つめるきっかけをくれた著作があります。
内海聡著:「心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか?」です。
著者は、かなり乱暴な物言いをする医師で、とても刺激的な内容になっています。
その中で、虚無主義という考えを知りました。
私の解釈では、人間という生き物は、私たちが考えているよりも愚かで、無価値なのです。
そして、私たちの行動も無価値だったということです。
無価値…
これまで、すべての行動には価値があると考えてきました。
価値がある行動なのに、「どうして期待する結果にならないのか?」と苦しくことも多くあったのです。
これを無価値目線で見てみると、無価値な行動なんだから、それほど結果に期待しなくてもいい。
無価値といえども、大切なことではあるので、継続する必要はある。
ただし、期待をしないで…
要はドライな視点で見つめてみると、新たな気付きがあるということです。
波があることを知る
物事には、いい時期もあれば悪い時期もあるということです。
私たちは、悪い時期だけにフォーカスすることによって、苦しむことになります。
世の中は、良いときもあれば悪いときもあるということを認識しておくことが大切なのです。
「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」という東洋思想は面白くて、最悪の状態、どん底の状態のときに、新しい道が見えてくるという意味合いになります。
要は、努力は無駄ではないし、行動を継続するために、時にはドライな目線も大切で、良いときも悪いときもあるから、そのことを心得ておくことなのです。
過度に生き残ろうとしている
最近は、物価上昇や増税などの面白くない話ばかりです。
人間には、命を守りたいという本能が備わっててい、そのせいで、恐怖や不安を感じます。
現代社会ではよほどのことがない限り命の危険はありません。
しかし、過度に生き残りたいという本能が先行してしまって、せっかくの人生を楽しむことができないでいます。
未来が怖い
将来に対する不安は多くの人が抱いているのだと思います。
少子高齢化、年金問題、増税など、これまで描いてきた未来像が崩れかけているのですから、不安になって当然といえばそうです。
今の仕事をしているだけだと、何かあったときに、生活が立ち行かなくなると予想しているのかもしれません。
おそらくそうでしょう。
それなのに、なにもできずにたじろんでいるから、不安になるのです。
勇気をもって行動するときかもしれません。
できることを考えて、小さく始めてみることをおすすめします。
楽しむこと
私たちは楽しむことを忘れてしまっています。
仕事をして、帰宅して、お酒を飲んで寝るだけの生活になっているのです。
たまに、買い物にでかけてストレスを解消しています。
働いて消費するを繰り返す無限ループ状態です。
堂々と有給休暇を取り、旅行など楽しむことに時間とお金を使うことを考えても良いのです。
常識、体裁、同調圧力に負けて、自分たちを犠牲にしています。
他人の人生を生きているのではないのですから、遠慮なく自分の人生を歩むべきです。
リスクはついてまわる
私たちは、リスクを取ることに対し、嫌悪感を抱いています。
時間やお金を投資したり、新たな行動を始めたりするリスクを負いたくはないのです。
しかし、なにもしないでいることもリスクなのですよ。
どっちみち、リスクは多かれ少なかれ付いて回るのです。
失敗しても死なない程度にリスクをとって、彩りのある人生を楽しむのも良いのだと思います。
まとめ:効率を求めるせいで疲弊しているー余裕ある行動が大切
今回は、
- あえて効率を求めないでみる
- 過度に生き残ろうとしている
ことについてお話してきました。
効率を求めないでみるところでは、
- 時間感覚の罠
- 虚無主義
- 波があることを知る
ということを考えてみることで、努力は無駄ではないし、行動を継続するために、時にはドライな目線も大切で、良いときも悪いときもあるから、そのことを心得ておくことを導き出しました。
過度に生き残りたいということろでは、
- 未来が怖い
- 楽しむこと
- リスクはついてまわる
ので、多少のリスクを負ってでも、新たなことを始めてみて、彩りのある人生にしてみてもいいのではとお伝えさせていただきました。
やはり、人生には、良いときも悪いときもあって、特に悪いときの捉え方が重要になりますね。
試行錯誤しながら、彩りのある人生を楽しんでいきましょう。
関連記事です。