雨になんて負けるな!
宮崎旅行3日目は、鹿児島県霧島市まで足を伸ばします。
この日も雨で、前日よりも激しく降っていて、さらに風も強い状況です。
それでも、雨の中でなにか楽しいことや感じ方が変わって気づきがあるかもしれないと、前向きに行動するのでした。
雨に打たれても楽しく遊ぶ
旅行3日目の行動は、宮崎県から鹿児島県霧島方面です。
車で約2時間をかけて楽しんできました。
青島神社
青島神社は、前日に行く予定でしたが、日没サスペンデッドとなり、宿から車で10分ほどの場所にあるので、3日目最初の観光場所です。
青島は、七百万年前の隆起海床に貝殻が堆積してできた島である。 依って青島の別名を「真砂島」とも云う。
古代万葉の人々は、和歌の中で「濱の真砂」と詠み、数多い貝殻の中から自分の心情に合った貝を探し、それに想いと願いを込めたのである。
青島では、貝の中でも特に下の「タカラガイ」が真砂と呼ばれ大切にされてきた。
神社前の浜辺にて真砂を探し、自身の想いと願いを込めてこの波状岩にお供え下さい。
悠久の時を刻み続けるこの元宮の地であなたの想いは静かに息づくことでしょう。
青島神社は、小さな島にある神社で、近くの駐車場(有料(500円))に駐めて歩いて行きます。
この日は、あいにくの強い雨と風の悪条件にも関わらず、濡れながらでも参拝しました。
この島を歩いていると、きれいな白砂と貝殻が目立ち、すてきなビーチに隣接した観光スポットです。
本宮を参拝したあと、右側にある南国の自然の中へ引き込まれました。
そこは、南国の木々が生い茂る自然豊かな場所で、神社の境内としては、とてもめずらしい風景です。
その神秘的な木々と、海、砂浜、「鬼の洗濯板」と呼ばれる珍しい波状岩を見て楽しむことができます。
ここの素敵なビーチで遊んでみたいなぁと思いました。
霧島アートの森
霧島アートの森は、霧島連山の北、栗野岳の標高約700メートルの高原にある、霧島の自然の中に、芸術性の高いアート作品を配置した野外美術館です。
最初に、館内の展示を見てから、広大な敷地の屋外作品を見て楽しみました。
外に出てすぐに、進撃の巨人のような巨人がいて、すご〜い!って感じです。
中には、私には理解できない作品もありましたが、素人でも手の込み方が分かる作品もあり、作者の発想と手の混んだ作品に関心しました。
霧島温泉郷
霧島温泉市場
ここへは、遅いランチを堪能するためにやってきました。
鹿児島といえば黒豚です。
以前、妻と二人で鹿児島旅行のときに食べた黒豚の話をしたところ、娘が黒豚を欲したのが理由です。
霧島温泉郷の霧島温泉市場にある、「湯けむりダイニング・トントン亭」で美味しくいただきました。
丸尾滝
食事したところからすぐ近くにある、みごとな滝です。
渓谷の紅葉もきれいで、見ごたえのあるスポットです。
関平温泉
関平温泉には、関平温泉と新床温泉があります。関平 温泉は元々、霧島山麓の自然の中で湧出する温泉であり、古くから湯治湯として利用されていました。渓谷の奥深くで不便なため、利便性を考えて遠くの源泉からパイプで現在のこの地に温泉を引いています。成分は高熱の地下深くを伝ってきていることから、その地 下の高熱によって溶かされた多くのミネラルが含まれています。新床温泉の湯は少し褐色がかっており、関平温泉の湯は無色透明です。どちらも適温で入りやすく、無味無臭となっております。
霧島温泉郷にある日帰り温泉に浸かるつもりでいましたが、どこも営業終了していて、残念な気持ちで探していたところ、数キロ離れたところに、市営の関平(せきひら)温泉があったので、行くことにしました。
さすが、市営だけあって、入浴料金が320円と激安。
建物は昭和の匂いがするような、古びた施設でしたが、お湯がとても肌触りが良くて、最高なのですね。
名のしれた霧島温泉郷に注目しがちですが、隠れた名湯を味わうことができたことは、偶然とはいえ、とてもラッキーでした。
霧島神宮
令和4年2月9日(水)の官報告示により、「霧島神宮本殿(ほんでん)、幣殿(へいでん)、拝殿(はいでん)」が国宝に指定されました!
「霧島神宮登廊下、勅使殿」は、重要文化財です。閑寂な緑に包まれた参道を抜けると、格調高い朱塗りの荘厳な社殿があらわれます。 天孫降臨神話の主人公であるニニギノミコトを祀った霧島神宮は、創建が6世紀頃と伝わり、数少ない「神宮号」を名乗る神社です。 最初は霧島連山の高千穂峰と御鉢の間に建てられたとされますが、度重なる霧島山の噴火によって社殿の焼失と移転を繰り返してきました。現在の社殿は江戸時代の正徳5年(1715)に薩摩藩主島津吉貴が寄進してできたものです。傾斜を利用して建てられた社殿は内部のいたるところまで豪華な装飾がなされていて、建物がそれぞれ国宝と重要文化財に指定されています。 霧島神宮に古くから伝わる9つの面である九面は、お金などの工面(くめん)に通じるとして独自の信仰があり、お守りや様々なグッズがあります。 周辺には紅葉スポットや、火山活動による美しい景観のある神水峡など、自然豊かな絶景を楽しめる場所もあり、都会を離れた神聖な空気を味わえる場所です。
関平温泉で雨に濡れた体を心から温めて気持ちよくなった状態で約2時間かけて宿泊先へ向かっていました。
その途中に霧島神宮の前を通るので、急遽立ち寄ることにしたのです。
境内は広く、樹齢が長い、とても大きな御神木が見事なまでにそびえ立っていて、見ごたえのある神社です。
困難を受け入れて前を向く
今回のように、旅先で雨に当たることは、ほぼありませんでした。
正直、晴れの天気であれば、普通に楽しめたはずです。
それなのに、今回は雨ばかり…
これまでであれば、「せっかくの旅行なのに、どうして雨が降るんだよ!」とネガティブな感情になっていたかもしれません。
天気に文句を言ってもしようがないのです。
だったら、できるだけ楽しむように考えようとなります。
雨なのに、こんなに楽しく感じるなんて、すばらしい観光スポットだ!
青島神社が最も雨風ともに強く、非道状況でした。
それでも、すごいジャングルみたいな、南国の森の中に入って、その普段目にすることのない風景を目に焼き付けたのです。
雨は冷たく体温を奪うので苦痛ですが、それよりも見る景色などの楽しいことに意識を向けました。
なんだか仏教の修行僧みたいです。
そんな感じで、雨の中の旅は最終日を迎えるのでした。
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