前回に続きまして、不安・恐怖にかんするお話です。
私はこれまで不安・恐怖に苦しんできた経験から、この対処法についてとても興味があります。
実際に、様々な思考法を試したり、生活習慣を見直したりもしてきました。
それなりに効果はあって、非常に助かっているわけですが、今回もすばらしい情報を入手し、施行しているわけです。
そのきっかけとなった著書があります。
私たちは多重人格である
私たちの脳は、左右に分かれていて、それぞれに役割が違います。
さらに、大脳辺縁系(古い脳)と大脳新皮質(新しい脳)が上下にあって、これらも機能が異なるのです。
この大きく左右、上下に4区画に分かれていて、その部位ごとに考え方に特徴があります。
その考える部位によって、考え方が論理的、ネガティブ感情、今・この瞬間を感じる、ポジティブなど、まったく違うのです。
不安を別の脳で考える
不安と恐怖は、左の扁桃体が機能することで湧き上がります。
非常に毛嫌いしたい機能ですよね。
それでも、この不安になったり、ビビリになったりしてきたおかけで、私たちはこれまで命を失わないで済んだのですよ!
大昔のように、猛獣に襲われたり、食べ物がなく、餓死する心配のない現代では、この機能は多くの弊害があります。
ストレス過多で、心の病になったり、生きるための仕事で命を失ったりと、残念な結果も…
私も危うかった…
そんで、左の扁桃体から危険アラームが鳴り響いた時、扁桃体付近で施行するのではなく、別部位で思考することで、冷静な判断が可能になります。
たとえば、左上の大脳新皮質であれば、論理的に考えるので、不安・恐怖で怯える事態であるのかを評価してくれるのです。
心配しすぎのことが多いので、先ずは落ち着いて❗という判断をしてくれます。
さらに右の大脳辺縁系から思考してみると、「危険を教えてくれてありがとう、感謝します」という感じに考えることができます。
これは、これまでなかった見え方です。
左扁桃体も仕事なので、仕方なく不安・恐怖というお知らせ方をしているのだから、もっと労って考えてみると面白いです。
それらのように、少し引いて判断してみると、「案ずる必要がない」という判断ができたりします。
自分の頭の中で4つの思考をし、自分会議をするのです。
そうすることにより、不安・恐怖が薄れます。
左扁桃体は、過去と未来の時間軸を考えてしまうので、どうしても過去の後悔、未来の不安を導いてしまいます。
こういう場合には、右下の大脳辺縁系で「今、この瞬間」を意識させることで落ち着くことができるのです。
ほんの少し、意識を変えることで心が楽になるのですから、不思議です。
自分はひとつではない
個の自分は一つの考えであると、すっと思ってきました。
しかし、今回そうではないことがわかりました。
不安が湧いてきたら、右脳を意識してみることでその不安を毛嫌いすることなく、感謝できたりもするので、驚きです。
感謝と愛を感じることも…
なにか、イヤだなぁ…と感じたら、左扁桃体が機能していると理解し、右脳に注意をもっていく感じにすると、嫌悪感が軽減するので、面白いですね。
このように考えることができる人間って、ホント素晴らしいと思います。