行動できないのは思考が芋を洗うような状態だから!
経験のない事をやろうと考えた時は、弾む気持ちになることは稀で、心が痛み、可能であれば避けたいというのが本音。
おしなべて積極的にやろうとする人を「行動力のある人」と呼んでいます。
頭では「やるべき」とわかっているのに、怖気づく。
「自分という人間は、どうしてこんなにも行動できないんだ…」と自責の念に駆られた経験がある人は多い。
自分を責めることでは何も変わらない。
行動できないのは、あなたが悪いわけではないのだから。
それなりの理由があり、仕方のないことです。
少しずつ、行動できるように工夫していきましょう!
本記事では
- 行動できないことを悩んでいる方
- どうしたら行動できるのか知りたい方
- めんどくさがりの方
に向けて、行動できるようになる方法をお伝えします。
なにかの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 行動できない理由がわかる
- 行動できるようになる方法がわかる
- 行動できないことによるフラストレーションがなくなる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 考えすぎない
- 完璧を求めない
- 勢いを大切にする
ことになります。
詳細は後述していきます。
行動できないのは仕方ないこと
ヒトは、いままで他人の手ほどきで、経験のないことでも、容易にできるようになってきました。
親、学校の先生、友人が様々なことを教えてくれましたし、一緒に行動してきました。
大人になり、社会に出ると、過去の自分が経験したことをしなければならない時があります。
結果の見えないことに手を出すのは、不安で仕方ありません。
できれば、避けたいとさえ思います。
だから、自分の中の優先順位を下げ、後回しにしてしまうこともあるのです。
なぜ、積極的に行動できないのでしょうか?
その理由は、人間の本能にあります。
- ホメオスタシス
- 現状維持バイアス
ホメオスタシス
生物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。
現状維持バイアス
現状維持バイアス(status quo bias)とは、変化や未知のものを避けて現状維持を望む心理作用のこと。現状から未経験のものへの変化を「安定の損失」と認識し、現在の状況に固執してしまうこと。
私たちが行動出来ない原因のひとつに、もともと備わっている本能が関係しています。
ホメオスタシスといって、例えば、体温を保ち続けようとする生命の力です。
脳にも同じ作用があって、現状維持しようとします。
脳が、変わろうとする私たちの行動をやめさせようと邪魔をしているのです。
これは、狩猟採集時代からある本能で、命の危険を冒さないようにしてくれるありがたいものなのです。
しかし、いまの時代には、合っていないのです。
私たちの社会の進化はものすごいのですが、私たちの体の進化はとても遅く、色々と不都合が生じることがあります。
パワハラなどによるメンタル疾患も原始脳と時代の進化のギャップから生まれるものです。
このホメオスタシスと似たようなのが、「現状維持バイアス」です。
ホメオスタシスと現状維持バイアスによって、行動したいけど、できないという現状になるのです。
なので、「自分はだめな人間だ!」と責めることは、お門違いなのです。
どうしたら行動に移せるのかを考えていく必要があるのです。
私が行動できるようになった理由
私は、ホメオスタシスの協力な引き戻しのパワーに屈し続けました。
「行動しなきゃ!」と思っても、「後でやろう」や「今はムリ」など、都合のいい言い訳を自分に言い聞かせて、後回しにしていました。
そんなことを繰り返しているうちに、行動しない自分に対し、ストレスを感じ始めたのです。
フラストレーションがたまり、気持ちがスッキリしないのです。
なんとかしたいと考え、考え方を工夫してみました。
自分の脳に言い聞かすのです。
- あまり考えない
- 心に「やっちゃえ!」と勢いをつける
- どうでもいい思考
- 行動してスッキリしたい思い
- 心の落ち着き
- 不完全でもいい
- 周りの目を気にしない
あまり考えない
行動できない一番の原因は、考えすぎることです。
色々と起きもしないことを想像して、不安になり、恐れ、行動できなくなります。
だったら、頭を働かさなけれないいのでは?
ということで、行動出来ないときは、思考停止して、行動に集中することにしました。
ちなみに、心配の96%は起きないという報告もあるのですから…
心に「やっちゃえ!」と勢いをつける
行動できるようにするため、思考を停止したあと、ただぼーっと立ち尽くしていてもダメです。
自分の心に「エイヤー!」と行動のスイッチを入れるのです。
心に「やっちゃえ!」と勢いをつけて、始動するようにしています。
なんだか、学生時代の異性に告白するのに似ているような気がするのは私だけ…(笑)
どうでもいい思考
頭では行動しようと考えているのに、行動できないことを繰り返していると、疲れてきます。
思考停止することに似ていますが、「どうでもいいや」と恐れていた結果やリアクションを無視するようになることで、行動できたりします。
ある意味、開き直りですかね。
行動してスッキリしたい思い
うじうじ考えて、行動しないよりも、行動してスッキリしたいという思いが多くなってきます。
背中に重い荷物を背負い続けるのはもうイヤ。
早くスッキリしたいという思いがどんどん強くなっていきます。
この思いが行動に導きます。
心の落ち着き
思考停止や開き直ったりしますが、地に足がついていない状態ではいけません。
心は常に冷静でなければ、何か不測の事態が起きたときに対処できません。
絶対に感情的になって、行動したら、痛い目にあいます。
心の落ち着きは必須です。
不完全でもいい
完璧に準備をしてから行動しようとしがちです。
準備をしているうちに、機を逃してしまいます。
不完全でも良いので、行動し始めることが大切です。
周りの目を気にしない
自分が経験したことがないことは、周りの人も経験したことがありません。
周りの人が経験したのであれば、いろいろと教えてくれるはずです。
なので、周りの人は好気な目で、見ていることが多いです。
周りの目を気にしていると、動きが止まってしまいます。
周りの目を気にすることなく、行動し続け、目的を達成することに注力すべきなのです。
行動した後の爽快感
いろいろと考えて、行動できない自分にイライラし、フラストレーションをためていたのに、いざ行動してみると、思っていたよりも大した作業ではないのです。
自分ができることは、限られているので、その積み重ねなどが大切になります。
行動した後は、大きな山を超えた爽快感で、なんとも言えない気持ちです。
こんなことなら、早く取りかかればよかったと思うはずです。
無駄な思考をやめ、行動だけに集中したのです。
行動したあとの、リアクションに怯え、うろたえていた過去の自分を乗り越え、行動に移した。
実に簡単にできる行動なので、自分の防衛本能が邪魔をして、なかなか行動ができない自分にさせてしまいます。
極端な行動を避け、少しずつ単純作業を進め、脳を騙していきます。
行動力が問われる職場
私の職場は、ちょっと異様です。
私は、まさしくパレートの法則にドンピシャの中で仕事をしています。
現代でよくパレートの法則が用いられる事象
- ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行うほうが効率的である。
- 商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。→ロングテール
- 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
- 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
- 故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
- 住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている。
- プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
- 全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。
ありがたいことに、通常業務もそうですが、周りの人がやったことがなければ、全て私が拾って業務をしています。
当然、30年以上のベテランサラリーマンの私でもしやったことがない業務が多いです。
転勤で、着任したので、周りの人よりも新顔なのですから。
そんな中で、全く御門違いな任務を当たり前のように、私一人が仰せつかることがあるのです。
そんなことをうだうだ考えても仕方ないので、心を落ち着かせ、イメージを高めていきます。
不安があっても、行動しながら、ブラッシュアップすればいいと前向きに考え、勝負に出ます。
大抵うまくいくと信じて。
完璧でなくても良い。
自分なりに精一杯やるのだ!と。
まとめ
新たなことにチャレンジしたりする行動は、なかなかできないことが多いです。
過去に経験が無いことに対して、拒否反応をします。
それは、私たち人間に備わっている本能が原因になっていることもあるのです。
- ホメオスタシス
- 現状維持バイアス
決して、自分に行動力がないのではないのです。
この危険から回避する本能といかに上手に付き合っていくかです。
過去の私は、行動力がない人間でした。
いざ行動しようとしても、恐怖のあまり、「後でやろう」や「今はムリ」など、都合のいい言い訳を自分に言い聞かせて、後回しにしていました。
そんな自分が嫌になり、なんとか行動できないか考えました。
- あまり考えない
- 心に「やっちゃえ!」と勢いをつける
- どうでもいい思考
- 行動してスッキリしたい思い
- 心の落ち着き
- 不完全でもいい
- 周りの目を気にしない
と自分に言い聞かせ、行動出来るようにしました。
行動できてしまうと、得られる爽快感がとても気持ちいいのです。
後に思うことは
- やること自体大したことではなかった
- 簡単にできた
ということです。
ダイエットなどの運動習慣もそうですが、脳が拒否反応をしめすので、なかなか難しいのかもしれません。
そんなときは、一気に負荷をかけるのではなく、さりげなく簡単でラクなことから始めましょう。
脳が拒否反応をしめさないよう、そっと…