偽りの自尊心は自分をダメにする!
自尊心が高い人をうらやむ人は多いと思います。
確かに、自信があって頼りがいのある上司に付いていこうと思うはずです。
自尊心が高すぎても、弊害が出てしまうことがあるので、一概に高けりゃいいってものでもないようです。
かつての上司は、自尊心が高すぎるせいで、他人(私)を陥れていました。
その上司から私は、パワハラを受けていたのです。
収まることのないストレスで、メンタルが壊れかけました。
本記事では
- 自尊心が低くて、悩んでいる方
- 自尊心が高い人がら攻撃を受けている方
- 頑固な人に困っている方
に向けて、自尊心について一緒に考えてみたいと思います。
なにかの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 自尊心についてわかる
- 自尊心が高くなくても大丈夫なことがわかる
- 自尊心の高める方法がわかる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 自己評価だけ高い人が世の中に多く存在している
- 自尊心は高すぎても低すぎてもダメ
- 自尊心を少しずつ高めていくことが大切
ということです。
詳細は後述していきます。
関連記事:上司のパワハラで心身が限界になる前にー自分ができることをして幸せに暮らすために
自尊心とは
自尊心とは、どういったことを指すのでしょうか?
簡単に言えば、自分自身の評価が高く、自分のことが大好きな人のことをいいます。
自尊心が高い人には、ナルシストが多く
- 自分の容姿や能力に自信を持っている
- 自分に能力があると思いこむと
- 他人の能力を低くみてしまう
ような特徴があります。
専門的な表現では
自尊心とは
自尊心(じそんしん)とは、心理学的には自己に対して一般化された肯定的な態度である。英語のままセルフ・エスティーム(英: self-esteem)とも呼ばれる。
ここでは社会心理学における自己の概念に関して、育み維持される自己評価や、あるいは「ありのままの自己を尊重し受け入れる」態度とする。
自尊心は、自分が有能であるといういわゆる自信と、自分に価値があるという自尊の2つの要素から成り立っている。研究者によれば、自尊心の欠如は、不安、憂鬱、恐れ、アルコールなどの乱用、成績不振、暴力や虐待、自殺などにかかわっている。自尊心の欠如及び過剰
自尊心の欠如は、しばしばセルフコントロールを失い、依存症や摂食障害などの精神障害や自殺を引き起こすことがある。また、自尊心には、みずからが過ちを犯したり勝負において敗れたりすることへの恐怖を打ち消す効果もある。そのため自己愛性パーソナリティ障害や双極性障害における躁・軽躁状態のように自尊心が過剰になると、みずからが過ちを犯したり勝負において敗れたりしてもそれを認めることがなかなかできなかったり、この結果を相手方の不当性に求めたりする。
先程のパワハラ上司も、自分は有能であり、価値のある人間と思い込んでいるようでした。
ダニング=クルーガー効果丸出しでした。
自分は仕事ができ、容姿も良く、他の人間とは、別格と思っているように見えました。
ぽっこりお腹で、アルマーニのスーツを着ていました。
ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか、英: Dunning–Kruger effect)とは、能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアス。この現象は、人間が自分自身の不適格性を認識すること(メタ認知)ができないことによって生じる。1999年にこの効果を定義したコーネル大学のデイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーは、「優越の錯覚を生み出す認知バイアスは、能力の高い人物の場合は外部(=他人)に対する過小評価に起因している。一方で、能力の低い人物の場合は内部(=自身)に対する過大評価に起因している。」と述べている。
自尊心は高すぎても低すぎてもいけない
自尊心は、高い方が良いのですが、自己愛だけが強すぎて、能力などの中身がない状態にも関わらず、自己評価が高いのは、いただけませんね。
米国の心理学者バウマイスター氏の報告によると
多くの人間が自分を高く見積もりすぎていて、自尊心が高い人間のほうが
- 暴力的で攻撃的になりやすい
- 騙したり酒に走ったりする可能性が高い
もっと自尊心を高めねばという強迫観念を振り払えずにいるのは、
最高で特別な自分になるよりも、最高で特別だと思い込む方が遥かに簡単だから
という。
このことからもわかるように、偽りの高い自己評価は、自尊心を高く持っていたいがために、自分を偽ってまで、「俺はすごいんだぞ!」と思い込もうとする。
中身のない自尊心というものは、他人を攻撃したりして、弊害しかありません。
自分自身に嘘をついてまで、自己評価を高くする神経は、私には到底理解出来るものではありません。
パワハラを行っている本人は、自分がパワハラをしていることを自覚しないのと同じように、自己評価が高すぎることにも、自覚がないのでしょうね!
要するに残念な人なのね…
過去の私は、自尊心が低かった(劣等感を抱いていた)
私の記憶では、小学校に通い始めた頃から、周りの友達よりも、運動や勉強が劣っているのを感じていました。
まだ幼かったこともあり、他人より自分ができないことについて、大して気にも留めません。
そのまま成長し、小学4年頃から、他より劣っていることを重要事項と認識しはじめ、自分に自信を持つことができませんでした。
たまに覗き見る鏡に映る自分の顔を見ても、イケているとは思えず、私は自尊心の低い子供でした。
幼少期の私は、劣等感を抱き、自尊心が低い子供でした。
そんな自分のことを好きにはなれませんでした。
一生付き合っていくのだから、嫌っても仕方ないのですが…
何をやっても、周りの友達よりも劣っていたため
- 負け癖
- 諦め癖
がありました。
やにをやっても、どうせ負けるのだからと、やる前からいつも諦めている、やる気のないこどもでした。
自分に自信を持つことが出来ない私は、自分のことを好きになることが出来ません。
関連記事:劣等感を抱えて苦しんできた私が、前向きに生きるようになった理由はとてもシンプル
自尊心を高めていく
自分に自信がなく、自尊心の低い昔の私でしたが、ちょっとしたきっかけで、少しずつですが、変化していくことができました。
小学生の頃は、周りの友達よりも、色々なことで劣っていましたが、劣等感を感じながらも引きこもりませんでした。
体力に自身のない私が、中学生に進学しました。
小学生の雰囲気がまだぬけない時期に、部活動に参加したときのことです。
何故か、自分でもびっくりするくらい持久力がついていたのです。
「あれっ?」と思いながら、トレーニングを続けていました。
気づかないうちに、体力的に優れていた周りの人を逆転していることに気が付いたのです。
周りの人が劣ったと思ったのですが、すぐに、自分が努力を続けたことで、自分が成長したのだと思いました。
その考えは当たっていて、体育の授業でも、周りの友達を追い越していたので、劣等感を感じなくなっていきました。
劣等感を感じなくなっていくと、少しだけ自信を持って行動が出来るようになったのは、自然のことです。
学業面でも、私が塾に通い始め、強制的に勉学を強いられたことに伴い、成績も上昇していきました。
学業でも、運動と同じく、周りの友達との逆転現象が起こったのです。
中学時代に経験した、やればやるだけ成績が上がり、劣等感がなくなることは、高校に進学した後も続きました。
劣等感を抱いていたとしても、努力でなんとかなる!
自分次第なんだ!
ということを学びました。
周りの目を気にしない
社会に出ると、今まで経験したことのない環境に置かれます。
学生時代は同じ年代の人たちとの人間関係でしたが、
職場では、先輩や後輩など、年代の異なるいろいろな人たちと人間関係を気づかなければなりません。
その中には、性格のいい人、悪い人がいます。
性格の悪い人の中には、他人を僻んだり妬んだりする人もいるのです。
そのような人は、人の行動の邪魔をしてきます。
こそこそと、陰口をたたいたり、嫌味を言ってきたりもします。
性格が悪い人に、攻撃されても、気にしないことが大切です。
気にしてしまうと、気が散り、自信がなくなり、自尊心が低下してしまうことがあるからです。
自分のしていることが正しいのか、惑わされてしまいます。
周りの目を気にしないで行きましょう!
自分は自分、他人は他人です。
他人の言うことをいちいち気にしないことです。
他人の人生を生きているのではないのですから。
関連記事:自分の人生を生きることが大切【他人に縛られずに幸せを感じる】
自分に嘘をつかない
自尊心が高い人の中には、強引に自己評価を高くしている人がいます。
その人は、自分を偽ってまで、自分の脳力や存在価値が高いと思い込みます。
そういう、能力がないのに、「俺はすごい!」とアピールするダニング=クルーガー効果の人たちのように、自分に嘘をついてはいけません。
他人にも自分にも正直に生きることは、とても大切なことですし、嘘はつかないとマイポリシーを決めておくことはとても重要なことです。
仮に、自尊心が低かったとしても、少しずつ自尊心を高めていけばいいのです。
今の自分を嫌いだとしても、理想の自分に近づく努力をしていくことで、自尊心は高くなるはずです。
目標に向かって努力する自分の姿は、たとえ結果がついてこなくても、評価できますし、輝いて見えるはずです。
少しずつ、自分のことを認められるようになり、自分のことを否定しなくなっていきます。
そうすることで、低かった自尊心は次第に高くなっていきます。
そこには、嘘の自己評価ではなく、厳しい自己評価を下した自分が存在するのです。
そして、偽りのない、正真正銘の高い自尊心を得ることになるでしょう!
まとめ
自尊心は高すぎても低すぎてもダメです。
多くの人間が自分を高く見積もりすぎていて、自尊心が高い人間のほうが
- 暴力的で攻撃的になりやすい
- 騙したり酒に走ったりする可能性が高い
もっと自尊心を高めねばという強迫観念を振り払えずにいるのは、
最高で特別な自分になるよりも、最高で特別だと思い込む方が遥かに簡単だから
自尊心の欠如は、しばしばセルフコントロールを失い、依存症や摂食障害などの精神障害や自殺を引き起こすことがあります。
自尊心が高い人の中には、能力がないのに、自己評価を高く見積もり、自尊心が高い人など、自分の嘘をついてまで、自分を特別な人間だと思いこむこともあるのです。
たとえ、自尊心が低くても、努力を重ねて、自分に嘘をつかないようにし、少しずつ自尊心を高めていけばいいのです。
自分の人生を歩むために、他人の目を気にしないようにしたり、マイポリシーを決めることが大切です。
自分は自分、他人は他人なのだから!