前回、投稿した広島県呉市大崎下島の久比に滞在中、隣町の御手洗(みたらい)地区へ行ってみました。
そこへは、1時間に1本のバスに15分ほど揺られて行きます。
降り立って目にする風景は、江戸時代にタイムスリップしたかのよう。
まぁ、今風にきれいになってはいますが…
この場所は、江戸時代から昭和にかけて、大阪まで向かう交易船が立ち寄る島だったのです。
昔は現代のようエンジンの動力ではなく、風や潮の流れなどの自然のチカラを利用した船だったので、条件が整うまでの間立ち寄った土地のひとつが御手洗だったのです。
江戸時代、風待ち、潮待ちの港町として栄えた御手洗は、平成6年重要伝統的建造物群保存地区として国から選定されました。土地が狭いため数度にわたって埋め立てられた御手洗は、大小の商家、茶屋、船宿、住宅、神社、寺院などが混在し、集落中心路、集落連絡路、集落生活路の小路等が網の目のように巡っています。また大波止、石橋、高燈籠、石垣護岸、雁木等、港町の生活上必要な土木的建造物が当時のまま現存しているものもあります。御手洗地区は17世紀の中頃形成されて以来、江戸時代の約200年間を経て昭和初期に至るまで、瀬戸内海交通の中継港として、時代時代に応じた発展を示し、その痕跡を今も集落内に留めています。
旧金子家住宅で江戸を感じる
滞在先のまめな食堂のスタッフに御手洗へ行くことを伝えると、旧金子家住宅をおすすめされました。
実際、見学してみると、なんとも言えない落ち着いた気持ちになりました。
昔の日本の空気を感じ、頭の中で自分の抱いている江戸時代だったり、日本文化のイメージなどが交錯し、日本の風情を味わっていたのです。
天井が低く、狭い茶室の空間や庭に面した縁側でぼーっとする時間は、心に染み入るなにかがありました。
多分、刺激の多い現代との乖離みたいなものかもしれません。
その他見て回ったのは、常盤町通りで江戸時代の町並みや、展望台に登ったり、旅館を当時のままリノベしたカフェで休憩して、御手洗観光は終わりです。
今回のように、ノスタルジックを感じると、心が落ち着くというか、心に栄養が入るというか、不思議な感覚になります。
こういう感覚になると、ストレスが解消されていき、元気が出ますので、オススメです。