令和の時代になっても、平成からのデフレのままで、日本経済は低空飛行が続いております。
そんな時代なのに、私たちの社会では、昭和の経済成長時代に築かれた人生設計が当たり前のままです。
いい会社に就職する
家庭を持つ
マイホームとマイカーを持つ
定年まで終身雇用
退職金と年金でのんびり老後生活
昭和に活躍した団塊の世代のサラリーマンが、もうすぐ75歳になります。
少子高齢社会で、少ない現役世代の若者が高齢者を支えることになる時代に突入しているのに、頭の中が、昔のままな人が多いと感じるのは、私だけではないはずです。
その現実を薄々感じているのに、「国がなんとかしてくれるさ」とおめでたい考えで、今までとかわらない生活をしていては、危険です。
本記事では
- これからの生活に不安を感じている方
- 浪費をしている方
- 節約をしたい方
に向けて、節約することの大切さをお伝えします。
何かの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 倹約を考える
- 支出を抑えることができる
- 今後のことを考えることができる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに結論から申し上げますと
- 今の収入が継続しないと考える
- 倹約することが大切
- 見栄や欲望は身を滅ぼす
ということです。
詳細は後述していきます。
ケチと倹約
お金を使わない人を「ケチ」という人がいますが、それは違います。
以前にあるテレビ番組で、一般の年配女性が言っていたことが印象に残っています。
「節約とは、必要のないことにお金を使わないこと」
「ケチとは、必要なことにもお金を使わないこと」
ケチと倹約は、お金を使わないということでは同じですが、節約して余らせたお金をどう使うかが異なります。
ケチな人は、ただ自分の通帳にお金が貯まっていくのが楽しいのです。
倹約する人は、何かの目的があって、いろいろな工夫をして、支出を抑えているのです。
倹約の理由
ケチな人は、人間性を失ってでも、できる限り自分のお金を使わないようにします。
人のお金であれば、何の躊躇もなく、使うことができます。
要するに、自己中心的な考えのもと、自分の通帳の残高が増えていくことだけが、楽しみになります。
残念なことに、お金を貯める力があっても、お金の使い方がわからないのです。
なので、貯めるだけ貯めて、自分や人のために有意義なお金の使い方ができません。
ただのマネーコレクターで終わってしまうのです。
なんて悲しいことでしょう!
倹約する人には、なにか目標や理由があって、支出を抑えています。
例えば、早期リタイヤを目指し、収入の1割、2割、3割を投資に回し、福利の力を使って、資産を増やしていきます。
残ったお金で生活をしていきます。
その生活も無理のないように、いろいろな工夫をして、幸せに暮らすのです。
その他、倹約をして、生活費を抑えることで、収入が低くなっても生活に困らないようにできます。
これは、今の仕事を辞めることが出来ないと思いこむトラップから抜け出すことができます。
今の仕事に依存しなくなると、人生の選択肢が多くなります。
今の仕事の人間関係が辛く、心が壊れそうになっているのなら、今の仕事から離れ、転職を視野に入れることができます。
たとえ、収入が少なくなっても、倹約力があれば、無理なく生活することは容易になります。
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見栄は必要ない
人によく見られたい、すごい人だと認められたいという願望を持っている人は多いでしょう。
かつての私も他人の目を気にして生きていました。
でも、それって、無駄だということがわかりました。
人によく思われたいと考えると、とても無理して疲れてしまうのです。
人の目を気にして生きるということは、他人の人生を生きることと同じになります。
やはり自分の人生を生きるべきなのです。
だから、いい車に乗ったり、いい時計をしたり、いい服を着たりすることに、執着はしません。
現在は、ユニクロのような低価格でも、高品質な服があるので、非常にいい時代です。
高級ブランドの10分の1程度の価格で、同等な服を購入できます。
昔はユニクロを着ることを引け目に感じる人は多かったですが、現在では、ブランド価値も上がり、堂々とユニクロブランドを着ている人が増えました。
倹約方法
倹約することで、抑えることのできた支出は、とても大きな意味があります。
1万円の収入を増やすことはとても大変です。
1万円の支出は頑張れば可能です。
この1万円は収入を増やしたことと同じ効力があります。
さらに税金を考えると、効果は1万円以上と考えていいでしょう。
それでは、実際に倹約するには、どうしたら良いのでしょうか?
実際に私が行っていることをお伝えします。
- スマホを格安SIMにする
- 生命保険を解約する
- 車を2台から1台にする
- 自動車保険をネット保険に見直し
- 新聞をやめる
- 外食はなるべくしない
- 浪費をしない
などです。
スマホを格安SIMにする
ドコモ、au、ソフトバンクなど大手通信キャリアを契約すると、8,000円くらいかかります。
これを格安SIMにすると、2,000円くらいですみます。
1,000円かからないプランもあります。
私の場合、中古のiPhone8にUQモバイルで運用していました。
生命保険を解約する
生命保険は、もしものために加入しなければならないと思ってきました。
これは、保険会社がテレビCMを多量に流し、私たちに加入が当たり前と植え付けてきたのです。
さらに、不安を煽り、加入しなければならないと思わせてきました。
その他、年末調整で還付を受けられるとの触れ込みです。
実際には、最高に加入していても大体6,100〜12,200円程度しか所得税は戻ってきません。
それよりも、iDeCo個人型確定拠出年金の方が、節税力があります。
よくよく調べてみて、私には生命保険が必要ないと考え、解約しました。
車を2台から1台にする
我が家では、2台の車を所有していました。
8人乗りのワゴン車と5人乗りのミニカーです。
いつもは、燃費の面で優れた、ミニカーを活用し、ワゴン車はほとんど乗っていませんでした。
「使わないのなら、手放したら」と嫁に言われていましたが、「キャンプに使うし」と私は言って、手放すのを拒否していました。
そのまま月日が経過し、冷静に考えても、無駄な出費だなと感じるようになりました。
年間、10万円近い無駄金がかかっていました。
本当に無駄でした。
ようやく賢明な考えになった私は、1台にすることにしました。
自動車保険をネット保険に見直し
車を手放すと、私は、無駄だと思う事を見直すようになりました。
自動車保険についても、オペレーターを通じて契約していた会社から、ネットで契約する会社へ変更しました。
一括見積りサービスを利用して、保険会社を選定しました。
その中で、車両保険など、余計なオプションは付帯しませんでした。
できれば、弁護士サービスのオプションは付けたほうがいいかもしれません。
浪費をしない
私は、仕事のストレスからか、アマゾンなどのショッピングサイトを徘徊し、頻回にポチることをしていました。
使わないものをおそらく使うだろうと間違った考えをしていました。
浪費することで、なにか安心していたのです。
ほんと困ったものでした。
世の成功者も倹約している
金持ちはケチが多いという人がいますが、全てに当てはまるわけではありません。
世界的に名の通った成功者も浪費しないで、倹約しているのです。
成功者は無駄なことに時間やお金を浪費しないのです。
実業家 与沢翼 氏
著書:お金の真理より抜粋
年収5〜15億
月1万バーツ(3万5千円)の倹約生活
毎日150円のコンビニコーヒーを買う程度
欲望には際限がなく、ブラックホールのように大きく増幅する
どこまでいっても満足する境地は訪れず、不要なのに必要なんだと自分で錯覚を強化していく
欲望のまま行動していけば、破綻するのは自分の心
次にお金が底をつく
無限の欲望には、最初からその導火線に着火させてはならない
欲の果てを知らなければ幸せに生きることができる
一度でもその導火線にを着けたら途中で止めるのは容易ではなくなる
実業家 稲盛和夫 氏
引用:京セラフィロソフィより
倹約を旨とする
私たちは余裕ができると、ついつい「これくらいはいいだろう」とか、「何もここまでケチケチしなくても」というように、経費に対する感覚が甘くなりがちです。そうなると、各部署で無駄な経費がふくらみ、会社全体では大きく利益を損なうことになります。そしてひとたびこのような甘い感覚が身についてしまうと、状況が厳しくなったときに、あらためて経費を締めなおそうとしても、なかなか元に戻すことはできません。ですから、私たちはどのような状態であれ、常に倹約を心がけなければなりません。
出ていく経費を最小限に抑えることは、私たちにできる最も身近な経営参加であると言えます。
その他
Facebook創業者:マーク・ザッカーバーグは、いつもTシャツとデニムです。
ウォーレン・バフェットは、世界一の投資家なのに、庶民的なマイホームに暮らしています。そして、高級ブランドスーツではなく、一般的なスーツです。
これらのように、有名な実業家は、私たち一般人よりも、倹約することを意識しているのです。
まとめ:ケチと倹約は全く違うー倹約生活の理由は人それぞれ
以前、私は、年下の同僚に、ケチと言われたことがあります。
そのことに反応はしませんでしたが、不思議に思いました。
その同僚には、毎月のローンがありました。
なので、なにか欲しい物があったとしても、支払金額を考えて、どのように次のローンを組むことを考える必要があったのです。
とても窮屈にしか思えませんでした。
それなら、ケチと言われるくらい倹約している方が良いのではないか?
ケチと倹約はお金を浪費しないということでは同じです。
ケチというのは、タダ自分の預金口座を増やして喜んでいる人です。
自分の為にすらお金を使うことができません。
倹約するのには、目的や目標があります。
早期リタイヤを目標に倹約している人。
収入が少なくても生活できるように倹約している人。
倹約することで、人生の選択肢が増えます。
倹約することは、無駄だと思われる支出を抑える工夫をします。
ちまちま節約することを気にして、ストレスを抱えたりはしないようにします。
スマホ代や保険などを見直すことによって、支出を抑える工夫をするのです。
豊かな人生にするために、倹約することは、とても大切な行為です。
これからも頑張って、倹約生活をしていきましょう!