座って楽するのは、命を削る行為だ❗
事務系の仕事をする人は、パソコンを使うデスクワークが多い。
座りながらの業務が長時間続くことが多いです。
同じ姿勢のまま長時間過ごすと、湾曲した背中から腰にかけて、痛みを生じることがあります。
ヒトは、大昔の狩猟採集民の時代から、本能や体のつくりは変わっておらず、椅子に座るような体の構造ではないのです。
基本、立つこと。
様々な研究で、座ったままの状態が長時間続くと、病気や健康寿命が短くなるリスクが高くなることが言われています。
そのことに反して、私たちの社会では、座ることが当たり前になっています。
座ることの何がダメ?
本記事では
- 普段、座ることが多い方
- 運動不足の方
- 座りっぱなしの健康被害を知りたい方
へ向けて、座ることのデメリット情報をお伝えします。
なにかの参考になれば幸いです。
本記事を読み進めることで
- 座ることのデメリットがわかる
- 立つことのメリットがわかる
- 運動不足具合がわかる
ようになります。
しばらくの時間、お付き合いくださいませ。
はじめに、結論から申し上げますと
- 現代人は、座りすぎ
- 座ったままの状態が長時間に及ぶと、かなり危険
- 定期的に、席から立ち上がり、歩いたり、ストレッチなど、体を動かす
ということです。
詳細は後述致していきます。
日本人は、座りっぱなし世界一
私は、数年前からAppleWatchを愛用しています。
その中で、スタンドリマインダーという、よくわからない機能があります。
スタンドリマインダーというのは、1時間のうち最初の50分間座り続けている場合、「スタンドの時間です!」とお知らせしてくれるのです。
はっきり言って、うざい!です…
私のために教えてくれているにも関わらす、そのありがたみがわからずにいました。
その事に関する、ある面白い調査報告がありました。
世界20か国の成人を対象に、平日どれだけの時間座っているかを調べたものです。
その結果は
- 世界では、5時間もの間座っている
- 日本は更に多く、7時間もの間座っている
ということでした。
20か国中、日本人が最長時間だったのです。
日本人、スタンドアップ!
私は事務の仕事をしていますが、確かに普段から座っている時間は、長いと思います。
残業のときなんかは、ずっと座りっぱなしで、深夜まで、ほぼ座っている状況になります。
この状態が続くと、硬直から腰が痛くなります。
座りっぱなしの悪影響
私たちは、幼いころから、椅子に座るのが当たり前です。
学校、仕事は、必ずっていいほど椅子に座り、長時間に及びます。
普段の生活の中では、当たり前のように座る行為をします。
そのことにより、健康を損なう影響があるなんて、考えることはありません。
当たり前のように勉強や仕事をする時は、座りますし、座ることに対し、何の疑問も抱かないのです。
ただし、背部を丸くし、仙骨で座るようなだらしない姿勢は、健康上、問題ありだとは思っていましたが…
最近、立ったまま勉強や作業のできるスタンディングデスクの評判を耳にします。
なんだか興味深い。
そこで、調べてみると、スタンディングがいいという記事が多くありました。
座っている状態
座っている状態は、一見問題ないように思えます。
しかし、調べて分かったことは
- 脚が圧迫される
- 姿勢が悪くなる
- 運動量が少ない
ということです。
●脚が圧迫される
脚が圧迫されると、血流が悪くなり、血栓ができる可能性が高くなります。
俗に言う、エコノミークラス症候群ってやつですな!
水分摂取が少ない場合は、さらに高くなるので、座る時間が長いのと、水分不足には要注意です。
●姿勢が悪くなる
座る姿勢が悪いと、腰や背中、首に痛み、脳への血流が悪くなります。
猫背は肺を圧迫し、呼吸が浅くなり、疲れやすくなります。
パソコンの画面を見ていると、どうしても、そのような姿勢になります。
首や肩へ負担がかかるのです。
●運動量が少ない
人体の筋肉の7割が脚にあります。
座るということは、動かない状況になります。
そうなると、代謝機能が低下し、糖尿病、高血圧、脳梗塞、心疾患、がん、うつ病、認知症のリスクが高くなります。
座ることを当たり前にしていると、立って作業すると、すぐ脚に疲れを感じます。
座っている方がラクです。
長時間座ることによるリスク
長時間座っている状態が10〜20年続くと
- 健康寿命が7年短くなる
- 心臓疾患で死亡するリスクが64%高くなる
- がん(前立腺がん、乳がん)で死亡するリスクが30%増加する
という研究結果がでています。
人間の体は長時間座ることに向いていない
そもそも、人間の体は長時間座ることに向いていないのです。
- 座りっぱなしの生活は想像以上に悪影響を与えている
- 私たちの体は1日中座るようにできていない
ということは、知りませんでした。
座るより立っている時の方が、姿勢がよく、腰が痛くなりません。
社会の進化で椅子が登場しました。
その椅子に座ることが楽で当たり前になったことで、健康を害するリスクが高くなったというわけです。
座りっぱなしは、第2の喫煙
座りっぱなしは第2の喫煙と言われ、タバコやアルコールより悪いとまで言われています。
ロンドンの研究
1961年のロンドンの研究では、
バスの運転手が抱える突然死のリスクは車掌に比べて3倍で
じっとしていることと心臓病のリスクは関係があるということが分かりました。
車社会となり、長時間の運転は、ずっと座っているのと同じということですね。
米国・国立がん研究所栄養疫学部の研究
米国・国立がん研究所栄養疫学部の研究によると、
座ったままの状態が7時間以上の人は、1時間未満の人に比べて総死亡リスクが47%、冠動脈疾患の死亡リスクが2倍多い
ということです。
座ったままだと運動をしない状態になり、運動しないということが、健康リスクを高めてしまうのではないでしょうか。
その他の研究
その他の研究では、
- 長時間座ることによって糖尿病や心臓病、早期死亡のリスクが倍増
- 家庭でのテレビの前のソファーに座り込むのが一番有害である
と結論付けられています。
やはり、動かないという状況がだめなのでしょう。
対策
(今まで座って作業していましたが、立ってできるようにしました)
さあ、座った状態が長時間になることが体調に悪いことが分かりました。
では、どのようにしたら良いのでしょうか?
- 座っている時間は、できるだけ30分以下にする
- 席から立ち上がって、歩いたり、ストレッチなどの運動になることをする
- スタンディングデスクで作業をする
状況にもよりますが、座りっぱなしで、脚が運動しないことがリスクに繋がります。
そこのところを意識しながら、作業をしましょう。
私は、自宅での読書や作業は、立って行っています。
最初、すぐに脚がダルくなりましたが、今では、5時間は立ったまでいられるようになりました。
立って行うことにより、集中力は格段に高くなりました。
座らないということを意識することで、どこかへでかけたとしても、立ちっぱなしは苦ではなくなりました。
立つことも大切ですが、定期的な運動習慣も大切ですので、両方とも取り入れることを強くおすすめ致します。
まとめ
今まで聞いたことのなかった、座った状態が長く続くと体調に影響がでるということ。
血流が悪くなったり、動くことができない事によって、健康寿命の短縮や病気になるリスクが高くなります。
対策としては
- 頻回に立ち上がり、運動になることをする
- スタンディングデスクで作業をする
上記により、脳に血流を促し、集中力をアップさせることが可能になります。
そして、座らないことを意識する他、運動習慣、食事、睡眠も意識しましょう!