ボロボロになってまでお金を稼ぐ必要はない!
50代になると、サラリーマン人生の第4コーナーを回っている所でしょう。
昭和の高度成長期からの年控除鉄制度、終身雇用制度という
会社にしがみついてさえいれば、安泰な人生を得ることができるのです。
これらの美味しい制度は、好景気には適していましたが、
平成からの不景気な時代にはそぐわないものとなり、
そのしわ寄せは、若者がもろに受け、
正社員雇用が狭き門となり、低賃金で働く羽目になっています。
既得権益者になった50代労働者の環境も厳しくなり、
リストラ対象になったり、賃金カットされたり、以前よりは恵まれた環境ではないのです。
さらに、仕事の変化についていけなかったり、
仕事のプレッシャーや人間関係等による大きなストレスを抱え、
このまま会社にしがみつくべきか、辞めるべきか悩む人は多いです。
今回は、50代で会社にしがみつくべきかについてです。
金銭面だけではなく、広い視野で考える問題です。
ちなみに、私は数ヶ月前に会社を辞めました。
裕福ではありませんが、心の平穏と小さな幸せを感じることができるようになりました。
何かの参考になれば嬉しいです。
50代は今の会社にしがみつくしかないのでしょうか?
50代のサラリーマンは、会社から見るとコスパが悪く、できれば雇用したくないはずです。
特に働かないおじさんを抱えていると、会社の損失にしかなりませんからね。
それでも、待遇面で言えば、恵まれているでしょう。
ならば、若者から敵視されても、会社にしがみつくことが最適解となります。
ただ、高待遇で仕事ができてたとしても、心身に支障をきたすような労働環境の場合は考えものです。
お金は大切ですが、身体はさらに大切なものですから。
仕事をしていると、業務のプレッシャーや人間関係で悩むことがあります。
これは、大きなストレスを抱えることになります。
さらに、長時間労働が常態化している職場は、心身を壊すリスクが高くなります。
こういった悪い職場環境の場合、改善の見込みがないのだとしたら、
会社にしがみつくべきではないと言えます。
心身への負担が重くなければ、会社にしがみつく方がいいですし、
劣悪な職場環境の場合は、落ち着いて考えてみるべきです。
国は50代、60代でも会社にしがみついてもらいたいと考えている
少子高齢化問題を抱える日本では、将来さらに加速する見込みを立てています。
1人の65歳以上の高齢者を
- 2015年には2.3人
- 2030年には1.9人
- 2045年には1.4人
で支えていかなくてはいけないのです。
増大する社会保障費に反比例して生産人口割合が減少するという大変な状況なわけです。
こういった状況に国は、できるだけ現役サラリーマンを長く続けてもらいたいのです。
国は、各企業にに対して、65歳まで延長した雇用を70歳まで再延長を講ずるように促しています。
高齢者にはできるだけ長く生産者として働き、
できるだけ多く税金や保険料を収めてくださいねと目論み、
各企業には、ボロボロになった高齢者の面倒をできるだけ長くみてくださいねと言うのです。
こうなると、各企業は高待遇の40代後半以降の社員のリストらを進めたり、賃金を見直すなどをして、
全体に幅広く賃金が行き渡るように講じる必要に迫られます。
会社にしがみつく50代サラリーマンが準備しておくこと
既得権益にあぐらをかき、働かないおじさんで慢心していると、足元をすくわれることになるでしょう。
今までのように会社は生産性の悪い社員を雇い続ける余裕なんてないのですから。
これまでは、会社の経済力と頑張る社員に養われてきましたが、
これからはそれが通用しません。
これから先は、既得権益者であっても、会社への貢献度を上げなければ、
リストラリストの上位から脱することができなくなります。
とにかく、できることを一生懸命やるという、本来のサラリーマンの姿を見せることです。
会社にしがみつくのではなく、会社から頼りにされる人材になるしかありません。
「パソコンは苦手なんだよなぁ…」なんて言っている場合ではないのです。
苦手なら勉強するしかありません。
今の時代、情報入手は非常に容易です。
検索すればすぐ出てきますし、ユーチューブで動画を見ながら学ぶこともできます。
要するにやるかやらないかです。
50代でもスキルアップできるというマインドセットが大切になります。
50代だから会社にしがみつかなければならないという観念は間違い
50代になれば、同条件での転職はよほどのキャリアがなければ難しいでしょう。
だからといって、今の会社にしがみつく事一択の考えでは、柔軟な考えとは癒えません。
私の経験からいいますと、お金のためだけに大切な人生の時間を費やすべきではないと考えます。
私は、定年まで働き続けるつもりでした。
定年後も再雇用制度を活用して、65歳ギリギリまで現役を続けるつもりだったのです。
それが、40代中盤から後半にかけて、状況が変化しました。
人事異動で上司が代わると、私は強烈なパワハラを受けるようになったのです。
心身がボロボロになりましたが、家族のためと思い、無理してでも働こうとしました。
私は次第に笑えなくなり、家に居ても職場の恐怖に怯えるようになったのです。
それでも頑張って仕事を続けました。
ふとある時、「俺の人生、このままでいいのか?」と疑問が湧きました。
そして、「仕事辞めたい」と少しずつ考えるようになっていったのです。
お金の不安で辞める勇気が出なかった期間がありましたが、
「妻も働いているし、なんとかなるだろう」と考えることができ、2年計画で仕事を辞めました。
会社にしがみつくことしか考えてしませんでしたが、
幅広い視点で考えると、苦しい人生より、お金がなくても楽しい人生の方が価値あると判断したのです。
50代で仕事が順調なら、手を抜かないで頑張っていけばいいし、
苦しみながら仕事を続けているのなら、一度立ち止まって考えてみるべきです。
人生一度きりなのですから、後悔しないことが大切です。
転職活動はノーリスクで行えます。
心躍る企業が見つかれば乗り換えればいいですし、
なければ、今の位置から考え直せばいいでしょうね!
満足度No.1のエージェントです。
一度面談しておくことで、自分の立ち位置を確認できます。
まとめ:50代サラリーマンが会社にしがみつくべき理由と離れるべき理由
今回は、50代サラリーマンが会社にしがみつくべき理由と離れるべき理由についてお話しました。
私たちの世代(40代以降)は、飽和の高度成長期に恩恵を受け、
年功序列制度、終身雇用制度の中で働くことができています。
その煽りを食らったのが、若者たちです。
既得権益者となった私たちの世代は、基本的に会社にしがみついた方が
比較的楽に平凡な人生を全うできるでしょう。
しかし、会社も余裕がなくなり、働かないおじさんがリストラ対象になる可能性は高まります。
働かないおじさんではなく、必要な社員になるべく、常に成長していくことが重要です。
その他、業務のプレッシャー、人間関係のストレスで心身が蝕まれるようであれば、
会社にしがみつく理由はなくなるでしょう。
お金も大切ですが、お金を生み出す身体の方がより重要です。
心身がボロボロになりながら働き続けることは避けましょう。
関連記事です。