産まれたときは3,000グラム程度だった小さなわが子を悪戦苦闘しながら育ててきて、あっという間に大きくなり、今では親よりも友達と一緒にいる時間の方が多くなりました。
親がいなければ何もできなかったはずが、いつしか自分の意思を持つようになり、自分の進路(高校進学)も親の意見を挟むスキもないまま、自分で決めました。
少し背伸びしたようにも思えましたが、この春に志望校に入学し、寮生活をスタートさせました。
これでしばらくは、安心できると思ったのもつかの間、夏休みに帰省した我が子は、いきなりプレゼンテーションをはじめたのでした。
どうしたかと思い、聞いてみると、今の生活にいくつか問題があるようでした。
我が子の訴えは
- 食事の問題
- 同部屋の人間関係
に悩んでいるというのです。
これらを解消するため、学校近くに安価な部屋を見つけたので、そこで生活させてほしいというのです。
今回は、その事を中心に、多感な時期の子育てについてお話したいと思います。
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:https://fifblo.com/2020080301
まだまだ未熟
以前、高校に進学した我が子は、多感な時期で、口数が少なくなりました。
食事などに不満があるときも、口数が少ないせいで、言い分が伝わらず、さらにイライラが募ることもありました。
もじもじ苛ついている我が子とぶつかりはしたものの、息子の言い分を理解したし、このことについて伝えたいことははっきり言いました。
そうしたことで、わだかまりがなくなり、我が子もスッキリしたようで、口数と笑顔が増えました。
伝えたいことは言うことで聞いてくれると思ったのでしょう。
それでも、まだまだ未熟な部分がたくさんあり、心配でたまらないです。
発想は豊かですばらしいと思います。
しかし、すべて都合よくいくことが前提になっているのです。
私たちが生きているこの世の中では、多くのことが絡んでいます。
アパートを借りて生活するには、アパートを契約するだけでは生活できません、
ライフラインの契約や、家財道具の準備、敷金や礼金、仲介手数料、火災保険料などが必要になることをわかっていません。
その他、物事には、それ以外のことが必要になるのです。
これからが人生の勉強というわけです。
見守ることしかできない
我が子が家庭のお財布事情なども考慮して、はっきり自分の意思表示したことについて、正直驚きました。
いつもならば、何も考えず、願望だけを言っていたのですが、今回は、一歩進んで、やりたいことを叶えるために必要なことを考えていたのですから。
それでも、親としてはやはり心配になります。
朝は起きられるのか、しっかり自分で食事を準備できるのか等々。
家では何もしないですから…
親目線では、寮で生活してもらうほうがよっぽど安心できます。
しかしそれは、親のエゴなのであります。
私たちは、我が子が世間一般で言われている良い子ちゃんになってもらいたいと考えがちです。
いい学校でいい成績の良い子ちゃんに慣れたからと言って、本人が幸せかといったら、そうではありません。
寮生活をしているうちに、問題が起こり、悩み、考え、色々情報を入手し、頭の中でシミュレーションし、経費計算をし、親にプレゼンをしたのです。
安易に考えたところもあるかもしれませんが、我が子はそれなりの覚悟をもって、行動に移したのだと思います。
ここまで決断した我が子に対し、私たち両親はサポートするしかありません。
両親の人生ではなく、我が子が自分で人生を歩み始めたのですから。
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過去の私だったら認めなかっただろう
我が子の申し出に対し、過去の私だったら、理解できず、「けしからん❗」一蹴してたと思います。
過去の私は、頭の固い「頑固おやじ」でした。
仕事に打ち込み、世間体を重んじる人間だったのです。
日本の資本主義社会に溶け込んでいました。
それも、つい2年くらい前まで。
そんなカッチカチ頭の私がなぜ変わったのかと言うと、人生の壁にぶつかり、人生を見つめ直したからです。
私の人生の壁とは、職場でのパワハラです。
当ブログでも散々書いているのですが、このパワハラでどん底まで落ちたことが転機となり、自分が一度壊れ、再生されて今の自分があると言った感じでしょうか。
だから、他人の引いたレールを進むより、自分のレールを歩むことが重要だと考えるようになったのです。
色々苦労することがあると思いますが、それを乗り越えた先に、自分の選んだ道で良かったと思えるようになれば嬉しい限りです。
ほんとどうなるかわかりませんが、経験することはとても大事です。
やってみるしかありませんね!
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まとめ
この春、進学先(高校)で寮生活を始めた我が子が、寮を出て、自分で生活したいと申し出があり、それについて、心配だけど応援することに決めました。
まだまだ判断など未熟な点は大いにありますが、以外にしっかりと考えているところもあり、成長を感じます。
本人はストレスを抱え、色々悩み、考え抜いた結果が自分で生活するということなのです。
親としては、寮で生活してもらいたいのが本音です。
しかしそれは、親のエゴに過ぎません。
いくら子供と言っても、我が子の人生なわけだから、我が子の好きにさせてあげるべきだと思うのです。
私は他人のレールの上を進んできた経験から、若いうちから自分のレールを歩むことができることは、ほんと素晴らしいことです。
強い決意の我が子をサポートするしかないでしょ!
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